声援を浴びる幸せ
――続けてください。
「私は店の出勤を週2に減らし、その分、アイドルとしての活動に力を入れました。離婚したNさんと顔を合わせたくないし、今後の人生を考えると『やりたいことをやる! 人生を後悔したくない』という思いがこみ上げてきて……。
ライブハウスとクラブは同じ六本木なので、ライブ後に急いで出勤することもありました。私を応援してくれるお客様には『アイドルとして復活したからライブにも来てね』と、ちゃっかり営業しましたね(笑)。
長男はプログラミング関係のアルバイトで稼げるようになり、学費や生活費を賄ってくれるようになったし、次男も親戚の手伝いをしてお小遣い稼ぎをしていましたね。
私がお金で苦労しているのを知っている分、子供時代から『収入を得る』手段を考えていたのかなとも思えます。
アイドル活動はやはり楽しかったですね。アラフォーになっても応援してくれるファンがいて、小さいながらもステージで歌って踊って声援を浴びるのは、やっぱり幸せ。
……で、そんな私を陰で見守ってくれたのが、店長のJさんです。『運命の出会い』と軽々しく言いたくはありませんが、スポットライトや音響のアドバイスをくれたり、グッズ売りやファンとの撮影会にも協力してくれました。
男女の関係になったきっかけ
彼と男女の関係になったのは、出会ってから4カ月くらいでしょうか。ライブ後、他のメンバーたちが先に帰り、Jさんと2人きりになったんです。
Jさんは優しく労いの言葉をかけてくれました。
――お疲れ様。今日も盛り上がったね。よかったら近くのバーで飲まないか?
突然の誘いに驚きつつも、私は喜んで応じました。カウンターの小さなバーで隣に座り、ビールで乾杯。
――いつもありがとうございます。Jさんのお陰で、お客様も増えて、SNSでも協力してくれるから、感謝しかありません。
――R美ちゃんが頑張ってるのが分かるから、応援したくて……。
エロコク 新着一覧