芸能史に残る広末涼子のW不倫騒動 夫の会見で“野次馬賛否”真っ二つの訳

コクハク編集部
更新日:2023-06-23 06:00
投稿日:2023-06-23 06:00

キャンドル・ジュン氏“ワンオペ”会見の余波

 W不倫で無期限謹慎中の女優・広末涼子(42)の夫で、キャンドルアーティストのキャンドル・ジュン氏(49)が今月18日に行った緊急会見は、前代未聞の“ワンオペ”仕切りで異例尽くめとなった。

 広末の不倫問題だけでなく、自身の半生や福島の被災地への思いも語った盛りだくさんな内容だった。時折涙ぐみ、不器用ながら自分の言葉を紡いだ“サレ夫”の立場でかつ一般人であるジュン氏。そんな彼が自ら開いた会見に対し、世間の評価は意外にも「絶賛」と「批判」の真っ二つに分かれている。

《論点はアレとしても、とっても一生懸命話そうとしていらして人間味があって好感が持てました》

《キャンドル・ジュンさんの会見めちゃくちゃ好感度あがったな~。真面目そうないい夫であり父って感じ》

《キャンドル・ジュンさんの会見、評価してる人多いけどモラハラ臭がしてなんか怖いな》

《あれを絶賛してる人たちがいっぱいいるの、怖すぎる。世の中が怖い。あんなの妻に対する復讐ってすぐわかるじゃん》

心理学の専門家はどう見た

 受け手の感情を左右したものは何か。ジュン氏の会見をオンタイム&録画視聴した明大講師の関修氏(心理学)は、こう分析する。

「ジュン氏は《自分や相手の子どもたちは、自分と自分の妻のせいで、妻の不倫相手のせいで、とんでもない被害者になっています》と話していましたが、会見に臨んだ背景に子供たちを守る意図があったと説明しています。

 好感を抱いた人はメディアや匿名の誹謗中傷から弱者を守るため、矢面に立つジュン氏の姿に感心し、応援する気持ちが芽生えたのでしょう。とりわけ『正論を言える正義感の強いタイプ』の方々が共感したと考えられます」

 ジュン氏は会見の冒頭で《皆さんにお伝えしたいことの一番は、妻、広末涼子が育児放棄をしたことは、今まで1度もありません。私にとっても良き妻ですし、なにより子どもたちにとって最高の母であり、家族や親戚の中でも最も頑張る、すてきな女性です》と、“最大の賛辞”をもって擁護した。

広末涼子のマイナスイメージとなる発言も

 一方で、広末に過度なプレッシャーなどがかかると《濃い化粧をして派手な格好をして、眠ることができず、常に何かを書いていなければ心が収まらず、誰かに連絡をしたり、豹変してしまう》ことや、《あなたが出て行ってくれれば、私が子供たちと一緒に寝れるから》と、ジュン氏が自宅から追い立てられた経緯も暴露し、広末の不倫相手のシェフ・鳥羽周作氏(45)が直接謝罪から逃げたことには怒りを隠さなかった。

「ジュン氏は《自分にも責任があります》と言いながら、妻と不倫相手へのマイナスイメージとなる発言を続けました。広末さんは“みなし公人”とはいえ、彼女の精神状態などをあけすけにするのはデリカシーのない行為です。そこに違和感を覚えた視聴者はジュン氏に対し、怖い感情を植え付けられたでしょう」(前出の関修氏)

 広末本人には夫の会見実施は知らされておらず、まさに寝耳に水だっただろうが、芸能界では会見に挑んだジュン氏に同情する声が多い。

「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に出演したタレントのRIKACO(57)は「広末さんのことを大好きなのが伝わってきます」とコメントし、「めざまし8」(フジテレビ系)のMC・谷原章介(50)も、「子どもたちが何より大事で、広末さんのことを大事に思っているということが伝わってきました」と持論を述べている。

似て非なる「家族愛」と「夫婦愛」

「子供に焦点を置き、ことさら家族愛を重視する人には、ジュン氏は『家族を守りぬく夫』と映ったでしょう。ですが、恋愛を重視する人は全く違う印象を持ったはずです。恋愛はプライベートな信頼関係を重んじるので、たとえ理不尽な目に遭ったとしても、第三者による暴露はタブーの極み。夫婦愛を求める人の目には、ジュン氏は『何かあったら自分を擁護して責める人』だと映ったでしょう」(前出の関修氏)

 芸能史に残る世紀のW不倫騒動は、たくさんの“野次馬”感情を揺さぶっている。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


ゴンベエ(宇野祥平)の素性が明らかに…上方新喜劇ばりの人情劇がグー
 ツヤ(水川あさみ)が亡くなり、スズ子(趣里)は梅吉(柳葉敏郎)と今後のはな湯をどのようにしていくか相談する。  ...
桧山珠美 2023-11-24 16:11 エンタメ
母ツヤ(水川あさみ)笑顔の最期、「ナレ死」に救われた
 大阪に戻ってきたスズ子(趣里)は病床のツヤ(水川あさみ)と再会する。ツヤの病状のことを受け止めきれないスズ子は、梅吉(...
桧山珠美 2023-11-23 16:05 エンタメ
六郎役・黒崎煌代の将来性、母ツヤとやり取りに泣けて泣けて笑える
 六郎(黒崎煌代)の出征の日がせまり、六郎は頭を丸め恥ずかしそうにしている。相変わらず体調が悪いツヤ(水川あさみ)は専門...
桧山珠美 2023-11-21 17:30 エンタメ
「下剋上球児」で“令和のキムタク”になりそうなイケメン俳優は?
 2019年のドラマ、「3年A組-今から皆さんは、人質です」(日本テレビ系)を覚えていますか?  菅田将暉が教師役...
「らんまん」のデジャヴ? ヤバ藤化するダンサーの中山、秋山逃げて~
 内緒の話があると松永(新納慎也)から呼び出されたスズ子(趣里)は、梅丸のライバルである日宝に一緒に移籍しないかと誘われ...
桧山珠美 2023-11-14 16:15 エンタメ
木下優樹菜から迸るガチヤンキー魂!前言撤回、TV再登場するタチの悪さ
木下優樹菜様(元タレント・35歳)  やっぱりユッキーナ(木下優樹菜)様のヤンキー魂には惚れ惚れしてしまいます。 ...
堺屋大地 2023-11-14 06:00 エンタメ
市川染五郎は眉毛、堅あげポテト、ラ・マンチャの男なくしては語れない
 先日、歌舞伎で「ルパン三世」をやることが報じられました。題して、新作歌舞伎「流白浪燦星(ルパン三世)」。  ルパ...
上原多香子は不倫を繰り返す“恋愛単発ドラマ”の女王!続編不要体質の業
上原多香子様(女優、美容家・40歳)  元SPEEDの上原多香子様は、あまり役者業のイメージはないと思いますが、す...
堺屋大地 2023-11-14 16:23 エンタメ
スズ子覚醒!茨田りつ子(菊地凛子)と渋谷のり子の表情がオーバラップ
 歌うコツを掴んだスズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)とのレッスンを続け、その歌声はぐんと熱を帯びてきていた。  ...
桧山珠美 2023-11-10 14:30 エンタメ
“おぼこ娘2人”の初々しい恋バナ! つよぽん演じる羽鳥は「まさに笑う鬼」
 スズ子(趣里)と羽鳥善一(草彅剛)の厳しいレッスンは相変わらず続いている。しかし、羽鳥はスズ子の歌に相変わらず満足しな...
桧山珠美 2023-11-09 15:46 エンタメ
BLACKPINKの再契約なるか?「7年目のジンクス」結末に4つのシナリオ
 世界的なK‐POPブームの昨今。「コクハク」読者の中にも、K-POPにハマっている方も多いのではないでしょうか? ...
2023-11-09 06:00 エンタメ
「マイホームヒーロー」を嗜む!なにわ男子高橋“俳優武者修業”に高好感度
 すっかり忘れていました。佐々木蔵之介(55)の存在を。最後の独身大物俳優などと言われ、過去には、小野真弓や丸山桂里奈な...
大和玲子(蒼井優)の戒名に「礼」と「優」、位牌の細部にまで抜かりなし
 スズ子(趣里)たちは、大和礼子(蒼井優)が出産後に病院で亡くなったと知らされる。スズ子はお別れの会で、大和が梅丸少女歌...
桧山珠美 2023-11-03 14:30 エンタメ
スズ子のナレ出世、股野のナレ求婚…感動のシーンを描いて欲しかった!
 昭和12年、スズ子(趣里)が香川から戻ってきて3年。梅丸少女歌劇団は、秋山(伊原六花)のタップダンスとスズ子の歌を二本...
桧山珠美 2023-11-01 15:37 エンタメ
SMILE-UP.(旧ジャニ)俳優部の演技&将来性、飛躍の片鱗見せたの誰?
 嵐の二宮和也(40)がSMILE-UP.(旧ジャニーズ)からの独立を発表しました。  中丸雄一、山田涼介、菊池風...
平手友梨奈に平野紫耀ら事務所移籍組が躍動!俳優と歌手の二刀流はあるか
 平手友梨奈(22)が出演するドラマ「うちの弁護士は手がかかる」(フジテレビ系)が好評を博している。  平均世帯視...
こじらぶ 2023-10-28 06:00 エンタメ