「地方の大学受験はNGだった」妻大反対でも長年の夢を叶えたい夫の決意

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-02-03 06:00
投稿日:2024-02-03 06:00

家族と夢を天秤にかけたら…

「僕だって、いろいろ考えた結果なんですよ。

 妻が田舎で暮らしたくないという希望は認識しています。じゃあそうなれば僕は、家族と夢の実現とを天秤にかけるしかない。

 そうなったときに僕はやっぱり妻の希望よりも自分の夢を優先したいっていう気持ちが固まったんです。

 本当は妻も移住を喜んでくれて、一緒に田舎暮らしを楽しんでくれれば…と思っていましたが、どうやら難しそうですからね。

 それなら僕が、妻と夢を天秤にかけるしかないじゃないですか」

 子どもの学校問題については「もう高校生で、じきに大学生になるんだから、そこまで深刻に考えなくてもどうにでもなる」と話すシュンペイさん。

応援してくれない女性を妻にしておくのは…

 それよりも、妻からの理解が得られない問題のほうが深刻だと認識しています。

「本当のことを言ってしまうと、都会暮らしに必死でしがみつこうとする妻を見て、僕の気持ちがスーッと気持ちが冷めちゃったっていうのもあるんです。

“病めるときも健やかなるときも〜”って結婚式で誓いましたけど、夫の長年の夢を実現するのを応援してくれない女性を妻にしておくって、けっこう無理難題じゃないですか?

 妻が一緒に移住先に来ないなら…。

 もっと言ってしまうと、もし移住先に来ても文句ばかり言って楽しんでくれないようなら、正直なところ離婚しようというところまで僕は今回、腹を決めているんですよ」

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。

 少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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