正常位の体勢に…
――好きな男性に「キレイな体を愛されたい」という女心、すごく理解できます。続けてください。
「彼は決して強引なことはしませんでした。
――分かったよ。R美ちゃんの嫌なことはしない。
そう言いながら、ジャケットとYシャツを脱いで、ズボンのベルトを外し始めたんです。私はとっさに目を逸らしました。男の人が脱いでいる間って、どこを見ていいか、女性は困りますよね(笑)。
そんな思いと同時に、妊娠線やお腹の傷跡を見られない安堵も大きかったでしょうか。店内に、スーツのズボンをおろす衣擦れの音が響きました。
営業中はピアノの生演奏をしているのですが、今は静寂の中にあります。だからこそ、その音がひときわ淫らに感じて……。
仰向けになった私の上に、彼は正常位の体勢をとったんです。
恋焦がれていたNさんに抱かれている
――店には秘密だけれど、R美ちゃんのこと、大切にするから……。
じっと私の顔を見つめながら、彼の勃起がワレメにあてがわれて、
(ああ、熱い……硬い……)
そう思った刹那、彼はゆっくりと腰を送り込んできたんです。
ズブッ……ズブズブ……ッ!
――ああっ……はううっ!
私の体が大きく波打ちました。忘れていた男性器の挿入の衝撃。下腹に甘やかな痺れが走りました。恍惚の旋律が一気に背筋を這いあがって……。
私はあごを突きあげ、悲鳴じみた喘ぎを放ちました。私は今、恋焦がれていたNさんに抱かれている。営業中は、お客様と楽しく談笑しているVIP席のソファーで……店内恋愛は禁止なのに……。
母でも、ホステスでもない一人の女に
悦びとともに、複雑な思いが交錯しました。
――R美ちゃん……気持ちいいよ。
根元までずっぽりとペニスを挿入したまま、Nさんが呟きます。
――私も……気持ちいい……。
私も熱っぽい目で彼を見つめます。
野性味ある顔立ちの彼がわずかに眉を寄せ、唇を震わせました。普段は黒服としてスマートに働き、私の悩みにも親身になってくれる優しいNさんが、こんな無防備でセクシーな表情をするなんて……。
そう思うと、私の体は否応なく淫らに潤っていくのが分かりました。
彼に貫かれながら壁面の鏡を見ると、母でもない、ホステスでもない、一人の女になった私と目が合いました。
(私……本当に彼とセックスしてる……)
湿った吐息をつくと、彼は徐々に腰を使ってきたんです。
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