更新日:2024-04-07 06:00
投稿日:2024-04-07 06:00
知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地名などをピックアップ。
毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますように…。
毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますように…。
【今回の女ことば】委
同じ漢字でも、送り仮名によって読み方が異なることがありますよね。
たとえば、「逃がす」「逃す」は「にがす」なのか「のがす」なのか迷うところ。
多くの新聞社が校閲する際に採用している「記者ハンドブック 第14版」では、逃がすは「にがす」、逃すは「のがす」と解説してあります。
では、以下はそれぞれなんと読むでしょうか?
1. 委しい
2. 委せる
3. 委ねる
「委」は会意文字
漢字の成り立ちがヒントになりそうです。
「委」の成り立ちは、
会意文字:女と禾(か=くねくねと曲がる)から成り立つ。
女がなびき従う、そこから、まかせる、転じて「くわしい」意を表す。
~「角川 新字源」(改訂新版初版)より~
会意(かいい)文字とは、2字以上の漢字の字形・意味を合わせて作られた漢字のこと。
日+月=明、車+車+車=轟なども会意文字です。
【委】さて、答えは?
1. くわしい
2. まかせる
3. ゆだねる
読めましたか?
1と2は常用漢字表には明記されていない音訓なので、夕刊紙「日刊ゲンダイ」では記者ハンドブックを参考にし、
委しい→詳しい
委せる→任せる
と、変更し、統一をかけています。
◇ ◇ ◇
新年度がはじまり、新しい環境や仕事で書類を作成する機会が増えますが、誰にでも分かりやすい・伝わりやすい言葉を選んで使えるようになりたいもの。
パソコンの予測変換もいいけれど、辞書や記者ハンドブック、文化庁のHPにある「常用漢字表の音訓索引」を一度、確認してみてはいかがでしょうか。
(日刊現代校閲/タダ美)
ライフスタイル 新着一覧
今回ご紹介するのは「ケチだな」と思ったLINE。ケチなのか、ケチではなくフェアなのか、人それぞれ基準は異なりますが、あ...
メニューの定番の食材を、別の食材で「かさ増し」させたことはありますか? 食費の節約、栄養バランスの調整、ダイエットなど...
あなたが信頼している彼氏や親友は、別の顔を持っているかもしれません。
もしも、そんな相手の本性を目の当たりにし...
世間を揺るがす芸能界の黒い噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。現在は清浄化が行われている芸...
外出もままならず、仕事も減り、推しにも会えない――そんなコロナ禍の真っ只中、アラフィフ独女の私が偶然出会ったのが「サウ...
スナックのママといえば、たいがい激動の人生を歩んできたことが多く、その会話は含蓄に富んだものばかり。
今回はつ...
春と秋。年2回の犬や猫の換毛期…飼い主は抜け毛に悩まされる時期です。いくら掃除をしても追いつかず、頭を抱えてしまう飼い...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
コロナ禍、スタンダードになったオンライン飲み会。家から気軽に参加できる分、誘いを断るハードルが高いと感じる人も多いはず...
2012年に59歳で亡くなったロック歌手・桑名正博さんとアン・ルイス(68)の長男でミュージシャンの美勇士さんや、タレ...
職場や近所、SNS界隈に現れる「残念な人」、いますよね。実は今から約2000年前から現在に伝わる「聖書」にも「残念な人...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
9月1日は、関東大震災に由来して制定された「防災の日」。災害は一人暮らしの女性にとって大きな不安ですが、いざという時に...
知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
電車や会議中の急な尿意や、うっかり人前でおならをしてしまう瞬間――。大人になっても誰にでも訪れる“生理現象のピンチ”。...
















