デキ婚→子連れ離婚を決意!時給830円のレジ打ちが重要な訳

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-06-30 18:45
投稿日:2022-04-05 06:00
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザーを経て「ひでまる」と再婚。今では3人目の子どもが誕生し、5人家族で暮らすアラサーです。
 子連れ離婚&シングルマザーとなった私を常に苦しめた悩みは「お金」です。本連載は当時を振り返りながら、ひでまるとともに実体験に基づく「離婚・再婚のリアル」をお伝えします。

子連れ離婚を決意したら真っ先にすること

 第1回目は「子連れ離婚に必要な下準備」についてです。離婚をしたい理由は様々ありますが、離婚できない理由も同じように様々あります。子どものためや、パートナーの同意が得られないなど、100人居れば100通りの理由があるでしょう。しかし、一番の大きな問題として現実に重くのしかかってくるのは“お金の問題”です。

 占い師として活動しておりますが、私のもとへ相談にくる方も、「子どもも小さいし、現在専業主婦で収入がないから離婚をして生活をしていけるか不安……」といったお悩みは数多いです。

 しかし、いつまでも我慢をしながらの結婚生活はいつか破綻してしまいます。実際に、過去の私も我慢の末、専業主婦の状態で離婚を決意しました。

離婚をする前に生活基盤を整える

 それからというものの「離婚をするためにはどうすればいいのか?」という情報を本やインターネットを通じて集めながら、着々と離婚の準備を進めていきました。専業主婦で離婚を決意したため、「子どもの親権をとるためにも、しっかりと下準備をしなければならない」と考えたのです。

 その経験からお伝えしたいのは、離婚すると決心したら、まずは、生活基盤を整える準備をしてほしいということです。

まずは一歩踏み出そう!働き口・預け先の確保に奔走

 子どもを連れて離婚をするのであれば、働き口と預け先の確保が最優先です。

 私の場合は、まず近場のスーパーで週3の短時間パートを始めました。もちろん、子どもはすぐに保育園に入れるわけでもなく、パートの日のみ、一時預かりをしてくれる施設に預けます。時給830円で月5万円。パート給与と預かり保育の金額(3万円)は相殺されてしまうので、収入としては成り立ちませんでしたが、これも保育園に入れるための重要な過程なのです。

 保育園は、地域によって共働きでもなかなか入れないケースが多いと言われています。しかし、働いている実績を作ることにより保育園に入るためのポイントを上げていくのです。

 仮に、離婚までに保育園に入れなかったとしても、離婚してシングルマザーとなった際にポイントは大きく跳ね上がるため、入所の優先順位が上がります。

 さらに、既に働いていることによって職場の環境が変わらずに離婚後も働けるといった点もメリットとして大きいです。

新生活を送るための新居を探す

 働き口と預け先が決まればおのずとお金も溜まっていき、別居・もしくは離婚という道が見えてきました。私の場合は10カ月ぐらい経った頃でしょうか。次は、新生活に向けて新居を探しました。

 新居の選択肢として考えられるのは、

1.実家に帰る
2.自分名義でアパートや市営住宅を借りる

 私はパートを辞め、1と2の両方にしました。

父親は出戻りを許してくれなかった

 実家が遠方だったので、ひとまず実家の近くに戻り、アパートを借りたのです。実家に戻らなかった理由は突然のデキ婚からの離婚だった手前、父親が出戻りを許してくれなかったから。自業自得の話ではありますが、今から思えば、一緒に住んだら、過剰に甘えてしまったような気がして、「実家の近所で別居」の選択は結果として良かったなと思っています。

 その後、晴れて離婚が成立。離婚の理由は大きく言えば価値観の相違です。お互いに大人になりきれないまま結婚をしたため、歪な関係が出来上がっていました。

 今でもはっきりとあの時の光景を覚えています。当時の夫から言われた「もう家族の責任を持ちたくない」という言葉は衝撃的で、私の人生を大きく変えるものとなったのです。

 その後揉めることはなく、当時の夫に「離婚して欲しい」と宣言されてから、3カ月で離婚成立となりました。慰謝料は価値観の相違ということで、特にありません。その時の気持ちはひとりになる寂しさと、夫というしがらみからの開放感、この先の将来への不安といったものが複雑に混ざり合っていました。

 しかし、泣いても笑ってもシングルマザーとしての新たなスタートです。保育園に子どもたちを入所させ、保険外交員となり、働き口はなんとか見つけることができました。このように、生活基盤を安定させる最低条件は揃ったのです。

 次回へ続きます。

※本連載は離婚したくてもお金の問題で身動きが取れない“離婚予備軍”の方々に知って欲しい話をお伝えするものです。決して、離婚を推奨するものではありません。ただただ、素敵な未来への糸口やヒントになれば幸いです。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「女の役目でしょ」帰省を拒む妻がムカつく――47歳夫の譲れない家族観。絶対に同行させたい理由とは
「冷酷と激情のあいだvol.259〜女性編〜」では、コロナ禍に定めた「夫の実家にはもう帰省しないでいい」というルールを、...
並木まき 2025-08-16 11:45 ラブ
「夫と子どもで帰省してよ!」妻から“夫婦のルール”を破る男への抗議。義母と相性最悪なのになんで?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-16 11:45 ラブ
「私と結婚してほしい」障害のある恋、成就した女が決めた5つのルール。捨てられる女との違いはどこに?
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-15 11:45 ラブ
鈴木亮平似のアドバイス男、“頼りがいがある”のは幻想だった。「いい女になれないよ」に絶句…!
「もっと痩せた方が可愛いよ」「笑うときに口元を押さえると品が出るよ」  そんな“アドバイス”を、あなたはどこまで許...
おがわん 2025-08-15 11:45 ラブ
ダメ男を“理想の夫”にアップデート! 5つの成功例を教えます。プライド激高→「洗濯したよ♪」に変えたテク
 夫に対して「家事を積極的にやってほしい」「考え方を変えて欲しい」と思っている女性は必見! 今回は、夫を進化させる方法を...
恋バナ調査隊 2025-08-15 08:00 ラブ
イメージと違う!“写真詐欺”をどう回避する? 肩にフケ、明らかにおじさん…プロにお願いする時のコツ
 近頃話題の女性用風俗。ドラマやマンガでは、イケメンが気持ちよくマッサージしてくれるので、利用したくなるかもしれません。...
内藤みか 2025-08-14 11:45 ラブ
違うのに~! 彼氏に「浮気」を疑われた5人の体験談。首元のこれ、キスマークに見えちゃうの?
 男性に彼女の浮気に寛大なのかと聞くと「彼女が浮気をしたら別れる」と考える男性はかなり存在します。  そんな相手に...
恋バナ調査隊 2025-08-14 08:00 ラブ
イケオジが豹変!暴走する“勘違いおじさん”のリアル。「今日もキレイだね」大量に届くメッセージに戦慄…
 SNSで頻繁に話題にのぼる“勘違いおじさん”。自己評価がやたら高く「まだまだ俺は若い、イケる!」という勘違いのもと、だ...
浮気男に制裁! 街中で壮絶な修羅場…からのプロポーズにえっ? 怒涛の急展開に妊婦が下した決断
 出会いのきっかけとしていまや定番のマッチングアプリ。近年ではその出会いが結婚につながることも多いそうで、純粋な恋愛に活...
くらげ 2025-08-12 11:45 ラブ
浮気じゃないの!? 彼を疑った4人の末路。朝帰りで暴言→マジで仕事関係だった…
 好きな気持ちが強すぎて、彼氏の浮気を疑ってしまうときもあるでしょう。しかし、勘違いで責めれば彼氏に冷められるかもしれま...
恋バナ調査隊 2025-08-11 08:00 ラブ
駆け引き大失敗! 送って後悔したLINE3選。匂わせが「遊んでる女」認定で終わった
 好きな人の気を引くため、あるいは言ってほしい言葉を引き出すためにLINEで駆け引きする人もいるでしょう。でもその駆け引...
恋バナ調査隊 2025-08-10 08:00 ラブ
「俺ね、経営者なんですよ」慰謝料を拒否する夫のバカげたプライド。妻を“勝手に逃げだ”と非難する心理
「冷酷と激情のあいだvol.258〜女性編〜」では、5年前に離婚をした元夫から一方的に悪口を言われ続けている里香さん(仮...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
「5年前のことなのに!」友人からのDMにあ然…離婚した“モラハラ男”の執拗な攻撃にウンザリ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
離婚以上の報復を…ハイスぺ女医の「勘違い男」育成計画。“都合のいい女”に騙された20代夫の社会的な転落
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-08 11:45 ラブ
「養子希望」で彼と破局。婚活中は隠しておくべき?(39歳・メーカー勤務)
 39歳のメーカー勤務女性です。婚活中ですが、子供がほしいと思っています。仕事一筋で貯金もしていたので、経済的な余裕はあ...
植草美幸 2025-08-08 11:45 ラブ
「特等席を予約したから」50代女性が20代イケメンと花火デートに興じた夜。大人の余裕で落とした作戦
 夏のデートといえば花火大会。できれば素敵な男性と、大空を見上げて鑑賞したいものです。  そんななか、年下のイケメ...
内藤みか 2025-08-07 11:45 ラブ