これまでのあらすじ
元保育士のR子さん(25歳主婦/子供なし)は、昨年、都内にある総合病院の御曹司の妻となった。まさに「玉の輿婚」だ。
きっかけは、大手カルチャースクール「楽しい水彩画」のクラスで、のちに義母となるE美さん(49歳主婦/子供アリ)と出会ったことだ。
E美さんは清楚で礼儀正しいR子さんを気に入り「ぜひ息子の嫁に」といくども誘ってくる。この時点で、E美さんが大病院の院長夫人とは知らず、「セレブな奥様」程度の認識だったという。
とんとん拍子に結婚話が進むも…
しかし、何度も断るのは申し訳ない。「今度息子と3人でお茶しましょう」との誘いにホテルのティーラウンジに行くと、長身の美青年・A太郎さん(29歳医師/当時は独身)とE美さん親子と対面。
R子さんは、A太郎さんの端整なルックスと知性あふれる人柄、落ち着いた低音ボイスにすっかりトキめいてしまった。
A太郎さんもR子さんを気に入った様子だ。しかし、結婚することにはためらいがあった。というのも、女手ひとつで育ててくれたR子さんの母の乳がんが見つかったのだ。
それを告げると、A太郎さんは「うちの病院に入院してもらおうか」と言い、E美さんも「個室も空いているし、特別室が希望ならぜひ」とにっこり。
ここでR子さんは初めてE美さんが総合病院の院長夫人であることを知る。
母に相談すると「R子が幸せになるのなら」と快諾し、結婚話はとんとん拍子に進んだ。
私に魅力がないの?
内輪だけの結婚パーティをし、R子さんは世田谷の豪華な二世帯住宅に住むことも決定。
しかし、ひとつだけ違和感があった。結婚に至るまで、A太郎さんはいっさいキスも体も求めてこないのだ。
女子高育ちのR子さんは不安になる。
――私に魅力がないの?
――もしかして男性と付き合った経験がないとバレてしまった……?
パーティ後、客や家政婦が帰り、邸宅にはA太郎さんとR子さん、そして義父母の人だけとなった。
そして、ベテラン医師である義父(59歳外科医)に「寝室に来なさい。我が家には新婦の儀式がある」と命じられる。
ウェディングドレス姿で困惑するR子さんが後ずさると、背後にはA太郎さんが立ち、「君はもう我が家の一員だ。さあ、オヤジの寝室に行こう」とひと言。
セレブ一家の新婦の儀式とは――?
気になる続きの前に、第1話はコチラからお読みいただけます。
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