「アプリ婚1年で離婚したい女」夫は友達0、“かまってちゃん男”だった

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-04-01 06:00
投稿日:2023-04-01 06:00

夫のお披露目のつもりが…

 今はまだ夫婦で同居中ではあるものの、飛鳥さんは毎日夫と顔を合わせる環境にすでに限界を感じているそう。特に違和感を拭えないのが、コウスケさんの他人との接し方だと言います。

「コロナ禍が明けてきて、ぼちぼちいろんな人と会う機会が出てきているのですが、コロナ禍の間に私が結婚をしたって知っている人たちは『せっかくの機会だから、旦那さんも連れてきて!』って言ってくれるので、式も披露宴もしていない私は、夫をお披露目する意味合いもあって、いろんな人に会わせたんですよ。 

 でも……」

コミュニケーションが取れない夫にげんなり

 飛鳥さんの知り合いや友人とのコミュニケーションが極端に下手なコウスケさんを見ているうちに、飛鳥さんのコウスケさんへの気持ちは驚くほど冷めてしまったと飛鳥さんは話します。

「普通のコミュニケーションができないんですよ、夫は。いわゆる『構って君』かつ『察して君』なのかな。みんなで同じ話題で話していても、いきなり自分だけ違う話題を口にするし、誰かが反論的な意見をすると、それからずーっとだんまりを決め込んでひと言も話さないし。

 みんなそんな夫の態度を見てギョッとした表情になるし、夫のせいで急速に会がしらけちゃうんです」

 このままでは友人たちと疎遠になってしまうと不安になった飛鳥さんは、4回ほど知人や友人に会わせたあとは、夫であるコウスケさんを人前に連れて行くのはやめたと言います。

夫には全く友達がいなかった

「それに、コウスケさんにはまったく友人がいないというのもコロナ禍が明けてから気づきました。婚姻届には私の関係者の2名がサインをしてくれたので、コウスケさん側の知り合いに打診することがなかったから気づかなかったのだけど、夫は結婚報告をする関係の友人がひとりもいないみたいです。

 コロナ禍が明けてきた今も、夫のLINEが鳴ることはほとんどないし、誰かから電話がかかってくるのも皆無。職場には親しい人がいるのかもしれないけれど、友達はゼロって感じなんです……」

 この結婚を「早まった」と後悔している飛鳥さんは、すでに夫に対して離婚の意思を伝え、話し合いをしたいと申し入れているそう。しかし夫は離婚に応じる気配がなく、飛鳥さんの困惑は大きくなるばかりだそうです。

これ以上一緒にいても意味がない

「こんな状況なので、もちろんすでに夫婦間で夜の生活もありません。夫婦としての根幹みたいなものが崩れてしまっているので、これ以上は一緒にいても意味がないと思うんですよね。

 だけど離婚の提案をしても『僕は絶対に離婚しません』と言うばかり。ならば関係を改善しようという努力もナシ。これじゃあ、籍が入っている同居人というだけで夫婦生活とは言えません。

 どうしたら夫が離婚に同意してくれるのか……、離婚の話し合いを始めたいのに、途方に暮れています」

  ◇  ◇  ◇

 すでに夫への愛情が冷めきってしまった飛鳥さんは、すぐにでも協議離婚を成立させたいと考えているそう。では、なぜ夫であるコウスケさんは妻からの話し合いに応じようとしないのでしょうか。そこには、コウスケさんなりの理由がありました。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


“リアル恋愛話”5選。年下男子が40代女性からの誘いに「即OK」するデート先とは?
 ひと昔前の時代と比べると、最近はドラマや漫画のストーリーで年下男子との恋愛が描かれることが増えました。でも、オトナにな...
「社交辞令でも嬉しい…」“全国TOP5”の女風セラピストとDMで、甘いやり取りを楽しむ
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。48歳で意を決して女風を体験しセックスの気持ちよさを知っ...
mirae.(みれ) 2024-11-20 16:32 ラブ
俺の美学は高級店を「最低価格」で楽しむこと。自称“ひねくれ者”の57歳男の主張
「冷酷と激情のあいだvol.215〜女性編〜」では、高級志向なのにセコい振る舞いをする恋人トシオさん(57歳・仮名)との...
並木まき 2024-10-05 06:00 ラブ
直売所でも飲食店でも「最安価」しか選ばない。恋人のドケチっぷりに結婚前提交際をためらう47歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-10-05 06:00 ラブ
不倫は悪なのか。作家・鈴木涼美氏が提起する日本の結婚制度の限界…それでもなぜ結婚する?
『不倫論――この生きづらい世界で愛について考えるために』(平凡社)を刊行した作家・鈴木涼美氏とともに、現代女性における「...
ミクニシオリ 2024-10-06 17:31 ラブ
作家・鈴木涼美氏と考える 現代女性の不倫リスク「不倫って気づいたら巻き込まれているもの」
 朝スマホを開くと「またか」と思うくらい、1年に何度も芸能人の不倫ニュースを見かける。いくら有名人とはいえ、特に当人と面...
ミクニシオリ 2024-10-05 06:00 ラブ
“冬季五輪夫婦”上村愛子&皆川賢太郎離婚の衝撃。「円満離婚」するカップルは揉めてないのは本当か?
 フリースタイルスキー・モーグルで五輪5大会連続入賞の上村愛子(44)が2日、自身のインスタグラムを更新。アルペンスキー...
一児の母で現在妊娠中。「それでも抱かれたい…」35歳英会話講師の不倫欲 #1
 世の中の不倫などもはや珍しくもないが、それが「一児の母であり、現在妊娠中」の場合、人としていかがだろう? 今回、取材に...
蒼井凜花 2024-11-08 15:05 ラブ
【アラフィフ婚活】60男より58歳男がいいけど…オンラインデートでドン引き、老舗相談所にも疑心暗鬼
 アラフィフでの婚活は60代以上からの申し込みが多く、同世代とはなかなかマッチングしないとも言われています。  結婚相...
内藤みか 2024-10-03 06:00 ラブ
最強の愛され女性がやらないこと7選。彼から「追われる恋」希望なら試す価値あり
「彼に愛され続けたい」「追われる恋愛がしたい」と思う女性は要チェック! 今回は男性の意見を交えながら、愛され女性がやらな...
恋バナ調査隊 2024-10-03 06:00 ラブ
アリバイ写真で墓穴掘ってるよ。浮気する男のしょーもない弁解&ごまかしLINE6選
 LINEは浮気がバレてしまうきっかけとなることが多いようで…。今回はパートナーが浮気をごまかすために送りがちな、バレや...
恋バナ調査隊 2024-10-02 06:00 ラブ
熟年離婚を今から防ぐ方法。子どもありきの夫婦になっていませんか?
 離婚件数のうち、20%〜30%は熟年離婚が占めているということをご存知ですか。子どもが自立したタイミングで、長年連れ添...
恋バナ調査隊 2024-10-02 06:00 ラブ
ケチと節約は紙一重。ドケチな彼氏のドン引きエピ7選から学ぶこと
 節約とドケチは紙一重です。自分では「節約」だと思っていても、周囲がドン引きするようなドケチになってしまっている人も…。...
恋バナ調査隊 2024-09-30 06:00 ラブ
「飲み屋の女にハマったせいで借金が」49歳男性がラブホデートを続ける切実な理由
「冷酷と激情のあいだvol.214〜女性編〜」では、交際半年ほどになる恋人とのデートが、いつもラブホテルなのに強い不満を...
並木まき 2024-09-28 06:00 ラブ
「40代半ばで毎回ラブホデートなんて…」自分は安い女? 惨めさを募らせる44歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-09-28 06:00 ラブ
内田有紀の“公私相棒”柏原崇に注目。夫が妻をサポートする「裏方でもイイ男」と出会うには?
 女優の内田有紀(48)がトークバラエティー「だれかtoなかい」(フジテレビ系)に出演し、交際中とされる元俳優の柏原崇(...