「不倫」と「浮気」の違い、知ったかぶりしてませんか?

コクハク編集部
更新日:2024-01-20 19:13
投稿日:2023-12-24 06:00
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地名などをピックアップ。
 毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますように…。

【今回の女ことば】不倫と浮気

 早いもので今年もあと1週間。「2023年の芸能ニュース」の総括がいろいろなところではじまっておりますが、世間を震撼させた男女のトピックといえば、6月に発覚した女優・広末涼子さんと有名シェフ・鳥羽周作氏のダブル不倫です。

 広末さんは無期限謹慎処分、そして離婚。鳥羽氏も多くの仕事がキャンセルとなったようで、不倫の代償は大きかったのではないでしょうか。

 不倫と浮気は一緒にされがちですが、ことばが持つ意味からその違いを紐解いてみましょう。

【不倫】と【浮気】の違いは?

【不倫】

(広辞苑 第7版)
1. 人倫にはずれること。人道にそむくこと。特に、近年では男女の婚姻外の関係について言う。

(三省堂 国語辞典 第8版)
1. 人の道にはずれること。自分の結婚相手以外の人と関係を持つこと。「不倫の恋」などの表現から、1980年代、行動自体を指すようになったもの。

【浮気】

(広辞苑)
1. 心がうわついていること。心が落ち着かず変わりやすいこと。
2. 陽気で派手な気質。          
3. 男女間の愛情が、うわついて変わりやすいこと。多情なこと。他の異性に心を移すこと。

(三省堂 国語辞典 第8版)
1. 他の人やものごとに、気持ち「を移す/が移りやすい」こと。
2. 決まった人以外の相手と、軽々しく関係を結ぶこと。

  ◇  ◇  ◇

 つまり、配偶者以外の人と関係を持つことが<不倫>。<浮気>は結婚していない彼氏と彼女の間柄でもやらかした場合にあてはまるようです。

<不倫>は自分が既婚者、相手が独身でも該当し、民法上(※)でも「不貞な行為」で「離婚の要件」と定められています。

(※)民法770条1項1号……不貞とは配偶者以外の異性と性的な関係を結ぶこと。これを行った場合、他方の配偶者が離婚の訴えを提起できる。

 不倫は「人の道にはずれること」で、その代償として今まで築き上げてきたもの全てをなくす可能性もあります。

 現在、絶賛<不倫中>で、運よく今までバレなかった(と当人が思っている)人はこの年末年始に一度、考えてみてはいかがでしょうか。

(日刊現代校閲/タダ美)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


嘘でしょ! トンデモ新入社員の珍行動8選。羽田と成田を間違えて大惨事に
 仕事に対する姿勢は、年代によって大きく違います。そのため新入社員の価値観に驚くことも少なくなく…。  今回は思わずア...
くらえ、へそ天“にゃんたま”肉球見せ! 萌え技にノックダウン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
とくべつな瞬間
 この瞬間、温もりのある日差しは彼女だけのもの。  そして、その背中は、僕だけのもの。
【動物&飼い主ほっこり漫画】第96回「野菜くず求むメェ-」
【連載第96回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏の漢字探し】「敵」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
永野芽郁らは完全否定。もし浮気相手が不倫を認めなかったら? 弁護士が教える「一番必要な証拠」とは
 4月24日発売号の「週刊文春」で報じられた女優の永野芽郁(25)と俳優の田中圭(40)の不倫疑惑。2人が自宅で逢瀬を重...
ジョブズもニーチェも散歩好き 64歳プロ童貞が「毎日同じルート」を歩くワケ
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
スマホ時代の大正解! GLOW付録“ミッフィー”のポシェットがマジで40代にちょうどいい
 GLOW 2025年6月号増刊の付録はかわいくて機能的すぎる「miffy[ミッフィー]カード&コインケース付きマルチポ...
人格否定されてる?「ダメ出しがつらい」と感じる心理。落ち込む前にこう対処して!
「仕事でダメ出しされちゃって、もう疲れた…」と悩んでいませんか? 上司や先輩からダメ出しされるたびに「つらい」と落ち込ん...
2025-05-09 06:00 ライフスタイル
【11万いいね】ちいかわ作者の“ストレス発散法”に反響。お風呂でのアレに「真似しよう」「やってみます!」
 『ちいかわ』の作者として知られているイラストレーター・ナガノ先生。  5月6日に公式Xアカウント(@ngntrt...
にゃんウェイでスーパーモデル発見! ふかふか“たまたま”の存在感にキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
あなたはどっち? GW“地獄と天国”体験談。夫の不倫バレ VS 整形で大変身
 長い人では「11連休!」なんて人もいた今年のGW。あなたはどんな思い出ができたでしょうか? 周囲の人たちに、GWの地獄...
おばさん、「ストロング系」缶チューハイを初体験。悪い予感は的中…若者世代に人気でも中年は敵わない
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
義母の「毎晩してる?」にゾ~ッ! 非常識LINEに震撼…母の日なんてしなくていいよね?
 愛する男性の母親が非常識な人だったら、日常が地獄と化するかもしれません。今回は非常識な義母をご紹介! LINEでもその...
仕事に興味がない…増加中の「静かな退職」って何? 若手社員のスピード離職を防ぐコツ
「仕事には熱を持って取り組むべし!」アラフォー世代以降はこのように思っている人が多いですよね。その一方で、Z世代の若者は...
母の日に「花鉢」はいかが? 定番カーネーション&アジサイ鉢が“長持ちする”管理のコツ【開運花師おすすめ】
 母の日といえばカーネーション。ですが、ここ数年のトレンドは、ズバリ「お得を感じる商品」。切り花に比べて日持ちがする「花...