木村拓哉は逆に演技がうまい! わざと「いつもキムタク」を貫く役者魂

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2024-07-17 06:00
投稿日:2024-07-17 06:00

1990年代から第一線で活躍を続けるキムタク

 最新主演ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)が高視聴率でフィニッシュし、かつての人気ドラマの映画版『グランメゾン・パリ』が今冬公開予定と、相変わらず絶好調の木村拓哉。

「『残念プロフェッショナル』の流儀」最新回では、1990年代から第一線で活躍を続け、主演ドラマが20作以上もあるキムタクをフィーチャー。彼について、コラムニストでカウンセラーでもある堺屋大地さんはどう分析しているのでしょうか。

  ◇  ◇  ◇

木村拓哉(俳優、51歳)

「キムタク」役を演じるプロフェッショナル

 木村拓哉様は20年以上前から「美容師」「検事」「パイロット」といった数々の職業を演じてきており、近年も「ボディガード」「フレンチシェフ」を演じるなど、とにかくカッコいい肩書きの役は軒並み経験済。

 しかし、です。

「なにをやってもキムタク」と演じ方が一本調子であると腐す人も多くおり、演技力が疑問視されているのも事実。アンチ層からは特に演技がヘタだと酷評されがちですが、筆者はそうは思いません。

 むしろ木村拓哉様は超絶に演技が上手く、役者魂の次元が違うとさえ感じます。なぜなら、彼は“「キムタク」役を演じるプロフェッショナル”だからです。

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かれこれ何十年もずーっと演じ続けている

 少々ややこしい話になるので説明していきましょう。

 まず、みなさんは「キムタク」に対して、クールでスマートだとか、それでいて内に熱い漢気を持っているとか、ストイックで強い信念があるとか、兄貴肌で面倒見がいいとか、いつまでも若者気質を持っているとか、そういったイメージを抱いていることでしょう。

 もしかすると、それらを彼の素だと思っているかもしれませんが、きっと違うのです。

 木村拓哉様は、世間が抱いているそういったパブリックイメージのある「キムタク」というキャラクターを、もうかれこれ何十年もずーっと演じ続けている――筆者はそう推察しています。

堺屋大地
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コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。
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