娘のために離婚し母子家庭になるか…廃人ヒモ夫への愛を失った46歳女

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-11-05 10:35
投稿日:2023-11-04 06:00

ヒモ夫を捨てるべきか…

 憤りを隠せない様子で、こう話す浩子さん。

 今の目下の悩みは「ヒモと化した夫を捨てるべきか、それともこのまま面倒を見るべきなのか」……。

「冷たいと言われれば、それまでかもしれません。だけど私は、夫婦は片方が足手まといになったときに、近い将来に共倒れをするのがわかっているのに、一緒にいるのは違うんじゃないかなって思うのです。

 このままじゃ父親のせいで、娘に満足な教育もお小遣いも渡すことができなくなるかもしれないじゃないですか。そんなの娘がかわいそうですし、それなら私は夫よりも娘のためにお金を使ってあげたいんです」

夫が厄介者にしか見えない

 浩子さんはフルタイムで仕事をしているとはいえ、専門職ではなく一般的な事務職。そのため収入は「お世辞にも多いほうとは言えない。生活だってギリギリです」と言います。

「私の安月給で娘に安定した生活を送らせるには、夫と離婚してひとり親になり、都営住宅に引っ越して、慎ましく暮らすほうがいいような気がするんです。

 え? 夫に対する愛情が消えているのかって? ……そうですね、働かない夫の姿を目の当たりにして、だんだんと愛情は冷めてしまい、今では夫を厄介者としか見ることができなくなりました。

 ここまで私が苦痛を感じているのに、ヘラヘラしながら一日中ダラダラと過ごしている夫の神経もわかりません。

 離婚を切り出しても、ニヤニヤしながら『脅し?』と言うだけで、まともな話し合いにならないのです」

 ◇  ◇  ◇

 話しているうちに、どんどん表情が暗くなってしまった浩子さん。では、夫であるオサムさんは、今の家庭状況についてどのように考えているのでしょうか。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


失恋から立ち直るための“魔法の言葉”5つ つらい時こそ読んで
 失恋をしてしまった時のダメージって、大きいですよね。なにも手につかなくなったり、未練が残って次の恋に踏み出せなかったり...
恋バナ調査隊 2022-05-25 06:00 ラブ
几帳面男性=優良物件! 彼氏にピッタリな5つの“花丸”な特徴
 恋愛をするうえで、相手がどんなタイプなのかは気になるもの。最初から、恋愛向きではないと分かれば、早い段階で諦められるた...
恋バナ調査隊 2022-05-25 06:00 ラブ
えっ“独占欲の強い女性”になってる? まだ間に合う脱出法3つ
「付き合っても長続きしない」「いつも振られてしまう」など、恋愛が「うまくいかない」と感じていませんか? もしかすると、そ...
恋バナ調査隊 2022-05-24 06:00 ラブ
料理男子面倒くせぇ! 実は非モテ? 夫にするなら買い物件?
 最近は、料理好きな男性が増えていますよね。そんな料理男子に共通しているのが、とにかく「こだわり」を持っていること。冷蔵...
恋バナ調査隊 2022-05-23 06:00 ラブ
【恋愛系死語6選】恋バナ、ラブラブも化石認定されるらしい
 時代の変化に伴い、変わっていく流行語。ほんの少し気を抜いただけで“化石認定”されてしまうくらい「古い!」と思う(思われ...
恋バナ調査隊 2022-05-23 06:00 ラブ
withコロナ恋愛結婚戦略! プロに聞く“出会いの2大トレンド”
 withコロナの時代になって、早2年。外出自粛や3密、最近ではマスク着用を必要としない場面での考え方などが注視されてい...
田中絵音 2022-05-23 06:00 ラブ
気になる彼の“いい夫”素質度は? 5つの特徴で見極めオッケー
 将来、いい夫になる男性を選びたいけれど、「こればっかりは結婚してみないとわからない!」と思っている女性は多いでしょう。...
恋バナ調査隊 2022-05-22 06:00 ラブ
「拗ねちゃうよー」って何様?モテない系女子のやらかしLINE
 LINEで距離が縮まり、恋愛に発展する男女はとても多いでしょう。でも反対に、送るLINEの内容次第では良い感じだった雰...
恋バナ調査隊 2022-05-22 06:00 ラブ
「犬好き? 猫好き?」恋愛モードに突入!気になる彼に聞け
 あなたは犬好きですか? それとも猫好きですか? 実は、この「犬派or猫派」によって恋愛傾向が変わってくるそう。というこ...
恋バナ調査隊 2022-05-21 06:00 ラブ
パパ活発覚から半年…やめたフリする夫に42歳妻は“制裁”計画
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-05-21 06:00 ラブ
「肉体関係なしのパパ活ですよ?」開き直って妻を見下す夫
「冷酷と激情のあいだvol.91〜女性編〜」では、夫であるヒロノブさんのパパ活に悩む妻・仁美さん(仮名・42歳)の覚悟を...
並木まき 2022-05-21 06:00 ラブ
実践!結婚後ずーっと“愛され妻”でいるための「3つの心得」
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。結婚したらずっと仲良くしたいし、ずっと愛されたいと誰しもが願います。年を重ね...
山崎世美子 2022-05-21 06:00 ラブ
冷めたんじゃない? 彼氏が付き合って変わったと思ったら…
「付き合ってすぐの頃はあんなに愛情表現をしてくれたのに……」「連絡が少なくなった……」など、付き合って態度が変わった彼氏...
恋バナ調査隊 2022-05-20 06:00 ラブ
社内不倫は態度でバレる! 知っておきたい5つの特徴とリスク
「不倫はいけないこと」だと知っていても、密かに既婚者と関係を持っている人は少なくありません。中には、危険度の高い社内不倫...
恋バナ調査隊 2022-05-20 06:00 ラブ
「バツイチ同士」恋愛成就の方程式 メリット&デメリットは?
 離婚した後に好きになった人がバツイチだった場合、「バツイチ同士の恋愛は、やめたほうがいいのかな……」と、悩んでしまうこ...
恋バナ調査隊 2022-05-19 06:00 ラブ
【40代の恋愛】年下男にモテる女・モテない女の決定的な違い
 40代になり、年下に恋愛対象を変える女性がいます。しかし、同じ40代女性であっても、年下男性から好かれる40代と、敬遠...
内藤みか 2022-05-19 06:00 ラブ