5カ月ぶりに地上波テレビ復帰を果たす
昨年10月に当て逃げ事故を起こして活動自粛していたフジモンことFUJIWARA・藤本敏史が、3月23日放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で地上波テレビ復帰! しかし賛否両論が巻き起こる事態に…。
「『残念プロフェッショナル』の流儀」最新回では、コラムニストで恋愛カウンセラーでもある堺屋大地さんが、吉本興業内でのフジモンのポジションや今回の復帰劇の意味について分析します。
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藤本敏史(「FUJIWARA」芸人・53歳)
吉本興業に貴重なサンプルを提供した?
「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪する一方、共演の芸人たちから「逃げモン」とイジられると、すぐさま「僕はもう絶対に逃げないんで」「『逃走中』に出ても絶対逃げません」「始まってすぐ自首します」と絶妙な切り返し。ほかにも「俺、150連休やってんで」と自粛期間を“連休”にたとえるなどして、爆笑をかっさらう。
明石家さんまさんの冠番組で復帰したフジモン様は、約5カ月ぶりのテレビ出演とは思えないほど絶好調で、ブランクを感じさせないパフォーマンスを見せていました。
しかし視聴者からは賛否両論で、さっそく笑いを取りに行く姿に反省の色が見えないといった声や、やったことを考えるともう笑えないなど、ネガティブな声も非常に多かったのです。
復帰までの期間や出演番組での“役割”
ただ、筆者は一連の復帰劇を見て、所属事務所への貢献度がすさまじいと感心しました。所属する吉本興業への“献身度”の高さは、プロフェッショナルの域に達しています。
なぜなら番組でのフジモン様の振る舞いはすべて、不祥事を起こして復帰するまでの期間の長さが妥当か否かや、復帰一発目のテレビ番組で笑いに走っても大丈夫かどうかなど、吉本興業にとって“観測気球”の役割を果たしていたからです。
吉本興業は言わずと知れた日本の頂点に君臨するお笑い芸人事務所で、多種多様な個性派の面々を抱えています。なかには浮世離れした性格や言動をする芸人もおり、そういった人材をマネジメントしていくうえでは、不祥事といった非常事態が起こることも想定しておかなくてはいけないでしょう。
自らのキャリアを賭したフジモン
ですから吉本興業としては今後のことも考えて、不祥事芸人の復帰のタイミングや復帰後の立ち回り方の事例を多く集めておきたいところ。
つまりフジモン様は自らのキャリアを賭(と)して、“不祥事から半年未満で復帰して早々に笑いを取りにいった場合”というサンプルを、吉本興業に提供したのです。
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