「義親とも家族になる自覚はあるのかな」50代男が抱く婚約者への疑心

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-06-17 06:00
投稿日:2023-06-17 06:00

家族になる自覚あるの?

「結婚するんだから、俺の親とも家族になるのに、奈々はその自覚が少し足りない気がするんだよな。

 今のうちから母さんとの関係に慣れてもらいたくて、俺がいないときでもなるべく一緒に過ごしてもらうよう話しているんだけど、奈々は俺が言えば母さんと会っているけれど、どこか消極的っていうか渋々やっているような雰囲気があるから、そこが不安なんだよ」

 もともとジュンイチさんは「結婚は当人同士の関係だけでなく、両方の実家とも深く関わるもの」という価値観をもっていることから、結婚が決まった今は、奈々さんに対しては自分の親のことも自分と同じくらい大切に思ってもらいたいし、尊重してほしいと考えています。

調教していかないと

「奈々は結婚に対して、年齢のわりにロマンティックすぎるのかもしれないよな。ぶっちゃけこのトシじゃなかったら、俺は誰とも結婚したいとは思わなかっただろうし、必要に駆られて結婚を決めたわけだけど、奈々はそういう部分を理解しようとしないんだよな。

 いい年齢の大人なんだからさ、お互いに理由がなければ結婚なんて面倒なことをわざわざする必要はないわけで、そこは俺としては、自分の年齢が大きな理由になっているんだけどさ。

 奈々がどんな目的で結婚を決めたのか知らないけれど、なんの目的もなくて頭の中がお花畑みたいな感覚で結婚を決めているとしたら、この先が思いやられるよなぁ……。

 まぁ俺のほうが年上だから、結婚してから奈々のそういうところは調教していかないとダメなのかもしれないな」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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