そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。
1. 「あそこがかゆい…誰にも聞けない膣の乾燥はどうしたらいい?」
「えりのボス! あそこがカピカピで! かゆくてかゆくて、どうしようもないんです!」
「あらま。今日のお客はやけにストレートね。話が早そうだわ」
「だって、もう我慢できないんです」
サロンに駆け込むなり訴え始めたのは、秋穂さん(40歳女性・仮名)。大手百貨店で販売員として働いている方です。
「電車でも仕事中でもムズムズして。人前でかきむしるわけにもいかないでしょう」
「『あそこがかゆいから休憩ください』って相談してみたら?」
「もう! 冗談やめてくださいよー。言えるわけないじゃないですかー」
膣周りのかゆみは、なかなか人に打ち明けづらいですよね。
しかし、我慢を続けると日常生活に支障が出るだけでなく、性交痛や慢性の膣感染症、尿路機能障害にもかかりやすくなる可能性があります。
これは放っておけません!
2. 膣が乾燥する原因は女性ホルモン!?
「ところで秋穂さん、膣や膣周りのお手入れはちゃんとしてる?」
「え、膣ですか? お肌のお手入れはやっていますけど……」
「膣も顔やからだと同じようにきちんとケアしなきゃ。年齢とともに衰えていくんだから」
30代後半から40代に入ってくると、徐々に女性ホルモンが減り始めます。それに伴い、顔やからだと同じく、膣や膣周りの粘膜のコラーゲンも減少します。
「え、このカピカピって女性ホルモンが原因だったんですか?」
「そうね。いろいろ考えられるけど、あなたくらいの年齢では、女性ホルモンであるエストロゲンとコラーゲンの減少が原因であることが多いわね」
「コラーゲンって、プルプルのやつですよね」
「ええ。コラーゲンが少なくなると弾力がなくなるでしょ。そうなると、膣内の壁が硬くなって乾燥しやすくなるの」
粘膜の乾燥が原因で自浄作用が落ちると、汚れを自力で洗い流せなくなったり、外から雑菌が入りやすくなったりします。そして、膣炎などの感染症を起こしやすくなるのです。
「えーこわい……」
このような病気になる前に、顔のスキンケアと同様に、膣や膣周りのケアを行うことが大切です。
ビューティー 新着一覧