意中の彼と“宿泊デート”。自宅まで押しかけ、時計の針は21時を過ぎた。

mirae.(みれ) ライター
更新日:2024-07-15 06:00
投稿日:2024-07-15 06:00

イケメンKくんとの“初デート”

 彼はいろいろと観光できる場所を調べてくれたようです。私を楽しませるために、電車やタクシーなどを使い、昼から夜まであちこちの場所に連れて行ってくれました。

 実は、Kくんとふたりきりで会うのは今回が初めて。いつもはオフ会仲間と一緒で、ふたりきりになることはありませんでした。「これは初デート!」と思うと、ますますドキドキ。「手を繋いじゃうかも」「キスもしちゃうかも」なんて勝手に期待してみたりも。

 しかし、何時間経っても彼とキスどころか、手を繋ぐ気配もありません。私も何回も試みようとしましたが、うまくいかず。「せっかくのふたりきりのデートなのに」と期待していただけに肩透かしをくらった気持ちでした。

 居酒屋でお酒を飲みながら夕飯を食べ終わったところで、Kくんは「じゃ、家に帰ろうか!」と一言。「…うん!」と思いっきり笑顔で答えた私は、「いよいよ初体験する瞬間が来た――!」と期待に胸を膨らませていました。

スキンシップをされることなく時間は過ぎ…

 ほろ酔いで楽しい気持ちで彼の家に向かいます。私は酔っているということもあり、どさくさに紛れて寄りかかってみたり、腕を絡めてみたり。しかしKくんは動じることもなく変わりない笑顔。私に触れてくるそぶりもありません。

「一体どういうつもりなんだろう?」「私はこんなに期待しているのに…!」

 と、自分の熱い気持ちと、Kくんの態度の温度差を感じながらも、燃え上がったセックスへの期待の炎は消えません。「とにかくKくんとセックスがしたい!」という思いが頭の中を占めていたのです。

 そうこうしているうちに彼の家に到着。再び家に招き入れてくれた彼は、部屋にあるローテーブルの前に座り、テレビを見始めてしまいました。

「このまま何事もなく終わってしまうのか?」

 落胆した気持ちで時計を見ると、21時過ぎ。「まだまだ夜は始まったばかり。アダルトな時間はこれからよ!」と自分の気持ちを奮い立たせ、じとっとした目で、Kくんの整った横顔を見つめるのでした。

 次回へつづく。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ラブ 新着一覧


家族が好きすぎる彼氏=いい旦那?メリットデメリットを検証
 両親やきょうだいを大切にしている男性って、結婚したらいい旦那さんになってくれそうで惹かれますよね。でも、家族を好きすぎ...
恋バナ調査隊 2023-03-07 06:00 ラブ
嫌々一緒より夫婦寝室別で不仲リスク回避! 渋る夫どうする
「結婚したら夫婦同室が常識」という風潮がありますが、実は今、寝室別の夫婦が増えています。寝室別の夫婦でも、リスクを避ける...
恋バナ調査隊 2023-03-07 06:00 ラブ
“アプリ不向き”な社会人女性がリアルで彼氏と出会える場所
「社会人になってから、まったく出会いがない!」「どこへ行けば、素敵な彼氏と出会えるの?」――今回は「出会いたいけど、アプ...
恋バナ調査隊 2023-03-07 06:00 ラブ
40代のW不倫は濃厚な蜜の味 きっかけ&ハマりやすい人の特徴
 不倫といえば、離婚や親権問題、親族や社会からの信用がなくなるなどの大きなリスクが伴いますよね。W不倫となればなおさら、...
恋バナ調査隊 2023-06-24 19:52 ラブ
「俺より稼いでから言え」モラハラ夫が吐く常套句6つ&弱点
 倫理・道徳に反した嫌がらせを繰り返し、相手を精神的に追い詰める「モラハラ夫」。周囲から見れば「おかしい」と気が付くのに...
恋バナ調査隊 2023-03-06 06:00 ラブ
土曜は?月曜は?火曜は? 嫌われる男の気持ち悪いLINE3選
 男性から送られてきたLINEで「気持ち悪ッ!」と思った経験はありませんか? 相手が周りから嫌われているとしたら、「だか...
恋バナ調査隊 2023-03-04 06:00 ラブ
LINE魔ってビミョー、経験者語る!「連絡が多い彼氏」の実態
 あなたは彼氏からの連絡が多いと安心しますか? それとも迷惑? “連絡が多い=愛されてる”と考える女性ならば、きっと安...
恋バナ調査隊 2023-03-04 06:00 ラブ
離婚協議中だよね? レス夫の肉体関係要求に困惑する42歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-03-04 06:00 ラブ
「離婚届出すまでは妻を抱きたい」夜の営みを粘る男の真意
「冷酷と激情のあいだvol.132〜女性編〜」では、離婚協議中の夫・ユウイチさん(仮名)が何年ものレスを経て、今になって...
並木まき 2023-03-04 06:00 ラブ
「いい人だけど別れたい」彼の魅力に追い詰められた女性の声
「なんて素敵な彼なの!」と魅力を感じて好きになったはずなのに、いつの間にかその魅力に追い詰められてしまった……そんな経験...
恋バナ調査隊 2023-03-03 06:00 ラブ
男友達と交際0日婚したら? お手軽や逃げだと侮るのは早計
 あなたは、男友達と交際0日婚をする人をどう思いますか? きっと、「結婚を簡単に決めて幸せになれると思えない」といった意...
恋バナ調査隊 2023-03-03 06:00 ラブ
LINEの返信に同じ熱量を求める男…こだわりが強すぎて最悪!
 あなたは、好きになった男性をどこまで許せますか? 「浮気しても許せる」という、寛大な女性もいるでしょう。  しかし、...
恋バナ調査隊 2023-03-02 06:00 ラブ
12歳下夫と幸せに暮らす秘訣3つ 年上と結婚する男性が増加中
 年下の男性と結婚する女性が年々増えています。今や全婚姻数のうち24%も年上妻なのです。25歳以下に限ると、実に4割が年...
内藤みか 2023-03-02 06:00 ラブ
元彼をマッチングアプリで見つけた!重いオンナの絶対NG行動
 大好きだった彼氏と別れ、悲しみに暮れながらとりあえず登録したマッチングアプリ。もしも、そこで別れたばかりの彼氏を見つけ...
恋バナ調査隊 2023-03-01 06:00 ラブ
オトコのハートをつかむ! 他の女子と差がつく特別な褒め方
 人は誰でも褒められると嬉しい気持ちになりますよね。恋愛をうまーく進めるためにも、この「褒める」行為は非常に重要になって...
若林杏樹 2023-03-01 06:00 ラブ
既婚者マッチングアプリで出会った男性と初デートしたその後
「コクハク」の本コラムで、既婚者マッチングアプリで出会った男性と“お寿司ランチ”した件について書きました。おしゃれなお寿...
豆木メイ 2023-02-28 06:00 ラブ