アイドル時代と同じ道を
――おっしゃるように、本来ならおめでたいはずが、R美さんにとってはつらいことになりましたね。
「はい……。よく考えたら、アイドル時代と同じなんです。アイドルとして活躍していた矢先に妊娠して……そして、次はホステスとして脂がのっている時に2度目の妊娠――。自分はつくづく懲りない人間だと思いましたね。
噂が広まるといけないので、ホステス仲間には言わず、その日のうちに更衣室のロッカーの私物を持って帰りました。
ただ、幸せなこともありました。妊娠をきっかけにNさんと入籍したんです。そして、以前のように私は実家でアクセサリーを作っては売り、生活費を稼ぎました。
ホステス業に比べると収入は雲泥の差でしたが、元気な赤ちゃんを産むために、とにかく心身の健康を心掛けましたね。お酒は飲まない。適度にウォーキングする。幸いつわりは軽く、マタニティヨガにも通いました。
日に日に大きくなるお腹を見て、息子も『ボク、もうすぐお兄ちゃんだ!』と喜んでいましたよ。ホステス時代は息子とゆっくり遊んであげられなかったから、久々に家族団らんを味わったかな。
妊娠中でも欲しい…わずかな時間でセックスを
仕事の合間にはNさんが来てくれて、母が息子と買い物に行っているわずかな時間に抱いてくれましたね(笑)。私の体に負担がかからないよう、横向きの寝バックが多かったでしょうか。
妊娠しても、性欲はありますね。彼の勃起を目にすると入れて欲しくてたまらなくて……。
――ン……早く。
マタニティ服を着てパンティだけおろした私は、横向きに寝て、ヒップを揺すったんです。
――慌てないで……。赤ちゃんがビックリする。
言いながら、彼はペニスをお尻にあてがい、ゆっくりと秘唇めがけて滑らせてきます。
――お母さんが帰って来ちゃうから……早く、お願い。
もの欲しそうな私の声に、彼はそっと耳元で囁きました。
――入れるよ……あう……ああ。
――あんんっ!
私は待ちわびたように、勃起を深々と受け入れ、ヒップを揺すりました。母になっても女ですね。アソコをふさがれると、全身が総毛だつほどの快楽に包まれて……。
女の悦びの一方、もどかしさも
――すごい、締まってきた。
――……恥ずかしい。
喘ぎながら、私は『女の悦び』も噛みしめました。お腹に負担がかからないように抜き差しをしてくれる彼の優しさ、同時に、挿入の衝撃の物足りなさに、もどかしさも感じました。
――もっと強く……もっと、もっとよ!
――だめだよ、今はガマンするんだ。お腹の子を大切にしなきゃ。
そう彼に諭されても、いやいやと駄々をこねましたね(笑)。その頃には、うなじのケロイドのことなどすっかり忘れていました。
家族が増える喜びと、Nさんに大切にされている実感。そして平凡だけれど、平穏に過ぎていく日常がどれほどありがたいかを改めて思い知らされました。
うまく言えませんが、アイドル時代や人気ホステスだった自分とは違う幸せがありました」
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