新井、水卜両アナ結婚報告に賛否「公共の電波の私物化」不快に思うのは?

コクハク編集部
更新日:2023-04-21 11:10
投稿日:2023-04-21 06:00

新井恵理那アナはコメント欄を閉鎖

 会社員の一般男性との結婚と第一子妊娠を発表したフリーアナウンサーの新井恵理那(33)が19日、インスタグラムを更新。「心無い文章には耐える体力がいまのわたしには心身ともになく」とし、コメント欄を閉鎖したことを報告した。

 幸せいっぱいの新井アナに批判の声が相次いだのは、自身がMCを務める「グッド!モーニング」(テレビ朝日系=17日放送)の放送後だった。

 番組では結婚と妊娠を生報告し、共演者から祝福されたが、本人登場後の冒頭2分程度の挨拶のほか、エンタメコーナーなどを使い、各出演者から祝福コメントの紹介など盛大な演出を展開したことで、潮目は変わる――。

 SNSでは、微笑ましく見ていた視聴者から《最初はおめでとうって気持ちで見てたけどしつこくてチャンネル変えたわ》《果たしてここまで長時間やることかと思う》などと不満の声が出た。

水卜アナにも批判的な声

 アナウンサーのおめでたい発表といえば、俳優の中村倫也(36)と結婚した日本テレビの水卜麻美アナ(36)もそう。先月27日に自身がMCを務める情報番組「ZIP!」内で、たっぷり時間を割いて生報告し、翌28日放送の同局「午前0時の森」では、水卜アナに中村が手紙を寄せるサプライズ演出がなされた。

 ところが「午前0時の森」の放送以降、SNSでは《自社のアナウンサーが人気俳優射止めて?浮かれるのはわかるけどほどほどにしないと》といった批判的な声が散見された。

 好意的に見るファンも多かったが、不快に感じた視聴者がいたのも事実。いずれのケースも《公共の電波を私物化するな》といった投稿は目立つのだ。

テレビマンにとって出演者はファミリー

 ニュース番組内でアナウンサーの結婚報告を盛大に演出するのはなぜなのか。

「腐ったテレビに誰がした?『中の人』による検証と考察」(光文社)の著者で、テレビ朝日在職中、報道やワイドショー番組の制作に関わった鎮目博道氏が言う。

「テレビマンにとって番組の出演者はファミリー。制作サイドは結婚などのおめでたい話題は、視聴者も祝ってくれると考えていますが、それはバブル期のテレビ業界に憧れがあった時代の発想です。

 たしかに視聴者がテレビの裏側に興味を持ってくれていたので内輪ネタはウケましたが、時代が違います。いまは、テレビ業界がきらびやかだと思う視聴者はほとんどいません。アナウンサーではなくタレントであっても、内輪で盛り上がる様子を長々と見せられたら反感を買うでしょう」

三田友梨佳さんの完璧な挨拶

 もっとも、私的な報告をして批判されるとは限らない。3月末に情報番組「Mr.サンデー」(フジテレビ系)を卒業、同局を退社した元アナウンサーの三田友梨佳さん(35)について、鎮目氏は「挨拶がうまかった」と評価する。

「まずは番組の貴重なお時間、私のことで割いてくださってすみません。ありがとうございます」

 三田さんは挨拶を振られると、こう切り出した。続いてMCの宮根誠司(59)やコメンテーター陣への感謝、番組を通した自身の成長について語ったのち、

「(入社後の)12年間は何より仕事を優先し走り続けてきましたので、これからは家族の時間をより大切にしながら、自分のペースでキャリアも築いていけたらなと思います。これまで本当にありがとうございました」

 と、プライベートに言及。この間、振り返りVTRも合わせて3分程度だった。

これがプロの姿勢

「番組に向けての視聴者へのメッセージが主体で、番組を通してどんな経験をしたか、そのうえで家庭生活に対する自身の思いを簡潔に話していました。これがプロの姿勢だと思いましたね。

 視聴者が『テレビの私物化』と感じるかどうかの境界は、自身のプライベートの報告であっても、視聴者に対する発言ができているかでしょう。もちろん、適切な長さはあります。よいところで2分が限度でしょう」(前出の鎮目氏)

 新井アナと水卜アナは番組に利用された感があり、気の毒ではある……。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

エンタメ 新着一覧


【写真特集】倖田來未の美し過ぎるバスト♡ギリギリショット5連発
【この写真の本文に戻る⇒】40代の倖田來未が《全盛期と変わってない》と話題に…20年前と同系ファッションでも、なぜ痛くな...
2025年「冬ドラマ」を調査! 独走状態の『ホットスポット』、疲れた大人世代に『御上先生』は難しかったか
 2025年1月よりスタートした冬ドラマ。惜しまれつつ最終回を迎えたドラマがあった一方で、期待されていたものの視聴率が振...
【おむすびにモヤっと】一瞬の表情で孤独をにじませる歩。最後の最後でヒロイン逆転!?
 結(橋本環奈)は大腸がんで入院している患者・丸尾(細川岳)を担当し、食欲不振の対応に苦慮する。  一方、歩(仲里...
桧山珠美 2025-03-26 17:20 エンタメ
【おむすびにモヤっと】最終週は最後の顔見世? 糸島移住“言い出しっぺ”の愛子さん台詞を深読みすると…
 福岡・糸島に移住することが決まった聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)。ヘアサロンヨネダを翔也(佐野勇斗)が継ぐこと...
桧山珠美 2025-03-24 17:20 エンタメ
【募集】冬ドラマの感想は?面白かった&ガッカリを教えて!『御上先生』『ホットスポット』『べらぼう』etc
 コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。1月よりスタートした冬ドラマ、「面白かった」作品や「...
刮目! STARTO所属“歌うま”な佐野晶哉、ジェシー、田中樹以上に目が離せないアーティストは?
 田原俊彦(64)に初孫が誕生しました。おめでとうございます。「NINJIN娘」のトシちゃんも今やおじいちゃん…なんだか...
【おむすびにモヤっと】懐かしの風見先輩降臨でも願わくば…最終週はナベベ×詩のご対面?
 結(橋本環奈)は栄養失調の少女・詩(大島美優)になんとか食べてもらおうとラーメンを出してみるが、結局手をつけない。 ...
桧山珠美 2025-03-24 13:58 エンタメ
timeleszは一般人も加入、菊池風磨が逆風の中でタイプロを仕掛けた納得の理由と予想される快進撃
 一大ムーブメントを巻き起こした新メンバー募集オーディション「timelesz project -AUDITION-」(...
こじらぶ 2025-03-22 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】「米田家の家訓」のほうが良かった? 悔やまれる「米田家の呪い」のネガティブ要素
 結(橋本環奈)の娘・花(新津ちせ)は、病院で未成年の田原詩(大島美優)が人目を盗み隠れる手助けをしようとする。しかし詩...
桧山珠美 2025-03-24 14:02 エンタメ
【おむすびにモヤっと】リーダーの結、栄養失調の患者対策に献立本をパラパラとめくるだけの物足りなさ
 2023年。一人前の理容師となった翔也(佐野勇斗)は、娘の花(新津ちせ)が中学生となり大人びるのを心配するが、結(橋本...
桧山珠美 2025-03-17 18:05 エンタメ
“桃尻”といえば佐野勇斗!? 翔也の何十倍も生き生きと見えた「あさイチ」出演でのはっちゃけぶり
 14日放送の「あさイチ」(NHK総合)の「プラチナトーク」は、朝ドラ「おむすび」でヒロイン結(橋本環奈)の夫・翔也役を...
【おむすびにモヤっと】コロナ禍を描いた1週間。結の不可解な言動が目につく中、ピークだったシーンは?
 結(橋本環奈)は職場で、医療従事者の子どもたちが学校で除者(のけもの)扱いされる現状を同僚たちと嘆く。  それを...
桧山珠美 2025-03-15 06:00 エンタメ
NHKの峰不二子・中川安奈のフリー転身で恐れる女子アナら。森香澄との「あざと女」対決で勝つのはどっち?
 3月いっぱいでNHK退局を発表している「NHKの峰不二子」こと中川安奈アナウンサー。  彼女が世間から注目を集め...
堺屋大地 2025-04-03 10:41 エンタメ
【おむすびにモヤっと】コロナ禍でもスタンドプレイの結。本編以上に“制作の舞台裏”に興味が湧くばかり
 コロナによる緊急事態宣言で飲食店が営業自粛に追い込まれる中、ヘアサロンヨネダを営む聖人(北村有起哉)は店を開けていいの...
桧山珠美 2025-03-12 18:59 エンタメ
審査員・粗品とM-1審査員の決定的な違いは? 忖度しない芸人ゆえの「ブレない目線」と「ムカつかれる覚悟」
 若手芸人の登竜門である「ytv漫才新人賞」(読売テレビ)が3月2日に開催された。霜降り明星の粗品が初めて審査員を務め、...
帽子田 2025-03-12 06:00 エンタメ
Kōki,が鼻につくのは宿命か。両親から学んだ「2代目キムタク」としてアンチを無視するブランディング
 木村拓哉と工藤静香の次女という“十四光り”で注目を集めて来たKōki,。先月は主演映画『女神降臨』の宣伝を兼ねて、『世...
堺屋大地 2025-03-12 06:00 エンタメ