シャッター音に困惑
僕は彼女の意図がよく分からぬまま、ソファーに座る彼女の唇に顔を寄せたんです。甘い香りがさらに濃厚に漂ってきて…軽く唇を合わせると、
――カシャッ!
シャッター音が鳴ったんです。
(えっ…今のは何だ?)
杏奈さんを見ると、いつの間にかスマホを掲げているではありませんか。
――ごめんなさい。ジンさんが裏切らないためにも、私たちの親密な写真を撮らせてもらったわ。
――そんな…決して口外しません。僕にだって一応家庭はあるし、何よりも咲子の父親なんですよ。削除してください。
そこまで言った時、杏奈さんが蠱惑的(こわくてき)な微笑を浮かべたんです。
――ジンさん、せっかくだもの。大人の時間を過ごしません?
キス写真の拡散を匂わされ
杏奈さんの手が僕の太ももをさわさわと撫でてきました。
――私…女としてまだ通用するかしら?
彼女は誘うように目を細めました。
――じゅ…十分すぎるほど魅力的です。6年前と変わらず、お綺麗で…。
――なら話は早いわ…ねえ、ここで再会したのも何かの縁よ。私、セックスしたくてたまらないの。女の賞味期限が迫っていると思うと怖くて…。
彼女の手がブラウスのボタンにかかり、ひとつひとつ外していきます。
――ま、待ってください。
――待てないわ…。ジンさんたら体も顔もシャープになって、昔よりも数段カッコよくなった。私、発情しちゃったかも。
――いや…それは…。
まさか美容整形をしたとは言えず、口ごもっていると、
――私たちはすでに共犯者よ。抱いてほしいの。
彼女がブラウスを脱ぎ捨てると、高級感あるブラックレースのブラジャーがたわわな乳房を包んでいました。目の前に白く柔らかな膨らみがあり、思わず生唾をのむと、
――本当にカッコよくなったわ…。ねえ、抱かれたいの…もし断られたら、私、悲しくなってあの写真を誰かに送っちゃうかも。
彼女は恐ろしい言葉を告げながら、僕の頭を抱きしめて胸の谷間に押しつけてきたんです。久しぶりに味わう女の柔肌に、僕の股間は痛いほどいきり立っていきました」
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