一体誰? 「虎に翼」ヒロイン弟が変貌した週
先週のNHK朝ドラ「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」は、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)にとって、悲しみの連続でした。
出征した兄・直道(上川周平)の戦死、夫・優三(仲野太賀)の戦病死に続き、最後には父・直言(岡部たかし)が亡くなるという怒涛の展開で、涙が乾く間もありません。
そんななかにあって、唯一、ハッピーな話題が、岡山の進学校へ行っていた弟・直明(三山凌輝)が繰り上げで卒業資格を得たと帰ってきたことです。
あまりの変貌ぶりに、一瞬、誰? と思ってしまいましたが、母・はる(石田ゆり子)は違います。ちらっと見ただけで、「直明~」と駆け寄り、抱きしめていました。
直道、寅子とは少し年が離れていた直明。子役の頃はカワイイが先に立ち、こんなにイケメンに成長するとは思ってもみませんでした。
坊主でイケメンのホンモノ
亡くなる間際、直言が「あまりに出来がいいから本当に俺の子か、と疑ってごめん」などとはるに謝っていましたが、疑いたくなる気持ちもわかります。
少なくとも、「俺にはわかる!」の兄・直道とはまったく系統が違うような…。
それにしても、坊主頭がよく似合うさわやかイケメン直明です。坊主でイケメン、これはホンモノです。なぜなら、大半のイケメンは髪型でごまかしていることも多く、イケメン風メンズだったりするので。
「朝ドラのイケメンこそ医者いらず」
演じている三山凌輝(みやま・りょうき、25)はまったくのノーマークでした。朝ドラを見ていてこんなにも心が躍ったのは、「カムカムエヴリバディ」(2021年度後期)の稔さん、松村北斗以来です。
イケメンセンサーがビビビと反応しました。「朝のリンゴは医者いらず」という言葉がありますが、「朝ドラのイケメンこそ医者いらず」です。1日がハッピーになりますから。
キラキラと輝く大きな目が印象的な三山凌輝。調べてみましたら、ボーイズグループBE:FIRSTのメンバーRYOKIなのですね。
といっても、BE:FIRSTのオーディションは、「スッキリ」(日本テレビ系)でやっていたので見るともなく見ていましたが、今になってちゃんと見ておけばよかったと後悔しております。
いまどきのチャラボーイ
私と同じく、キラキラ直明に魅せられた視聴者へのご褒美でしょうか。28日放送の「あさイチ」の「KiraKiraキッチン」に三山くんが登場し、トマト料理に挑戦していました。
ところが、そこにいる三山くんは、帝大進学を諦め、家族のために働く、真面目で誠実な直明とは似ても似つかぬ、いまどきのチャラボーイ。
少し伸びた坊主頭にピアスにアクセサリージャラジャラがチャラさを倍増。これが、直明の“中の人”なのかと脳がパニックを起こしそうでした。
NHK紅白で“頂上決戦”なるか
この裏切りはいい意味でクセになります。ここまで化けられたら大したものです。俳優としての才を感じました。いずれ、朝ドラヒロインの夫役に選ばれるのも視野に入れつつ、応援していこうと思いました。ブレイク必至の好物件です。
これまで、三山といえば、“けん玉”でおなじみの三山ひろしが独占状態でしたが、ここに来て、強敵が現れました。年末の「紅白」での三山頂上対決、期待できるかもしれません。
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