仏人男性が「仏花」を彼女に贈ってしまった…仏壇に供える花の定義とは?

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-09-06 06:00
投稿日:2023-09-06 06:00

仏花は仏様

 スーパーなどでもよく見かける仏様のお花の多くは、五色で構成されていますが、なぜなのか。

 諸説ございますが、仏花は仏様のお食事なんだよ~という考えであれば、白菊は白米、色物の花はオカズ。オカズが多ければ多いほど、仏様のお食事が豊かになりますな。一方では、仏花とは仏様そのもの、という考え方もあるのでございます。

 仏花の定番色は白・黄色・紫・赤・桃などですが、仏花の色も数にも意味があります。仏教に置いて五の数字は五体。体全身を指します。

 亡くなられた方は、宗派にもよりますが、49日をかけて現世からあの世へと旅立ちます。

 亡くなられた方はその旅の途中で祭壇に飾られた花を通して現世が見えるようで、振り返らずに迷うことなくあの世に到達し、閻魔様のお裁きを受け、仏様になっていただくために49日までは色の無い白上がりの仏花が好ましいとされています。

 色花に惑わされて振り返って迷うことなく、きっちりあの世で幸せに成仏してくれー! の送り出す者の気持ちが白い仏花ってとこですな。

 そして、無事に故人は仏様になると五色の花に身体を変え、今度はワタクシたちを見守ってくださるというなんだかホンワカ温かいお話。

 だから、仏花は絶やすことなく飾る。故人と現世に生きる人にとって、欠かしてはならない魂の繋がりなのかもしれませんな。

 7月8月のお盆に引き続き、9月はあの世とこの世が大接近するお彼岸がやってきます。お仏壇がある方もない方も、この世に「生」を受けた以上、確実にご先祖様はいたわけで、時には自身のご先祖に思いを馳せてみてはいかがでしょう。

 アナタの健康と幸せを見守るご先祖様が、あの世でも幸せに暮らしてらっしゃることを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


【動物&飼い主ほっこり漫画】第97回「筋肉質なヤンチャ坊主」
【連載第97回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏の漢字探し】「娘」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
おいっ! 遅刻常習犯の笑える“言い訳LINE”集。許してもらえるうちが花ですよ?
 約束してた時間に相手が来ないと、イライラしたり心配したりするものですよね。そんなときに相手から送られてきたLINEに、...
さよなら…ドコモ“絵文字”終了の発表に「おつかれさま!」「青春がよみがえる」と懐かしむ声。「おじさん構文はどうすれば」と心配も?
「ドコモ絵文字」の提供終了が5月21日にNTTドコモより発表され、大きな話題を呼んでいます。  このたび提供の終了...
おしゃれダイソー、やるじゃん。ヘアアレンジは『スリーピー』でコスパ良くしよっ。1000円で3つ買えちゃう
 THREEPPY(スリーピー)は、ダイソーが展開する300円が中心のオリジナルアイテムのブランドです。「あいらしい。そ...
え、そんな理由?「挨拶しない若手社員」のフクザツ心理。パワハラにならない接し方は…
 最近、若手のなかで「挨拶不要論」が唱えられているのをご存じでしょうか。コロナの影響なのか、挨拶をしない若手が急増してい...
激レアな“たまたま”3連複! 猫のお導きで最高な一日をスタートしましょ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
マナー教えてます?「友達の子ども」にモヤった5つの瞬間。ベタベタ触るのはやめて~!
 友達との女子会などに子どもを連れていくママは、友達への配慮が必要かもしれません。いくら仲がよくても「子どもどうにかなら...
母の日の贈り物を“受け取り拒否”する姑たち。花屋が「令和の嫁」トリセツを提案します
 たくさんの人たちがお母様への感謝の気持ちを形や言葉で伝える「母の日」。普段あまりお花に縁の無い方でもこの日くらいはカー...
「喪服」迷子だった40代、ベストな一着に出会う。AOKIでもしまむらでもなく“あの通販”だった
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
仕事を辞めたい…辞表を叩きつける前にやるべき6つのこと。まずは一旦落ち着こ?
「今の仕事を辞めたい…」「新しい仕事に変えたい」と悩んでいる方、必見! 今回は、仕事を辞めたくなったときにやるべきことを...
「いいよな~女は」生理休暇中の“心無い一言”5選。取得をためらう理由がここに…
 生理の痛みや不快感には個人差がありますよね。中には立つのもやっとなほど、腹痛や貧血などに悩まされる人もいるでしょう。し...
上司からの“誤爆LINE”が面白すぎる! 社内不倫バレからお局のかわいいギャップまで大公開
普段はバリバリ仕事をこなす上司も、あなたの知らない意外な素顔を持っているかも…。 (コクハク編集部では誤爆にまつ...
ジェントルにゃん、太郎の“たまたま”を見よ! 気品あふれる姿に心が浄化されるんです♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
『最後から二番目の恋』千明と和平の“名前がない関係性”の意味を、大人になってやっとわかった
「千明と和平って、付き合ってるの?」 ——現在、フジテレビで放送中の月9『続・続・最後から二番目の恋』にハマってい...
5月の青い空
 この青空、どこまで切り刻まれるのか?