ギャラ飲みは私の天職! 月収100万円、一度だけ恋人関係になった人も…

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2024-12-11 13:51
投稿日:2023-09-20 06:00

利用者、エリア拡大中の「ギャラ飲み」

 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全国的に利用エリアが拡大していて、注目度が高まっているんです。

 ちなみに「ギャラ飲み」とは、男性(ゲスト)が女性(キャスト)にお金を払って食事やお酒を楽しんだりすること。「飲み」といっても飲食に限らず、美術館やゴルフコースを一緒に回ることもある、いわば『出張コンパニオン』に近い形態です。

 なかでも、大手サービス「pato」に登録するキャスト(通称「pato嬢」)は狭き門をかいくぐった美女だけがなれるとか。一体、どんな人が……?

 pato嬢として活動するキャストに話を聞きたいとキネカ社に連絡。彼女たちを取材してみると、驚くべき“素性(素顔)”が見えてきました。

ギャラ飲みサービス「pato」とは?

 アプリを通じていつでもどこでも最短15分で女の子とマッチングが可能なギャラ飲みサービスです。2017年からスタートし、東京を皮切りに全国17エリアで展開しています。

 運営会社は24時間体制で対応・管理しており、顧客はクレジットカードのみでの決済。領収書も切れることから、接待でも大いに活用されています。また「コパト」という1対1でのサービスも有り、幅広いシーンで活用できるエンタメマッチングサービスです。

 なんといっても注目すべきは、patoに所属するキャストの女性は、面接通過率10%以下という難関を通過した女性たちのみで構成されていること。

 彼女たちに取材を敢行し、その実態に迫ってみると……。

【話を聞いたpato嬢】アミさん(仮名/29歳)

 パッと見、石原さとみを彷彿とさせるような綺麗さと愛らしさを兼ね揃えた彼女は、港区在住のアミさん(仮名/29歳)。華奢な色白美人で、とても明るく愛嬌の良い女性です。

 初めてのpato嬢への取材。当初の筆者の想像では、派手な見た目でブランド尽くしといった、いかにも“THE港区女子”という感じの女性が来るのではないかと思っていました。

 が、実際にはそのイメージとは程遠い、清楚で物腰の柔らかい雰囲気の女性が現れて、「なるほど、これが一流のpato嬢か」と印象が一変。男性がキャバクラでもクラブでもなく、patoにお金を落とす理由がわかった気がします。と、話を戻しましょう。

一流ホテルマンと西麻布のラウンジ嬢を経て、pato嬢に転身

 アミさんは東北出身で、以前は会員制の一流ホテルに勤めていましたが、日々の激務に疲れ果て、23歳の時に上京して西麻布のラウンジで働きはじめました。

 それから1年ほど経った頃、ラウンジ嬢の友達から「ギャラ飲みって知ってる?」とpatoの存在を教えてもらい、すぐに面接へ。一発合格し、最初はラウンジと掛け持ちでギャラ飲みの仕事を始めることに。

 ラウンジの仕事はシフト制で、ある程度スケジュールが縛られる一方で「patoはその日の気分で仕事を決められるのが魅力」と、アミさんは言います。朝起きたらまずpatoのアプリを開いて、その日の仕事を決めるのだそう。

旅先でpato嬢として稼ぐことも

 ギャラ飲みは決して夜だけでなく、ランチやカフェのお付き合いといった昼間からも稼働できるし、なかには「築地で一緒に朝食を」という早朝からの案件もあるので、一日中仕事のチャンスになり得ます。

 ときには会食以外の案件もあり、ゴルフやバーベキュー、ビリヤードなどに同行したり、団体旅行への同行ではpato嬢専用のバスが用意され、まるで修学旅行のようにみんなでワイワイと旅行を楽しみながらの案件も。もちろん行きのバスに乗っている時間から時給が発生しています。

 こういった旅行案件はとても楽しいようで、アミさんは「自分が帰省した時にも地元でpato案件入れてご飯がてら仕事にできるし、patoキャスト友達と旅行に行く際も、旅行先でpatoを入れて稼げます」と、人生そのものがギャラ飲みになっている模様。

 夜遅い時間帯のギャラ飲みでは、時給に深夜料金が加算されるし、延長料金もしっかりと出るのも魅力。「ラウンジの仕事だとアフター代しか出ないので、報酬面で大きな差が出ます」と話すアミさんが、ラウンジ嬢をやめてpato一本で生計を立てるようになるまで、時間はかかりませんでした。

週3~5日稼働で月100万円前後、貯蓄は1000万円超

 現在は、patoを本業として2年半。週3~5日ほど稼働して、月収100万円前後を稼いでいます。

 そのお金の使い道は、やはりpato嬢として働くため、美容やパーソナルジムといった外見を磨くことに使ったり、いずれギャラ飲みでは稼げなくなった時の先を見据えて資格の勉強にも充てているそう。

 29歳にして、1000万円を超える貯金もあり、しっかりしていますね。

 ブランド物にはさほど興味がなく、旅行や父親に車を買ってあげるなど家族へのプレゼントにお金を使うことも多いといいます。ご両親もpatoの仕事をしっかりと認識し、応援してくれていると話します。

 もともと人と接することが好きで、お酒も大好きだというアミさんは「patoは天職!」と、とにかくギャラ飲みの仕事が楽しくて仕方がないとにっこり。

 そんなアミさんの恋愛事情とは――?

いいなと思う男性はだいたい既婚者

 patoでもリピーターのお客さんが多く、明らかにモテるであろうアミさんですが、リアルな恋愛事情を聞いてみると「もはや出会いがpatoしかない」と言います。本業なので、確かにそうかもしれません。

 patoのお客さんは、普通に生きていたら会えないような経営者や有名人も多く、一緒に飲んでいるだけで学びも多いのだそう。だからこそ魅力的な男性も沢山いるけれど、「いいなと思う男性はだいたい既婚者なんですよね」と……。

 そんなアミさんですが、一度だけpatoで出会った男性と付き合ったことがあると言います。独身でかっこよくてもちろん経済力もあり、しっかりと恋に落ちて、彼の方から告白してくれて交際に発展。

東京と東北の遠距離恋愛

 しかし付き合い始めた時期にコロナ禍となり、patoの仕事もできなくなってアミさんは一時的に東北の地元に帰ることに。しばらくの間は、東京との遠距離恋愛となって、彼は定期的に車を走らせて会いに来てくれていたそうです。

 それでも次第に心の距離もできてしまい、破局してしまいました。

 それっきり、彼氏はできていないとのこと。アミさんは「彼氏になった男性は、私のpatoの仕事を嫌がるのではないか?」と懸念しますが、patoを利用している男性側からすると、「pato嬢と付き合えることがあるんだ!」という“夢”をもたらすのではないでしょうか。

 なかなか稀なケースではありますが、アミさんのようにpatoを通じて恋愛にも発展することがあるとは……。

 patoでの出会いがきっかけで、お客さんの会社に就職したキャストもいるとのことですから、まさにpatoのギャラ飲みはエンタメマッチングの場。

 今回は「patoは私の天職!」というアミさんに取材させていただきました。

 また次の女性のギャラ飲みヒストリーも、お楽しみに。

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


今しか聞けない子供の可愛い言い訳8選。胸がキュンキュンしてまうやろー
 子育てをしていると子供の言い訳を微笑ましく感じる瞬間があります。今回は、定番セリフやほっこり系、しんみりするものなど、...
買って失敗!ダイソー詰め替え容器の“天国と地獄”。オイルやシャントリ、小分けするのにベストな商品は?
 髪の毛用にボディマッサージ用に何かとオイルが手放せない乾燥肌の40代編集部員です。2、3種類をオイルを用途や気分に合わ...
忘年会キャンセル界隈に立ちはだかる壁。飲み会回避に使える理由6選
 12月も中旬に差し掛かり、もう年末も目の前。冬休みを目前にワクワクしている人も多いと思いますが、ちょっと待って。社会人...
今さら聞けないホテル&旅館でのNG行動5つ。テレビをつけたまま外出はありorなし?
 年末年始、家族や友人と旅行に出かける人もいるでしょう。でも意外に知られていないNG行動をしてしまい、旅館やホテルから嫌...
道路の真ん中が特等席! 宮城県・田代島の自由気まま“たまたま”に憧れる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
赤いガーベラ1本400円買える? “赤除外”で楽しむクリスマスフラワーを花屋店主が提案
 お歳暮とクリスマスと正月…お花の市場もごった煮のおかしな状態になっています。年中行事に敏感な花業界に身を置くワタクシで...
世間話に役立つ! 40代が知っておくべき2024年流行語大賞ワード5選
 2024年の新語・流行語大賞が12月2日、発表されました。皆さんはもうチェックしましたか? なかには「聞いたことがない...
更年期障害と付き合うおばさんの心得。私は「ツヤ髪」で自信を取り戻す
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
紀州のドン・ファン元妻のLINEグループ「恋して昇天ナンマイダ」の元ネタはこれか? BL好き疑惑が浮上中
 12月12日、「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助さん(当時77)への殺人罪に問われた元妻、須藤早貴被告(28)の判決公...
2024-12-17 06:00 ライフスタイル
中山美穂さんは「入浴中の不慮の事故」で…40代から気を付けたい“お風呂のヒヤリハット”
 中山美穂さんのニュースが話題になっていますが、お風呂でのヒヤリハットは、案外見過ごしがち。特に40代を過ぎた人は、しっ...
むくみ、冷え対策にも…貴女に合う年末年始を楽しむデトックスアロマは?【フェロモンジャッジ調香師が解説】
 年末はイベントや食事会の機会が増える楽しい時期ですね。お酒や食事を思いきり楽しむ反面、気がつけば体重が増え、体のむくみ...
静謐な深い山の中
 何か深いことを考えようと思ったけれど  かすかな川の音を聴くだけで  ただ心が安らぐのだね
セクシーな男の余裕が尊い! 不意にポロリした“たまたま”にドキドキ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第87回「こたつチャージ」
【連載第87回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女ことば】「眉目秀麗」は誰に当てはまる“褒め”四字熟語?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「38歳です」→マチアプ男「あーwww結構いってる」って感じ悪っ! 縁切り不可避LINE3選
 自分のLINEを読んで相手がどう捉えるか、どんな気持ちになるかまで考えられない人や、わざとトゲのある言い方をしたがる人...