手ぶらでやって来る彼
結局その後は、彼が毎月のように東京にやって来るようになりました。
航空券代は当たり前のようにA美さんが支払います。
彼は常に「金がない」とボヤくので、致し方なく東京での飲食費や遊興費もA美さんが払いました。
ドライブをしたいと言えばレンタカーも借りてあげたのです。
彼は毎回手ぶらで上京し、A美さんは彼の着替えやビールなどを部屋に用意したりと結局出費はかさみましたが、それでも耐えたのは、彼がぼそっと「転職して、東京に住もうかな」とつぶやいたせいです。
いつかは彼と同居する日が来ると信じたからなのです。
結婚の話が全然出ない
しかし、待てど暮らせど彼が転職活動をすることはありませんでした。
ただただ月に1度、A美さんが全額負担してくれる東京での週末を楽しんでいるだけなのです。
求人情報サイトを一緒に眺めようとしてみても「俺にできる仕事なんかない」と逃げてしまいます。
次第に彼が増長し「次は河口湖にキャンプに行きたい」「千葉の海にサーフィンしに行きたい」などと言い出すようになってきて、A美さんに限界が訪れます。
「それよりいつ転職してこっちに住むの?」と聞いても「やっぱり東京で仕事ができると思えない」と後ろ向きの言葉ばかりしか彼が発しないのです。
男性にねだらせないために
結局A美さんは彼との関係に終止符を打ちました。
もう旅費を出せないと伝えたら、「じゃあ行けない」とあっさり言われてしまったのです。
「これからは自分のお金で会いに来てくれる人を見つけます」とA美さんは気を取り直していますが、このように女性に旅費をねだる男性が増えているのは確かです。
東京で働いていると言うと、それだけで高収入だと思われ、当然のように色々ねだられるケースがあります。
特に年下の男性だとその傾向があるようなので、最初のうちから「たいして稼いでいない」と主張し、無理のない交際を心がけるのがお互いの経済バランスを保つためにも大切です。
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