え、彼氏いたの?処女のままの私と、処女を喪失していたオタ友への嫉妬。

mirae.(みれ) ライター
更新日:2024-10-08 11:41
投稿日:2024-05-06 06:00

友人M子には“彼氏”がいた!衝撃の事実

 当時はまだインターネットも携帯もない時代。連絡を取り合うには、家電か、直接会うしかありませんでした。彼女と連絡が取れず、「どうしたのかな?」と心配している中、ライブから1週間後、私の家に電話がかかってきました。

 電話口の彼女の声はどこか暗く沈んでいる様子。いつもと違う雰囲気を感じながら、

 「なんでライブに来なかったの?」

 私が切り出すと、30秒くらい長い沈黙が続いた後、

 「実は…中絶をしたの」

 と口火を切ったのです。その言葉を受け止められず、

 「え? どういうこと?? 彼氏いたの?」

 問いただすと、「そうだ」と答えるM子。

 実は1年以上付き合っている彼氏がいるというのです。自分と“同志”だと思っていたM子に彼氏が…、大きなショックを受けました。

 しかも中絶…? 初体験を済ませ、処女ではなく、あの気持ち悪い行為をしたってこと…??

 混乱してまともに話が聞けない私は、電話を半ば一方的に切ってしまいました。

“ごく普通の女子高生”だったM子

 M子に裏切られた――。あんなにHを好きだと言っていたのに彼氏がいるなんて…。彼氏、セックス、そして中絶。突然知らされた衝撃的な事実をなかなか受け止められませんでした。

 頭の中は、無修正AVで見たあのシーンがぐるぐる駆け巡ります。「大人になればいつか、ね」などと目を背け、先送りにしていた私には理解しがたく、また裏切られた気持ちから、M子はぶっ飛んだ女子高生、M子は道を踏み外した女子高生などと哀れみさえ感じていました。

勝手に自分と一緒だと思い込んでいただけ

 でも、今思えば、M子は自らの心と体を傷つけてしまったものの、“ごく普通の女子高生”だったのでしょう。オタ活に没頭していた私が、勝手に“自分と同じ”だと思い込んでいただけで、彼女はちゃんと恋をして両思いになってセックスをし、その恋人との毎日を謳歌していたのです。

 そんな普通の恋愛ができる彼女に私は嫉妬していました。

 この事件から、私とM子は疎遠になってしまい、Uのライブにも行かなくなってしまいました。同時にバンドマンIへの恋は終わったのでした。

 次回へつづく。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ラブ 新着一覧


“恋愛したい”と思う既婚女性は要注意!隠れた心理&落とし穴
 好きな人と結婚したはずなのに、なぜか「また、恋愛がしたい」と思う人がいます。そんな人は「相手にバレなければいいだろう」...
恋バナ調査隊 2021-09-01 06:00 ラブ
彼からテキトーに扱われてない? 大切にされない女性の特徴
 オトナな関係になって恋愛が前に進まない——。そんな女性の恋の悩みを聞いていると、毎回彼の家に行ってご飯を作ったり、尽く...
若林杏樹 2021-09-01 06:00 ラブ
言葉は不要? 大人が告白なしで付き合う理由4つ&デメリット
 本来、恋愛は告白してから付き合い始めるのが一般的。でも、大人になるにつれて、「告白なしで付き合う」ということも増えてく...
恋バナ調査隊 2021-08-31 06:00 ラブ
厄介…“マウンティング彼氏”の4つの特徴&困ったときの対処法
 せっかく彼氏ができたのに、その彼が実は「マウンティング彼氏」だったら少々厄介。そこで今回は、マウンティングする彼氏の4...
恋バナ調査隊 2021-08-31 06:00 ラブ
職場で振られた後どうすればいい?上手な接し方&乗り越え方
 失恋の中でも特に辛いのが、職場の人に告白して振られたり、別れたりした時でしょう。失恋後も仕事相手として接したり、顔を合...
恋バナ調査隊 2021-08-30 06:00 ラブ
恋愛上手は仕事上手♡ 3つの理由&恋愛強者から学ぶスキル
 よく世間では、「恋愛上手は仕事上手」と言われますよね。一見関係のなさそうな「恋愛」と「仕事」ですが、実はこれ、多くの人...
恋バナ調査隊 2021-08-30 06:00 ラブ
男性が思わずOKする♡ LINEでのデートの誘い方5つのポイント
 男女の恋愛を進展させるのに欠かせないLINE。出会ったあと、LINEでどのようなやりとりをするかが、その後の2人の関係...
恋バナ調査隊 2021-08-29 06:00 ラブ
自分では何ひとつ考えず…夫の“質問攻め”に嫌悪感を抱く妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-08-28 06:13 ラブ
とにかく妻を怒らせたくない…不機嫌な妻に恐怖心を抱く夫
「冷酷と激情のあいだvol.53〜女性編〜」では、なんでも自分に質問してくる夫に嫌悪感を抱き始めた妻・Yさんの苦悩をご紹...
並木まき 2021-08-29 06:06 ラブ
彼氏の冷たい態度はわざとかも…? 隠れた男性心理&対処方法
  この間まで優しかったはずの彼氏が、急に冷たい態度になったら誰だって戸惑うものです。「嫌われたのかも……」と、不安にな...
恋バナ調査隊 2021-08-27 06:00 ラブ
女性から告白する最高のタイミング&成功に導く3つのコツ♡
 気になる男性ができた場合、女性から積極的に告白していいのか悩むところですよね。今回は、女性から告白する最高のタイミング...
恋バナ調査隊 2021-08-27 06:00 ラブ
好きだけど彼氏に会うのが気まずい…原因&5つの対処方法
 好きな人と付き合えたら、それですべてがうまくいくとは限りません。時には、「彼氏に会いたいけど、なんだか気まずい……」と...
恋バナ調査隊 2021-08-26 06:00 ラブ
自分らしくいられる♡ 本当に相性がいい人の3つの見分け方
 恋愛や結婚で幸せを掴むために、「本当に相性がいい人を見つけたい!」と思う人は多いですよね。でも、実際のところ、どうやっ...
恋バナ調査隊 2021-08-25 06:24 ラブ
嫌われないか不安…付き合っている人に好みを合わせるべき?
 好きな人の前では魅力的でありたいですよね。そのために、相手の好みに合わせるべきか否か、とても気になります。少し油断して...
若林杏樹 2021-08-25 06:00 ラブ
昔の面影なし、格差に愕然…40代の同窓会恋愛あるある5選
 40代になって、かつての同級生たちから届いた同窓会のお知らせ。「初恋の相手は変わっていないかな♡」なんてドキドキしなが...
恋バナ調査隊 2021-08-24 06:00 ラブ
価値観が合う人がいない…! 本当に理想の結婚相手の探し方
 結婚相手を探しているのに、「価値観が合う人がなかなかいない」と悩んでいる人は多いですよね。実際に、結婚相談所などでも多...
恋バナ調査隊 2021-08-24 06:00 ラブ