妊娠5カ月、4畳のシェアハウスへの単身引越しに踏み切った話

コクハク編集部
更新日:2023-10-02 00:15
投稿日:2023-09-21 06:00

出産経験のある友人に怒られる

 夫は夫で、自分の仕事の引継ぎや転勤先での物件探しに奔走していたので、こちらの事後報告もあまり気にしていない様子でしたが、出産経験のある友達の何人かにはわりと本気で叱られました。

「出産前まで住ませてくれればいいのに、家を追い出すなんて旦那さんひどくない?」

「何かあったらどうするつもり? 通っている産婦人科以外にもすぐに行ける場所の病院を探しておきなよ」

 ふり返ると至極まっとうなアドバイスだったんですが、当時の私にはあまり響きませんでした。

 それでいて、どうも私のために怒ってくれている友人に「妊婦である自分の強い希望でそうなった」とも言い出せず、「とはいっても、たったの2カ月だしねぇ」と他人事のようなコメントでお茶を濁し(?)ました。

(念のため、すぐに行ける距離の婦人科を検索はしましたが……)

病院の看護師さんにも怒られる

 看護師さんにも怒られました。といっても、こちらはちょっと事情が違うんですが……。

 当時の私は妊婦検診は通いやすい地域のクリニックで行ない、そこで紹介された総合病院で出産をする「産科セミオープンシステム」を利用して、会社近くのクリニックに通っていました。

 妊婦検診の際に、引っ越しと夫の転勤先にある病院に転院したい旨を伝えると、「このタイミングで言われても困る。人気の病院は毎月の人数の枠も決まっているから、あなたが希望しなければ、その枠をほかの人が使えたのに!」とすごい剣幕でした。

 妊娠前から面倒をみていたのに、変なタイミングで「転院したい」なんて言われて不愉快だったかもしれないし、複数の病院にまたがる手続きとかも煩雑なのでしょうが、そんなに怒らなくてもいいのに……と思ったり。

 一方で、総合病院のほうは「あ、そう。じゃあ紹介状出しますんで」と事務的にサクッと送り出されました。

 ◇  ◇  ◇

 そんなこんなでシェアハウスへの入居手続きを済ませ、夫に手伝ってもらい無事にお引っ越し。次回はそこで出会った不思議な人たちや、まさかの「うんち事件」についてお伝えします。

 野良妊婦と呼ばれていたとは…疑心暗鬼のうんち事件もあったシェアハウス(後編)はこちら。

(編集M)

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