りつ子スパークのラインダンス必見!ワクワクズキズキと笑顔が溢れる回

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-03-11 15:30
投稿日:2024-03-11 15:30

NHK朝ドラ「ブギウギ」~第24週「ものごっついええ子や」#112

 羽鳥善一(草彅剛)作曲二千曲記念ビッグパーティーの日が近づいてくる。羽鳥はスズ子(趣里)たちに、パーティーで余興をしてほしいとお願いする。

 スズ子がりつ子(菊地凛子)に相談すると、羽鳥があっと驚くようなことをしたいと言われ、スズ子が内容を考えることになる。そこで考えた余興は…。

 パーティー当日、まずはスズ子が「東京ブギウギ」を披露。しかし、りつ子は余興をするかどうかまだ迷っていた。

【本日のツボ】

あの茨田りつ子がラインダンスでスパーク!?

 ※※以下、ネタバレあります※※

 昭和26年11月。自ら「羽鳥善一 作曲二千曲記念ビッグパーティー」を企画するとは! さすが羽鳥先生。

 ポスターも2種類作る力の入れよう。演じる草彅剛のキャラクターと相まって、偉大なる功績を残した作曲家というよりは、ワクワクズキズキすることが大好きなお調子者という感じで、そこもまたチャーミング。愛すべき人だなあと。

 それはともかく、この日の目玉はやはり、スズ子とりつ子の余興のラインダンスです。

 スズ子はお手の物ですが、これまでほぼ動かない歌唱スタイルのりつ子が踊るなどと、にわかには信じ難く…どうなることやらと思ったら、ノリノリで見事なラインダンスを披露していました。

 しっとりと「別れのブルース」を歌い終え、一礼するりつ子。そこから彼女がとびきりの笑顔で指を鳴らすのが合図です。「東京ブギウギ」の演奏が始まりました。

 着ていた衣装をぱっと脱ぐと、真っ赤なブレザーと黒のパンツスーツといういでたちに早変わり。そして、スズ子やダンサーたちも加わり、サプライズダンスの始まりです。

 あれほど嫌がっていたとは思えないほどのりつ子のパフォーマンス、お見事でした。

スズ子&りつ子、名コンビぶりが描かれた神回

「僕も負けてられないぞ」と途中で加わる羽鳥善一。一緒にラインダンスを踊り、足を滑らせてひっくり返って、「これがほんとのサプライズだ! 目には目を歯には歯を、だ」と大笑い。

 終始、笑顔が溢れる回となりました。さらに、スズ子によるりつ子の特訓シーンもあり、名コンビぶりを見せてくれました。

「ラインダンス」のフルバージョンは公式Xで見られるとのことです。

桧山珠美
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大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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