NHK朝ドラ「らんまん」~第4週「ササユリ」#17
「植物学は嫌いになりました」と本心を偽ってタキ(松坂慶子)に告げた万太郎(神木隆之介)。植物学への想いを封印し、当主として家業に励もうとするが、そんな万太郎の姿に耐えきれなくなった竹雄(志尊淳)が東京で自分が「植物学か峰屋か」と迫ったことをタキに打ち明ける――。
【本日のツボ】
「おまんらふたり、夫婦(めおと)になれ」(タキの台詞)
竹雄の話を聞き、万太郎の植物学への情熱に改めて思い知った祖母タキ。何を言い出すかと思いきや、綾(佐久間由衣)と万太郎を結婚させる仰天プランを打ち出した。いくらなんでもそれはなしでしょ、と視聴者の誰もが驚いた瞬間、「おまんらは姉弟じゃないき。本当はいとこ同士じゃ」とタキの口から告げられました。
「本家を絶やさず峰屋を盛り立てる。それがわしらの役目じゃ」と毅然と言い放つタキに、「ばあちゃん、無理じゃ。ねえちゃんはねえちゃんじゃ。わし、ねえちゃんとは夫婦になれん」と万太郎、綾も「わたしらにも心がありますき」と訴えるも貸す耳をもたないタキ。
植物学が忘れられない万太郎と家業に熱心な綾に対して、「おまんらはいびつなんじゃ。綾やったら誰よりもおまんのことをわかって峰屋を盛り立てていける、峰屋にとってこれ以上ないおなごじゃ。万太郎と添い遂げるんやったらお前はずっとこの家におってええ。ふたりとも聞き分けろ。これはわしの願いじゃ。峰屋に育てて貰うた恩を忘れな」と。
おっとり口調のほんわかムード
祝言は夏の間に終わらせると強引過ぎるタキ。余談ですが、本来ならこの手の強引ばあさんは炎上しそうですが、演じる松坂慶子がおっとり口調のほんわかムードなもので、あまり嫌な感じがしないのは令和の朝ドラならではでしょう。
「おしん」の姑を演じた高森和子は、「おしんをいじめるな」と随分、抗議が殺到したとか。今なら炎上必至です。
そんなタキに「それでもこれだけは言わせて。万太郎は弟じゃ、弟に添うがは無理じゃき。私にも好きな相手ぐらいおったがよ」と家を飛び出してしまう綾。廊下で、「家政婦は見た!」の市原悦子ばりに聞き耳をたてていた竹雄を一瞥しそのまま去ってしまいました。
綾の想い人が竹雄ではないことを確信する回でもありました。果たして、竹雄が東京土産にと綾のために買ったかんざしを渡せる日はくるのでしょうか。
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