「俺のソーセージも試食して」じゃねえ! 40女の成人の日の思い出

コクハク編集部
更新日:2024-01-08 06:00
投稿日:2024-01-08 06:00

寒すぎるセクハラにガチギレ

 案の定、父からの連絡は一切ありませんでした。もちろん、仕送りも。なので、成人の日はがっつりバイトをしていましたよ。

 当時の筆者の主な稼ぎは、スーパーでのソーセージの試食販売でした。

「お味のご紹介でーす。どうぞお試しくださーい」

 ホットプレートでソーセージを焼き、お客さんにひたすら配ること7時間。気持ちはだんだんへこんでいきます。

 晴れ着姿の女の子とその家族がソーセージを買っていくことも。同い年なのに、この格差よ…と、さすがに涙がにじみました。

 しかも、運が悪いことに、

「おねえちゃん、俺のソーセージも試食してよ」

 などと、しょーもない下ネタで絡んでくる酔っ払いまで現れる始末。筆者の不満はいよいよMAXに達しました。

「お客さん、こんにゃく売り場はあっちですよ」

 無表情で言い放ち、めっちゃメンチ切りました。人生最高の返しができたと今でも思います。

妹と祖母の優しさに涙

 疲れた体で家に帰ると、妹と祖母がケーキを買って待っていてくれました。そして「成人の日おめでとう」と――。

 さすがに、ここで涙腺崩壊です。玄関に座り込んでわんわん泣きました。

 ちなみに、父からの祝いの言葉は最後までありませんでした(苦笑)。何なら今でも、もらっていません。別にいらんけども。

おわりに

 そんなわけで、成人の日はなんだかちょっとおセンチな気分になります(笑)。でも、まあ20年以上昔の話ですし。期待した自分がバカだったなと。

 残念ながら、振袖を着ることはありませんでしたが、浅草に素敵なアンティーク着物屋さんを発見しまして、ちょいちょい着物遊びを楽しんでおりますよ。

 成人式に出る人、出ない人…いろいろあると思うけど、新成人の皆さんが、明るく健やかに毎日を過ごせますように。

(編集K)

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