定期検診で磨き残しの“ちりつも”を痛感
45歳から始めた大人の歯科矯正、器具装着から8カ月が経ちました。
2週間に一度の定期検診は、もはや生活の一部。ワイヤーやゴムなどをはずし、ポッチ(正式名称は「ブラケット」)が正常に着いているかどうかの確認やワイヤーの調整などを行うのですが…。
エアーブラシをかける歯のクリーニングが、とっても気持ちが良くて。毎日の歯磨きをどんなに頑張ってやったところで、表側のワイヤー矯正は磨き残しが出てしまう。それを痛感するのは、2週間に一度のワイヤーを外した瞬間で、ちょっと不快な臭いがするんですよね…。磨き残しの“ちりつも”って罪。
矯正中は咀嚼の回数も少なくなりがちで、結果、日々便秘気味ですが、そんな便通ローテにも慣れて来ました(失礼いたします)。慣れってこわいですね。
歯の型取りを行うと一目瞭然!
そんなある日の定期検診で、現状の把握のため、歯の型取りを行いました。
型取りには印象材と呼ばれる、ほんのりと冷たくてムニュっとしたブツが口の中に流し込まれますが、あの「おえっ」となるのも、だいぶお手のもの。やっぱり「おえっ」とはなるものの、数分の我慢です。
その2週間後――。
型取りしたビフォー・アフターの模型を並べて、ふむふむと頷く主治医。
矯正自体は順調に進んでおり、「安心してください、順調すぎるぐらいですから」。
とにかく明るい安村入ってるなあ、と思っていたら、「ただねえ、動きやすいってことはねえ」。
不穏な空気が漂います。
矯正しても元の状態に戻りやすい歯がある!?
わたし「動きやすいってことは、やっぱり、戻りやすいってことですか?」
主治医「そうなんだよね。矯正前の状態に戻りやすい側面が確実にある」
な、なんと…。
こればかりは実際に矯正をやってみないとわからないと言いますが、それでも、歯並びと骨格の傾向から、「戻りやすいタイプではある」とは見当がついたそう。
初耳なんですけどー! 困惑するわたしを横目に、主治医は続けます。
「矯正が終わったあとも、就寝中のマウスピースの着用は、以前からお願いしていたとおりなんだけれど。
それに加えて、この矯正が終わった後に、歯4本の裏側に矯正器具を装着したままの生活をすると、きれいになった歯並びがキープできて、歯医者の視点からいえばおすすめではある」
別の矯正装置をつける仰天プラン
それってつまり…。
「表面の矯正が終わった後に、今度はまた別の矯正をはじめるってことですか?」
「そう。上の歯と下の歯、それぞれ前歯の4本にね。目立たないし、歯列をキープできることを考えたら、絶対におすすめではあるんだけれど」
「その別の矯正はいつ取れるんですか?」
「基本ずっと着けたままかな」
えーっ! つまりは一生、矯正生活!?
「結論を出すのはまだまだ先の話だから、ゆっくり考えてみて」
言い得て妙の「後戻り」
衝撃の展開。帰路につく途中、電車内で「歯科矯正 戻る」で検索すると、「後戻り」なる用語が引っかかります。
たしかに子どものころに歯科矯正をやった友人が、歯並びがまた悪くなった…と嘆いてはいたけれど。
いやあ、まいっております。
(編集O)
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