東京⇔鹿児島の遠距離恋愛 彼の旅費を全額負担するアラフォー女性の本音

内藤みか 作家
更新日:2024-02-08 06:00
投稿日:2024-02-08 06:00

手ぶらでやって来る彼

 結局その後は、彼が毎月のように東京にやって来るようになりました。

 航空券代は当たり前のようにA美さんが支払います。

 彼は常に「金がない」とボヤくので、致し方なく東京での飲食費や遊興費もA美さんが払いました。

 ドライブをしたいと言えばレンタカーも借りてあげたのです。

 彼は毎回手ぶらで上京し、A美さんは彼の着替えやビールなどを部屋に用意したりと結局出費はかさみましたが、それでも耐えたのは、彼がぼそっと「転職して、東京に住もうかな」とつぶやいたせいです。

 いつかは彼と同居する日が来ると信じたからなのです。

結婚の話が全然出ない

 しかし、待てど暮らせど彼が転職活動をすることはありませんでした。

 ただただ月に1度、A美さんが全額負担してくれる東京での週末を楽しんでいるだけなのです。

 求人情報サイトを一緒に眺めようとしてみても「俺にできる仕事なんかない」と逃げてしまいます。

 次第に彼が増長し「次は河口湖にキャンプに行きたい」「千葉の海にサーフィンしに行きたい」などと言い出すようになってきて、A美さんに限界が訪れます。

「それよりいつ転職してこっちに住むの?」と聞いても「やっぱり東京で仕事ができると思えない」と後ろ向きの言葉ばかりしか彼が発しないのです。

男性にねだらせないために

 結局A美さんは彼との関係に終止符を打ちました。

 もう旅費を出せないと伝えたら、「じゃあ行けない」とあっさり言われてしまったのです。

「これからは自分のお金で会いに来てくれる人を見つけます」とA美さんは気を取り直していますが、このように女性に旅費をねだる男性が増えているのは確かです。

 東京で働いていると言うと、それだけで高収入だと思われ、当然のように色々ねだられるケースがあります。

 特に年下の男性だとその傾向があるようなので、最初のうちから「たいして稼いでいない」と主張し、無理のない交際を心がけるのがお互いの経済バランスを保つためにも大切です。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「戸籍汚れずラッキー」事実婚の夫は独身だと偽りリスク回避
「冷酷と激情のあいだvol.112〜女性編〜」では、事実婚の手続きを終えている夫・タカノリさん(仮名)が、今でも外に対し...
並木まき 2022-10-15 06:00 ラブ
なんなん?男も服も「人の物が欲しくなる女」の心理と対処法
「隣の芝は青く見える」といいますが、よく見えるだけでなく我慢できなくなってしまう人もいますよね。恋愛においては、人の彼氏...
恋バナ調査隊 2022-10-15 06:00 ラブ
「離婚したいけど心配」なら独身に戻ってよかった話を読もう
「一生を共にする」と誓った相手でも、さまざまな理由から離婚という選択をする夫婦は少なくありません。ただ離婚に踏み切る前は...
恋バナ調査隊 2022-10-14 06:00 ラブ
「アラフォーが勝てるプロフ」で年下男子とマッチング率UP!
 マッチングアプリで年下のイケメンに何度もいいねしてるのに、ちっともマッチングしない……。そんな悩みを抱えているアラフォ...
内藤みか 2022-10-13 06:00 ラブ
ガツガツ&焦ってる認定は回避!さりげなく好意を伝える魔法
 恋愛にガツガツしていると、周囲から「焦ってるんだな……」と思われがちな大人女子。そんな視線が気になると、好きな人にアプ...
恋バナ調査隊 2022-10-13 06:00 ラブ
車の座席はいじっちゃダメよ…不倫がバレた違和感ときっかけ
 不倫には大きなリスクが伴うとわかっていても、好きになってしまった気持ちに負けてズルズルと関係を続けてしまう人はたくさん...
恋バナ調査隊 2022-10-12 06:00 ラブ
デートが盛り上がらなくても大丈夫!相手に好印象を残す方法
 片思い中の男性とデートが盛り上がらず、お互いにテンションが下がったまま解散することってありますよね。  いまいち食事...
若林杏樹 2022-10-12 06:00 ラブ
二人きり=勝ち確定♡ 職場男性からの好意ダダ漏れLINE3選
 職場の男性と日頃LINEしている女性もいるでしょう。でももし、男性から好意を感じるLINEが届いたら、あなたはどうしま...
恋バナ調査隊 2022-10-12 06:00 ラブ
結婚するならハゲと白髪どっち?浮気する可能性が高いのは?
 愛があれば外見なんて関係ない! とは言いますが、実際問題、結婚相手がハゲていたり、白髪だらけだった場合、世間の女性はど...
恋バナ調査隊 2022-10-11 06:00 ラブ
倦怠期と安定期の違いとは?マンネリ打破&幸せな2人の習慣
 恋愛につきものなのが「倦怠期」と「安定期」です。付き合いたてのカップルより落ち着いている共通点だけで、あまり見分けがつ...
恋バナ調査隊 2022-10-10 06:00 ラブ
「金がねぇ」が口癖のドS彼氏が…実は“優しい一面”にキュン
 あなたは“ドS彼氏”と聞いて、どのようなイメージを持ちますか? 「怖そう」「大事にしてくれなさそう」などとネガティブな...
恋バナ調査隊 2022-10-09 06:00 ラブ
芸能ニュース見てハッ!スピード婚がうまくいく人の特徴は?
 芸能人のスピード婚のニュースを見るたびに、「すぐ別れちゃうんじゃないの?」と感じる人は多いようです。でも、中にはスピー...
恋バナ調査隊 2022-10-09 06:00 ラブ
「今すぐお味噌汁を」情報番組の占いが命!心配性な夫のLINE
 夫婦って、自然とお互いの性格のバランスをとるようにできているのかもしれません。今回は、過度に心配性な夫とどんどん冷静に...
恋バナ調査隊 2022-10-09 06:00 ラブ
地味なのにモテる?地味だからモテる?愛され女の謎解き
 一見、地味でモテなさそうな女性なのに、なぜか男性にモテる人っていますよね。可愛くて人気者の女性もいるのに、どうして目立...
恋バナ調査隊 2022-10-08 06:00 ラブ
「セフレが気になる今日この頃」性欲に対処しない夫に憤る妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-10-08 06:00 ラブ
「俺ら相性サイアクだよね?」妻の性欲マシン化に限界寸前な夫
「冷酷と激情のあいだvol.111〜女性編〜」では、結婚当初と比較して性欲が増したのに、夫婦間で解決ができていないと嘆く...
並木まき 2022-10-08 06:00 ラブ