「大空の弟」は聞き物、りつ子“むっつり顔”のチラシにNHKの芸の細かさ

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2023-12-06 15:20
投稿日:2023-12-06 15:20

NHK朝ドラ「ブギウギ」~第10週「大空の弟」#48

 弟が戦死してスズ子(趣里)が落ち込んでいるのではないかと心配した羽鳥善一(草彅剛)は、食事でもしようとスズ子を自宅に誘う。

 後日、スズ子が羽鳥の家を訪れると、そこには茨田りつ子(菊地凛子)も食事に招待されていた。羽鳥が2人を誘ったのには、ある理由があった…。

 そんな中、梅吉(柳葉敏郎)が突然、香川へ戻り、幼なじみの繊維工場を手伝うと言い出す。引き止めるスズ子だが、梅吉は聞く耳を持たずにいた。

「大空の弟」

 ※※以下、ネタバレあります※※

「参ってないかい?」

 心配して会いに来てくれた羽鳥に、「なんや、“葬式”と“祭り”がいっぺんに来たみたいですわ。六郎は死んでんのに、世の中は『バンザーイ』『バンザーイ』って」とスズ子。

 昨日の「バンザイ」はやはり不本意だったということがわかります。回想シーンの亀の帽子を被った六郎(黒崎煌代)の屈託ない笑顔に胸がしめつけられそうな想いです。

 六郎ご愛用の亀帽子、なんだか無性に欲しくなって、、NHK公式オンラインショップで発売していたら、ぜひとも購入しようと思ったのですが、残念ながらありませんでした。

 これがTBSやらフジテレビならば、いち早く動いてグッズ化しそうなものですが……。

幻の曲「大空の弟」

 それはともかく、週タイトルの「大空の弟」は、羽鳥がスズ子のために書いた歌のことだったのですね。

 幻だったこの曲の楽譜が発見されたのは2019年、いまからわずか4年前のことで新聞の記事にもなりました。このたび、その歌が披露されるということで、これは聞き物です。

「歌う場所がなければ、自分たちで作ればいい!」

 羽鳥の発案で、ブルースの女王・茨田りつ子とスウィングの女王・スズ子の合同コンサートが開かれることに。

 チラシには「二大歌手による銃後を鼓舞する大音楽会 戦い抜こう 大東亜戦!」とあります。

 そのイラストの茨田りつ子の少し不機嫌そうな顔がツボでした。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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