GW明けにブチ当たる第2の壁! 幼稚園“行き渋り”地獄の乗り切り方

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2023-05-01 06:00
投稿日:2023-05-01 06:00

行き渋りに頭を抱える入園当初

 入園式が始まるギリギリ前に形だけ整え、いざ登園。「ついに末っ子も幼稚園に入園か~」なんて思いながら、ピカピカの制服に身を包んだ我が子の成長に嬉しくなりました。

 そしていよいよ幼稚園生活初日。クラスの前まで送り届けようと幼稚園の門をくぐると……そこは阿鼻叫喚、この世の地獄。母親から離れたくない年少さんたちが、大号泣をしながら登園拒否をしていました。その様子につられて周りの子どもたちも共鳴していきます。もちろん、我が子も……!

 困った母親たちは優しい言葉で子どもたちを諭しますが、鳴き声のオーケストラは大きくなるばかりです。そこに颯爽と現れるのは先生たち。ブロックやぬいぐるみなどを使い、慣れた手つきで母親から子どもを引きはがし、うまく教室に誘導をしてくれました。

 同じように、我が子もミニカーに釣られて泣きながら教室へと入っていきます。「今のうちに行ってください!」と先生が小声で促してくれたので、気付かれないようにそーっと幼稚園を出ようとしたそのとき……。

「ママぁぁぁぁあああああ!」

 気づいた我が子が上履きのままこちらに向かって走って来ようとするところを先生に抱き上げられ、強制的にクラスへと戻っていったのでした。これが今思えば第1の壁です。

長期戦の行き渋りは親も子もメンタルがやられる

 それからというものの、毎日行き渋りが始まりました。幼稚園の門の前まで来ると逃走しようとしたり、制服を着ようとせず投げ捨てたり、挙句の果てには朝起きようとせず寝たふりをしたり……。

 小さい身体であらゆる手を使って行き渋る我が子。先生に強制連行される様子を眺めていると、メンタルがどんどんやられていきました。しかし、それは我が子も同じ。

 親子2人で朝を迎えるのがイヤになってしまいました。それでもめげずに毎日通い続け……4月末頃にはクラスの前までなら、おとなしくついて来るようになりました。

GWを明けたらリセットされる第2の壁

 そして迎えたGW。久しぶりにママと一緒にいられるのが嬉しいのか、末っ子のメンタルは徐々に回復しました。そんな様子にこちらまで嬉しくなる反面、怖いのはその後……。

 案の定、GW明けの登園は今までの努力も虚しく全てリセット。朝起きるのもイヤ! 制服を着るのもイヤ! 幼稚園の門の前で逃走! また一からのスタートになり、行き渋り延長戦へ続くのでした。私はこれをGW明けに訪れる第2の壁だと思っています。

笑顔で登園する日がきっとくる

 その後、我が子の行き渋りは徐々に大人しくなっていきました。期間としては、6カ月! 7月に解決の兆しが見えたものの、長い夏休みを経て再びリセットされてしまいました。もはや第3の壁ですね(笑)。

 しかし、やはり時間をかけて付き合ってきたおかげか、10月に入る頃には笑顔で登園するのが増えていき、いつの間にか行き渋りはなくなりました。今ではもう立派な年長さんとして、楽しそうに幼稚園へ通っています。

 とはいえ、そこまでの期間は、何度も怒ったり泣いたりする我が子の姿を見るのは正直つらかったです。つらすぎてちょっとだけズル休みをしてみたり、早退をしてみたり。私と末っ子の心が壊れないように、あまり無理をしないように。それが良かったのかもしれません。

 私と同じように、行き渋りで悩んでいたママ友も大勢いました。この悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃると思います。でも、子どもたちも同じようにきっと葛藤しているはず。今までは母親といつも一緒だったのに、急に離されるなんて子どもたちからしたら恐怖でしかありません。

 行き渋りは正常な反応であり、子どもたちの自己防衛なのでしょう。幼稚園が安全で楽しい場所であることを教えながら、気長に付き合ってあげてくださいね。行き渋りで悩んでいるママさん! 大丈夫、笑顔で登園してくれる日がきっと来ますよ。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


お前はアイドルグループか? 更年期の味方「HRT」との出会い。婚活ぐらいマッチングが難しいやつめ
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
“にゃんたま”族が大行進!「おいしいオヤツはどこにゃ?」思わずシッポがピン♪
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ひとりって、寂しいですか? アラフィフ独女が思う“一人旅”の幸福論。「誰にも気を遣わない時間」はなんて楽しいんだ!
 20代からひとり旅を続けてきた私。気づけば、誰かと一緒よりも「ひとり」でいるほうが、ずっと自分らしくいられる気がしてい...
可愛い顔して暴れん坊!“良縁を結ぶツル”の凄まじい繁殖力と開運パワー。室内で楽しむのもオススメ
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の片田舎でお商売をさせていだいておりますゆえ、応援してくださる農家さんもすぐ近...
上司の「社会人、何年目?笑」にモヤッ。その嫌味、こう返せばスッキリ!私の賢い対処法
 職場で避けて通れない存在、それが「上司」。何気ない一言が嫌味っぽく聞こえる上司にモヤモヤしている人、多いのでは? 面と...
「どんな親なの?と笑われる」キラキラもシワシワも…名前が“生きづらさ”を生む現代。親からの愛にラベルを貼るな
 キラキラネーム、シワシワネームなど年代によって“名前”の傾向が異なります。名前が“社会的ラベル”になる現代では、名前を...
「ママかわいいよ」息子にほっこり♡ 一方、スクショ拡散のトラブルも…子どものLINE6選
 最近では、子どもでも連絡ツールとしてLINEを使いこなしています。小学生はほのぼのとしたやり取りが中心だったのに、中高...
新人アイドル★にゃんたま君にロックオン! 赤いバラの二重奏がよく似合う
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「女として見れない」にグサッ。私がトラウマ級に“傷ついた一言”6つ。いまだに引きずってます…
 人から言われた一言によって、自分の価値観や人生が変わることもあるはず。傷つく言葉であれば、それがトラウマになったりコン...
【漢字探し】「腕(ウデ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
“モデル級”美猫の大胆ポーズもにドキッ。クールな見返りにゃんたまも♡ 幸せあふれる9連発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年9月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかし...
お米も野菜も高すぎる! 見切り品しか買えない現実…40女が新政権に願う“ちょっとの期待”
 先日、スーパーの野菜売り場で青々としたおいしそうなレタスを見つけた。  その値段、まさかの199円。  決...
えっバレた!? ズル休み→「診断書持ってきて」で大ピンチ…冷や汗ダラダラ“絶体絶命”LINE3つ
 あなたは、LINEで窮地に立たされた経験があるでしょうか? これからご覧いただくのは、絶体絶命の大ピンチLINE! 嘘...
自信がない人ほど要注意! 55年のベテランママから教わった“人付き合いの極意”
 スナックのママといえば、これまでにも紹介したことがありましたが、波瀾万丈な人生を送っている方が多め。  だからこ...
どれだけお得なの! VOCE12月号の付録がコスパ良すぎて震えた。13名品を一度に試せる異次元レベル
 VOCE12月号 通常版の付録は、美容家・大野真理子さんが本気で選んだ13アイテムとミノンの5点セット。  さら...