子育てをしながら就職先を見つけるのは大変すぎる
いざ出産し子育てが始まると、毎日瞬く間にときが過ぎていきます。専業主婦で子育てに専念。今考えると絶対に共働きで生活を回すべきでしたが、子どもが子どもを育てるがごとく、慣れない育児家事に余力は残されていませんでした。
もちろん、当時の主人に甘えていたのも理由の一つでしょう。さほど年齢は変わらないはずなのに、無意識に大黒柱の重圧を掛けながら、毎月貰ってくる少ない給与に対して心の中で悪態をついていました。
それから程なくして2人目を妊娠、出産。3人暮らしでギリギリの生活をしていたのに、何も考えず2人目を出産したせいで、ついに家計は崩壊します。私も働かなければならないときが来ました。しかし、大学中退の高卒でバイトもしたことが無ければ、社会人経験もありません。
パン屋に服屋、コンビニに応募するも、全て玉砕。結局、近くの大型スーパーでレジの短時間パートに合格しました。
パートとワンオペ育児で心身ともにボロボロに
憧れだった仕事とは程遠い普通の仕事。しかし、働いたことのない私にとって、ワンオペ育児をしながらのパートは、地獄のようにキツいものでした。子どもが体調不良になるたび、周りに頭を下げながら休みをもらいます。多少の嫌味はご愛嬌。受け入れなければなりません。
心も身体もボロボロになる頃には、主人から「離婚したい」と宣言される始末です。抵抗はしたものの、別居になり為す術なく結婚3年7カ月で離婚。こうして、晴れてシングルマザーになったのでした。
シングルマザーになってからも、仕事探しは難航します。当たり前ですよね。だって、世間から見たらパートしかしたことがない、コブ付きのバツイチ女です。
強みと言えば、若いだけ。私にはお金を稼ぐスキルが圧倒的に足りませんでした。これから身につけようにも、お金も時間もありません。
子どもの頃はなりたい職業なんて無数の選択肢があったはずなのに、大人になった今は自身が通ってきた道でしか選べないのです。現実はそんなものでしょう。私は周りに流されるまま、保険外交員の仕事に就きました。
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