「38と偽って」妊娠捏造、処置代カンパ…息を吐くように嘘をつく40女

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-09-16 06:00
投稿日:2023-09-16 06:00

嘘をつくことに罪悪感はない

 これまで歴代の恋人には、出身地や学歴、家族構成や仕事など、あらゆる嘘をついてきたと話す佳織さん。

「どうせ結婚するわけでもないし、彼にも夢を見てもらったほうが大事にしてもらえるから、嘘をつくこと自体に罪悪感はなかった」と振り返ります。

「しかも、誰にどんな嘘をついたのかわからなくなっちゃうから、途中からは“嘘バージョンの私”というシナリオも作りました。だから今の恋人には、辻褄の合わない嘘はついていません。

 でも……今の恋人のトシとは……、結婚をしたいと思っています。だからトシには、もうこれ以上嘘をつきたくないし、年齢を偽っていることもそれ以外のことも、そろそろ本当のことを打ち明けなくちゃいけないと考えています」

真実を知っても私を愛してくれる?

 しかし改めて振り返ってみると、つかなくていい些細な嘘を重ねてきたことから、今さらどうやって恋人であるトシさんに「本当の自分」を見せればいいのかわからなくなってしまい、佳織さんは深く悩んでいるとか……。

「トシを目の前にして『これから、本当の私を打ち明けます』とでも言えばいいのでしょうか? 彼はとても真っ直ぐな人なので、嘘をつきまくってきた私を軽蔑するかもしれないですよね。

 だけどどうしてもトシとは、結婚までこぎつけたいんです。

 だから今、トシが私のことをどう思っているのかを知っておきたいし、私が真実を打ち明けても、トシが変わらずに私を愛してくれるのかを見極めたい。

嘘がバレる前に結婚できればそれが1番いい

……あぁ、でもやっぱり危険ですよね。もし嘘が変な感じでバレちゃったら、結婚できなくなるリスクも大きそうで怖いなぁ。

 嘘がバレる前に結婚できればそれが1番なのは間違いないですよね、となると今すぐトシが結婚してくれればなんの問題もないのですが……、彼が私たちの関係をどう考えているのかによって、私がどうするべきかも変わりますよね。

 困ったな……、今すぐプロポーズしてもらうには、どうしたらいいのでしょう?」

  ◇  ◇  ◇

 ふたりの将来への不安を隠しきれず、佳織さんはどんどん暗い表情になっていきました。では、恋人であるトシさんは、ふたりの関係や佳織さんについてどう思っているのでしょうか。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


長すぎた春、「レスより心の距離がしんどい」と婚約破棄を目論む44歳男
「冷酷と激情のあいだvol.148〜女性編〜」では、婚約中の恋人・ユウジさん(44歳・仮名)とのセックスレスに悩み、この...
並木まき 2023-06-24 06:00 ラブ
婚約中の彼と気づけばセックスレス、結婚前から離婚ちらつく37歳の女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-06-24 06:00 ラブ
女友達の裏切り、彼を奪われたら手遅れよ…要注意!“恋愛猛女”特徴5つ
 恋愛に悩んだら、まずは女友達に相談するという人は多いはず。アドバイスがもらえたり、何となく安心するものですよね。しかし...
恋バナ調査隊 2023-06-23 06:00 ラブ
「ラブ トランジット」に夢中! 元彼とヨリ戻せる人・失敗する人の違い
 元彼とヨリを戻したい……! なかなか出会いがない毎日を送っていると、ふっとそんな願いを抱いてしまう時もあります。けれど...
内藤みか 2023-08-03 16:04 ラブ
「あなして」よりリアルかもしれません…“レス夫婦”間の切実LINE3選
 仕事や家事、育児に忙しい現代人にとって、夫婦のセックスレスは大きな問題になっているようです。特に妻的にはしたいけど、夫...
恋バナ調査隊 2023-06-22 06:00 ラブ
パートナーと喧嘩しない方法は?言葉の受け取り方が原因かも
 仲が良いカップルでも喧嘩が多いとストレスが溜まりますよね。 ちゃんと意見を言い合えている証拠だし、喧嘩するほど仲が良い...
若林杏樹 2023-06-21 06:00 ラブ
年イチ女子会、夫の「娘が発熱→なるはや帰宅」にイラっとした私の言い分
 私には年に一回、楽しみにしているイベントがあります。  子供を夫に預けて、女友達3人とホテルステイする日です。 ...
豆木メイ 2023-06-20 06:00 ラブ
【6月後半にベストな香りは?】オスとココロに効くフェロモンジャッジ!
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-06-20 06:00 ラブ
実は伸びしろあり? マジでセンスが悪い彼氏を自分好みに変える方法
「それ、本気でセンスいいと思ってる?」と、言いたくなる気持ちはわかります。しかし、センスが悪い彼氏には自分のどこがセンス...
恋バナ調査隊 2023-06-20 06:00 ラブ
「離婚しなければ良かった」とならないために…“三行半計画”に必要なこと
 離婚大国といわれる日本では、3組に1組が離婚しているなんて説もあるくらい、多くの夫婦が別々の道を歩んでいます。でも離婚...
恋バナ調査隊 2023-06-19 06:00 ラブ
「え、あなた誰!?」顔にタテ線入った“彼のキャラ変”にドン引きした話
 好きな人と恋人同士になれたら、超ハッピー! 付き合えた安心感から徐々に素を出したり気を使わなくなったりして、交際前と異...
恋バナ調査隊 2023-06-19 06:00 ラブ
ドタキャンLINEくらった時こそ勝負!40代好感度爆上がりの神返信3選
 40代を超えると、なかなか男性とデートにこぎつけるのも難しくなってきますよね。さらにドタキャンでもされようものなら「ど...
恋バナ調査隊 2023-06-18 06:00 ラブ
年下男子への上手な接し方♡ 恋愛対象外にさせない年上のメリットとは?
 年下男子を好きになったときは、接し方に注意すべき。なぜなら、彼よりも年上であることが魅力にも難点にもなるからです。 ...
恋バナ調査隊 2023-06-18 06:00 ラブ
「義親とも家族になる自覚はあるのかな」50代男が抱く婚約者への疑心
「冷酷と激情のあいだvol.147〜女性編〜」では、交際1年で婚約をしたジュンイチさん(53歳・仮名)に対して、マザコン...
並木まき 2023-06-17 06:00 ラブ
「私は介護要員なの?」53歳バツ無し婚約者のマザコン疑惑、動揺する女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-06-17 06:00 ラブ
“あざと可愛い”はLINEならお手軽? 小悪魔系モテ女のおねだりテク3選
 男性におねだりをするのが苦手な女性は多いですよね! 何かをねだると「ワガママだな」と思われそうで遠慮してしまうようです...
恋バナ調査隊 2023-06-17 06:00 ラブ