“テレ朝ドラマ”常連・ホンモノの刑事よりも刑事な内藤剛志、降臨!

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-03-13 14:30
投稿日:2024-03-13 14:30

NHK朝ドラ「ブギウギ」~第24週「ものごっついええ子や」#114

 大野(木野花)が受けた電話は、3万円払わなければ、愛子(このか)を誘拐するという脅しの電話だった。そして、警察には伝えないようにと言われ、電話は切れる。

 スズ子(趣里)はすぐに学校に電話をかけるが、愛子はすでに下校しているという。

 急いで近所を探し回るも、愛子を見つけることはできない。大野は、反対するスズ子を押し切り、警察に電話をする。やがて、スズ子の家に刑事の高橋(内藤剛志)らがやって来る。

【本日のツボ】

「必ずホシを挙げる!」の内藤剛志降臨!!

 ※※以下、ネタバレあります※※

 愛子の誘拐事件で、警察に電話。やって来たのは、ホンモノの刑事よりも刑事な内藤剛志。役名は大岩(「警視庁・捜査一課長」テレビ朝日系)でもなく、土門(「科捜研の女」テレビ朝日系)でもなく高橋でしたが、登場しただけでタダモノじゃない雰囲気が漂います。

 佇まいがもう刑事そのもの。あの名台詞「必ずホシを挙げる!」がいつ出るかと期待しましたが、さすがにそこまではやってくれませんでした…。

 それにしてもこの誘拐犯はなんておマヌケなのでしょう。まだ誘拐もしていないのに、先に脅迫状を出して、脅迫電話までしてくるなんて…。愛子が普通に帰ってきたので、これでは事件にもなりません。

 おマヌケ過ぎて、名前を聞かれて「オダジ…」と言ってしまいそうになる始末。コントじゃないんだから…。

実際に起こった誘拐事件

 この誘拐事件、実際にもあったそうなのですが、今回を含めてあと3週しかないのに、わざわざ入れるほどのエピソードでもないような。

 内藤剛志を刑事役で出したら面白いかも、という発想だけで作られた、などということはないと信じたいです。

 それにしても不憫なのは愛子です。初めてできた友達が誘拐犯の息子とは! 愛子が闇落ちしてしまいやしないかと気が気でありません。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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