【保存版】梅雨のお楽しみ♪ アジサイの切り花を“愛で尽くす”テクニック

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-05-31 06:00
投稿日:2023-05-31 06:00

アジサイは「花瓶には不向き」問題

 アジサイの美しい季節がやってまいりました! 近年アジサイ品種の豊富さは、アジサイフリークにとって誠に悩ましく、毎年コレクションが増えるばかりの嬉しい悲鳴でございます。

 店頭にて接客をさせていただく身として、この季節によく伺うご相談のひとつに、「アジサイは花瓶に入れるとグッタリ」問題があります。ご近所さまにいただいた、ベランダ園芸のアジサイを切った途端に萎(しおれ)れたといった経験はありませんか?

 残念ですよね……今回はそんな悩みを解決。「萎れたアジサイは縁起悪っ! 心配NOなアジサイ水揚げ法」の解説です。

アナタでも出来る!

 お花屋さんが、アジサイ入荷時にやらなければならない水揚げ手順はこんな感じです。

 茎の上皮削り切り口処理→中綿抜き→水揚げ促進剤使用→バケツに深水

 上記は薬剤を使う特別な方法なので、一般家庭でも手軽にできる水揚げ法を解説させていただきます。若干(?)ガサツなワタクシでも出来るんですから、どなたでも大丈夫ですわよ~。

グッタリなアジサイを復活させるには?

 というわけで、我が家のこれでもか! というくらいグッタリなアジサイに登場いただきましょう。

1. 茎の皮を削る

 水の吸い上げをよくするため、茎の上皮を削って水の接着面を増やすのも一つの方法。アジサイに限らず、ヒペリカムやブバリアのような茎が木質で水揚げが鈍いものや、桜やユーカリといった枝物にも有効ですわよ。

 削る度合いは枝や茎の長さにもよりますが、ご家庭で飾る程度であれば、5cmも削ればよろしいかと。お花屋さんはナイフやピューラーを使いますが、文房具のカッターなどがオススメ。

 茎を鋭く切れますし、汚くなったカッターの刃は折って捨てられて、めちゃ便利。ワタクシもフローリストナイフと併用して使ってますわよ。ただ手も切りやすいゆえ、くれぐれもお気をつけくださいませ。

2. 茎を鋭く削るor割る

 水の吸水面を増やすため、切り口の断面積を広げる方法です。切り口を斜めに切るか、縦に割りましょう。

3. 茎の中綿を取り除く

 アジサイの茎の中にはフカフカした綿のようなものが入っていますが、これ邪魔ですわ。取っちゃってくださいませ。

4. 切り口にミョウバンを擦り付ける

 昔は水の吸い上げをよくするため、切り口にミョウバンを揉み込んでおりましたが、ご家庭にミョウバン、なかなかないですよね~。

 ナスの漬物をつけるときに変色を防いだり、草木染めの媒染剤に使ったりと使い勝手の良いものではありますが、実は消臭や殺菌にも効果的。ワキガや加齢臭といった体臭予防やニキビ防止に、軟水にミョウバンを溶かしたミョウバン水(肌に優しい弱酸性)を使っている人はいらっしゃいますよね。

 花の水揚げを良くするには、花瓶の水を弱酸性にするのがポイント。ミョウバンはドラッグストアなどで簡単に手に入りますが、お花屋さんはもっと身近で、酸性度UPな商品を活用しておりますのよ。

 フラワーアレンジメントに使う吸水性スポンジをほんの一片、水揚げ促進剤と共に水に入れるという裏技! ただし、ミョウバンを入れた水はずーっと白く濁っています。ご了承ください。

5. 水の中で花までズッポリ

 濡れた新聞紙で包む手もございますが、ミョウバンも新聞紙も無いというアナタは、水の中に“花までズッポリ”が一番。バラや胡蝶蘭でも大変効果的です。

 バケツがなければ、浴槽に浅くはった水でどうぞ。横に寝かせれば尚更GOOD。一時間もすればシャキーン! 生き返りますわよ。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


朝立ち、オマン湖、チンチン!普通の会話なのに下ネタかました的なLINE
 普通に会話しているだけなのに、相手からしたらどう考えても下ネタにしか聞こえない言葉ってありますよね。引きつった相手の表...
大谷の“一平ちゃん騒動”で不安 友人との金銭トラブルQ&A~弁護士解説
 ドジャースの大谷翔平(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)が、違法賭博に関与したとして球団から今月20日、電...
【スナック超入門編】どんな場所?若葉印のホステスが実感する5大特徴
 みなさんは、そもそも「スナック」がどんなところかご存知でしょうか?  キャバクラやガールズバーとは何が違うの?...
高級クラブのホステス→ギャラ飲み嬢に 面識なしで突然10万円ギフトが…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「正しくないこと」が「美しくない」とは限らないと知った
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
松田聖子まさかの中大法学部を卒業! 通信制の学び直しで成功する人は?
 先日、歌手の松田聖子さん(62)が中央大学法学部の通信教育過程を卒業したことが話題になりました。近頃、通信制大学で学び...
瞬き厳禁! 春到来の歓びを表現する黒“たまたま”を見逃すな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
スタレビの名曲が聞きたい!仏教と深い関係のある「木蓮」とその仲間たち
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ただいま卒業式や送別など春特有のイベント仕事で、いつにも増して花まみれの毎日...
“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれ...
女の敵は女だから?忘れた頃にぼっ発する「専業主婦論争」をガチで考える
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  X(旧Twi...
職場の同僚ランチが苦痛すぎる…一人の時間を確保する4つの冴えた処世術
 業務内容へのストレスより、職場でのランチタイムが苦痛という人は多いですよね。正直、仕事で疲れているのに、休憩時間まで同...
離婚→シンママになり、心底よかったこと4つ 我慢は美徳っていつの話?
 世間では、離婚してシンママになった女性に対して「かわいそう」「大変そう」といったイメージがあるかもしれません。  で...
春まであと少し?
 残雪の甲斐駒ヶ岳を背にすっかり葉も落ちた葡萄畑  春まであと少しが意外と長い
春のお花と記念撮影にゃ! ウサギみたいなしっぽの“たまたま”
 きょうは、ウサギ君みたい! しっぽの短いにゃんたま君に出逢いました。  しっぽが短い猫は長い猫と比べると、臆病で...
ほっこり癒し漫画/第70回「すぷりんぐファミリー」
【連載第70回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
男と女の物語、だからこそ「娚」の当て字が使われた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...