櫻坂46小林由依が卒業…数多の試練を乗り越えたアイドル人生8年半に幕

こじらぶ ライター
更新日:2024-02-03 06:00
投稿日:2024-02-03 06:00

櫻坂46の1期生・小林由依が卒業

 櫻坂46の1期生・小林由依(24)が、2月1日の「小林由依 卒業コンサート」をもってグループから卒業した。改名前の欅坂46時代から約8年半、高い歌唱力とダンススキルで常に屋台骨となってグループを支えてきた。

 また、女性ファッション誌の「with」や「andGIRL」でモデルを務め、ドラマや舞台で俳優としても高く評価されるなど、個人でもマルチに活躍してきた。

真っすぐで、優しい、努力の人

 そんな小林は「真っすぐで、優しい、努力の人」だ。欅坂46創世記には、デビュー曲「サイレントマジョリティー」でフロントに選ばれ、今泉佑唯とグループ内フォークデュオ「ゆいちゃんず」を結成し、「渋谷川」など多数のユニット曲を世に放った。

 欅坂46には、8枚の全CDシングルでセンターを務めたエース・平手友梨奈(22)が在籍していた。17年、平手が怪我でライブに出演できなくなったなった際、多くのメンバーが「平手がいなければライブはできない」と戸惑う中で、小林は「平手がいなくてもお客さんを満足させなければ」と感じていたという(映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」より)。

 小林は平手不在時には、ライブや音楽番組など高頻度で代打を務めた。18年末には「輝く!日本レコード大賞」(TBS系)、「NHK紅白歌合戦」という大きな舞台でセンターに立っている。

 19年の雑誌「blt graph.」インタビューでは、平手と2人で食事に出かけグループについて語り合ったことを明かしている小林。平手脱退前の同年は、小林のブログからも、2人は行動を多く共にするなど厚い信頼関係にあったことがうかがえる。

 しかし、平手脱退後の20年8月、改名を控えた欅坂46の配信限定ラストシングル「誰がその鐘を鳴らすのか?」では、小林が冒頭や曲中のセリフを担当し、ポジションも実質的にセンターに立ちながら、同曲は「センターなし」の扱いになっている。

2期生センターを支え続けた

 また、同年10月にグループ名を櫻坂46に改名して以降は、それまでCDシングルに参加経験がなかった2期生が、表題曲およびカップリングのセンターに抜擢されるなど前面に押し出されることになった。

 それでも小林は、フロントや2列目中央のポジションなどで、2期生センターを支え続けた。森田ひかる(22)、田村保乃(25)、山﨑天(18)、藤吉夏鈴(22)、守屋麗奈(24)と、次々に2期生センターの才能が開花し、グループの主軸になっていったのも、小林の後方支援があったからだろう。

「胸を張って、誇れるグループになれた」

 23年には櫻坂46に3期生11人が加入した。同年、改名以降グループの方向性を模索してきた櫻坂46が再び飛躍することになるが、その追い風となったのは逸材揃いの3期生だ。

 この時点で、元は21人いた1期生も5人になっていた。欅坂46から櫻坂46にかけて常にグループのコアに近い存在であり続けた小林が、2期生だけでなく3期生にもグループの神髄を受け継いだことは極めて大きい。

 同年には、パリとマレーシアでそれぞれ行われた「Japan Expo」、フィリピンにて開催の「Asia Artist Awards」にも参加し、小林自身の夢でもあった海外でのライブも成功させた。

 同年11月、卒業を伝えるブログで小林は、

「改名時は胸を張ってグループの名を言えないこともありましたが、今は胸を張って、誇れるグループになれた実感があります」

 と記した。多くの試練を乗り越えてきた小林の言葉だからこそ、説得力と重みがある。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「光る君へ」主人公バージン喪失!大石静氏が描く平安エロ&バイオレンス
 NHK大河ドラマ「光る君へ」は、平安中期の貴族社会を舞台に、吉高由里子演じる主人公のまひろ(紫式部)の生涯を描くもので...
沢尻エリカ不死鳥の如く女優復帰!大衆は真似できぬ人生転落リアルショー
 2月25日、沢尻エリカの女優復帰作となった主演舞台『欲望という名の電車』が千秋楽を迎えました。  「『残念プロフ...
堺屋大地 2024-03-16 06:00 エンタメ
NHK大阪が誘拐未遂事件をぶち込んだのなぁぜなぁぜ? かつ丼コント?
 誘拐犯が捕まってから、愛子(このか)は3日間も学校を休んでいた。スズ子(趣里)は、学校に行くようにと言うが、愛子は友達...
桧山珠美 2024-03-15 14:30 エンタメ
“テレ朝ドラマ”常連・ホンモノの刑事よりも刑事な内藤剛志、降臨!
 大野(木野花)が受けた電話は、3万円払わなければ、愛子(このか)を誘拐するという脅しの電話だった。そして、警察には伝え...
桧山珠美 2024-03-13 14:30 エンタメ
りつ子スパークのラインダンス必見!ワクワクズキズキと笑顔が溢れる回
 羽鳥善一(草彅剛)作曲二千曲記念ビッグパーティーの日が近づいてくる。羽鳥はスズ子(趣里)たちに、パーティーで余興をして...
桧山珠美 2024-03-11 15:30 エンタメ
“ユーミンドラマ”で見せたクソ女の夏帆、そして金子大地と中島歩に注目!
この投稿をInstagramで見る 【公式】「ユーミンストーリーズ」オムニバス夜ド...
真木よう子“まっけんセクハラ発言”はわざと?昭和の価値観をエンタメ化説
 ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』(2007年/フジテレビ系)や『最高の離婚』(2013年/同)などでの演技が好...
堺屋大地 2024-03-09 06:00 エンタメ
第111回ブギウギの“三大なぁぜなぁぜ”…畑仕事する農家の手じゃない!
 梅吉(柳葉敏郎)が亡くなった。葬儀では松吉(木内義一)が号泣しながら、遺影の自慢をする。  そんな中、スズ子(趣...
桧山珠美 2024-03-08 15:50 エンタメ
死の間際までユーモア忘れず、父娘で歌った「父ちゃんブギ」
 久しぶりに香川に戻ったスズ子(趣里)は、梅吉(柳葉敏郎)が写真館を切り盛りし、繁盛していた話を聞く。梅吉が大切にしてい...
桧山珠美 2024-03-07 15:40 エンタメ
NHKさん、経費削減のあおりですか?スズ子の米公演シーンは写真だけ
 アメリカ行きを決めたスズ子(趣里)だったが、愛子(小野美音)は置いていかれることにすねてしまう。  旅立ちの直前...
桧山珠美 2024-03-05 15:35 エンタメ
“電撃婚”大谷翔平の心を射止めた妻はプロ中のプロ彼女。目標はダル夫婦?
 2月29日16時42分のことでした。NHKで衆院政治倫理審査会(政倫審)の中継を見ていたら、<大リーグ・大谷翔平選手 ...
【台湾ルポ】台湾人の祈り方「拜拜」が酔狂的でエキセントリックすぎる!
 日本からのアクセスも良く、週末や連休を利用して旅行が楽しめる海外として人気の「台湾」。台湾グルメを満喫したり、観光スポ...
2024-03-07 18:24 エンタメ
「買い物ブギ」圧巻のステージ!“キングカズ長男”覚醒、スズ子の虜に
 ワンマンショーに向けて稽古や衣装合わせが続く中、スズ子(趣里)は新しいマネージャーのタケシ(三浦獠太)の様子を見て不安...
桧山珠美 2024-03-01 14:30 エンタメ
タナケン「業界」発言に違和感 喜劇界でも演劇界でもないワードチョイス
 タナケン(生瀬勝久)が入院したと聞き、山下(近藤芳正)とスズ子(趣里)は、タナケンの見舞いに行くことにする。  ...
桧山珠美 2024-02-27 15:05 エンタメ
NHKさん、スーパー家政婦・大野さんのレシピ本出版のご予定は?
 大野(木野花)が家政婦としてスズ子(趣里)の家に来て半年、愛子(小野美音)はニンジンを食べられずにスズ子を困らせていた...
桧山珠美 2024-02-26 16:00 エンタメ
芦田愛菜が少し嫌いになりそう…「さよならマエストロ」本筋以外が楽しみ
 イケメンの息子はやっぱりイケメンです。TBS日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」を見ながら、確信...