竹雄(志尊淳)まさかの細マッチョ、西島秀俊以来の衝撃…!

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2023-05-05 11:30
投稿日:2023-05-05 11:30

NHK朝ドラ「らんまん」~第5週「キツネノカミソリ」#25

 東京に旅立つ万太郎(神木隆之介)に「いままでありがとう。お別れじゃのう。わしが峰屋を出たらおまんもわしのお守りはお役御免となる」と言われた竹雄(志尊淳)。「そんないきなり……」と戸惑う。

「ねえちゃんを助けてやって」と万太郎に言われ、その綾には「万太郎を手伝うちゃって」と言われ、番頭の仕事を手伝おうとすると、「お前は若旦那の仕事をちゃんとせえ」と追い払われる竹雄。

 タキ(松坂慶子)に相談するが、「この先はおまんが自分で決めたらえい」と。自分で決断しろと言われた竹雄は綾(佐久間由衣)のもとへ向かい――。

【本日のツボ】

「炊事、洗濯、金稼ぎ。植物採集の手伝い。ダメ若の面倒を見るがが一番大変じゃき」(竹雄の台詞)

「好きじゃ……綾さまのことが」ついに竹雄が綾にかんざしを渡しました。「これまでずーーっと渡したかったけ。わしはなんちゃあ持っちょりませんけんど、ふたつだけ子どもの頃から持ち続けて来た大切なものがありました。この想いはそのうちのひとつです」

 と、子どもの頃から秘めていた想いを告げます。

 そして、万太郎旅立ちの時。お見送り一行に加わっていた竹雄ですが、それは万太郎へのプチドッキリで、ともに旅立つことを決めていたのでした。

「わしも行きます。わしらは3人でひとっかたまり。わしだけ置いて行かれるわけにはまいりません。お2人に負けんようわしにとって一番大変な道を選びましたき」と。

 とにもかくにも万太郎と竹雄の名コンビを東京編でも見られることになり、ほっとしました。

 ところで、今回、竹雄の水垢離(みずごり)シーンがありましたが、あのファニーフェイスから想像できない細マッチョぶりに驚きです。

 このギャップ、綾瀬はるか主演の大河ドラマ「八重の桜」の西島秀俊以来かと。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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