夏場の観葉植物、様子が変!間違った育て方、救済法、最新便利グッズまで

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-07-10 06:00
投稿日:2024-07-10 06:00
 危険な暑さが続く夏。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は古い平屋の建屋のため、エアコンをフル活用しても、毎日が熱中症と隣り合わせ。ご年配の猫店長には、それはもう厳しい日本の夏でございます。

今年の暑さはシビれます

 夏の植物で人気といえば、なんといっても「観葉植物」。お中元、夏のギフトとしても支持されていますが、アナタの家にお迎えした観葉植物がなんだか様子が…なんてことありませんか?

 今回は、その原因と対策の「開運の絶対的アイテム『観葉植物』は枯らしたくないの巻」の解説です。

【人気で読まれています】命がけで庭の雑草駆除、今年もやるの?ローメンテを叶える夏の雑草対策

せっかくの優しさが…

 せっかくお迎えした観葉植物なのに、しばらくしたら元気がない。そんな様子に心を痛めて、あれやこれやと手を尽くし、「いろいろやってみたけどダメ?(T ^ T)」とお花屋さんに相談にいらっしゃる方が多いのも、観葉植物が人気ゆえの現象です。

 まずは、ついついやってしまいがちなNGから見てまいりましょう。

1. 日光不足かと思って「バーンと日光浴」

 ずっと屋内に置きっぱなしだったので、太陽の光が欲しいはずだ! と景気よく炎天下に置いてみた…その所業、間違いなく“瞬殺”でございます。なんなら、日当たりの良い窓辺もダメ。

 炎天下などの強い日差しは「葉焼け」現象を起こします。人間なら日焼けでいずれは皮が剥ける程度でも、植物の日焼けは葉が枯れてしまうだけ。残念ですが、元の葉には戻りません。

2. 水不足かと思って「ジャンジャン水やり」

 毎日ジャンジャン景気よく水を与え続けると、やがて「根腐れ」現象が起きて、さらに傷が深くなります。

3. 栄養不足かと思って「バンバン肥料」

 春から秋の気温が暖かい時期は生育期なので多少の肥料は良いですが、与え続けられてもお腹いっぱいならばそんなに食べれるものでもありません。消化しきれない肥料で根が焼ける現象を引き起こします。

 いずれもなんとかしてあげたくて、面倒を見すぎて逆に悪影響…悲しいお話です。

大人の事情もございます

 まず前提として、家にお迎えしたのは最近でも販売店ではどうだったか。仕入れてから売れるまで、あるいは植え替えしてからの期間がどれだけあったのかぃ? という問題もある――ということは心に留めていただきたいと思います。

 また、見た目の良さでスレンダーで小さくオシャレな植木鉢に植えてある。見た目にはわからないけれど、輸送・経費の問題で鉢底に発泡スチロールが入っている、なんてことは珍しくありません。

 そうなると観葉植物自体に若干の不具合が生じる場合もありますが、これらは大人の事情。元気がない原因は必ずしもアナタのせいばかりではないかも知れません。

 自宅の観葉植物がピンチの場合、発信してくるサインは、「葉が黄色い」「葉が痩せ始めた」です。そんな時は一体どうすれば…?

不調の傾向と対策

 エアコンの風が直接当たる、窓辺の直射日光が当たるなどの環境もNGですが、アナタが過ごしている快適な部屋で管理しているにも関わらず、夏場の観葉植物の不調な原因の大半は、「根詰まり」「根腐れ」「土が痩せている」

 水をあげると土に馴染まずに鉢底から水が出てくる場合は、根詰まりや土がオカシナことに。そして、常に土が湿っていると根が腐っている可能性も。そんな時は思い切って、植え替えをオススメします。

 植え替えする時の注意事項は、「植替え前には水をあげない」「鉢は一回り大きな鉢に」が基本。土が濡れていると鉢から外すときに余計な重さで根が傷付きますし、あまりに大きな鉢に植え替えるとかえって根を弱らせます。

 植替えの土は観葉植物の種類によって性質は変わりますが、「観葉植物の土」なるものに頼るのも大アリ。また、根が腐っている場合、鉢を外したときのニオイですぐにわかります。根が溶けたり腐っていたら、根洗いをする。腐った根は除去が基本でございます。

最新の水やり事情

 観葉植物の水やりは「土が乾いてからタップリ」のメリハリが基本ですが、最小限のお手間と気遣いで、観葉植物や根付き植物に限らず、切り花までもが元気になっちゃう優れものが登場しました。

 保水吸水に優れ、植物がストレスなく自分のタイミングで水分を吸収する「アクアセル」。これを鉢の下に置くだけで植物は長持ち、しかも成長までしちゃう驚きのスポンジです。

 シートタイプは鉢の敷物に、鉢の中に入れるなら空気も取り込めるキューブタイプもあって、水枯れ・水のやりすぎを防いでくれます。なんだか怖いくらいの心遣いw。入手は簡単ですので、ぜひお試しあれ!

 アナタのお家の観葉植物が健やかに夏を過ごせますことを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


秋の京阪神「穴場あり」グルメ旅。外国人観光客にバレていない!? 胃で溶けるカツレツ、会館飲み…
 何もかも揃っているような東京に住みながら、関西でいただく食事はなんであんなにうまいのか。そんな気持ちにかられて、先日、...
「う、うまい…」秋の京都で“当たりだけ”グルメ! コッペパン天国から地元民太鼓判の街中華・餃子まで
 先日、遅めの夏休みとして京都を中心に旅行へ出かけました。京都は「ここが私のアナザースカイ!」と両腕を広げたいほど、大好...
ツンデレorガチ避け? つれない“たまたま”太郎についてゆきます!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
年末年始に増えるご不幸と葬儀。花屋が心底思う「後悔しない直葬」とは?
 寒くなり、アノ不思議現象がボチボチ起こり始めております。それは、年末から年明けにかけて頻発する「お亡くなり現象」。...
「卓越下着術」「胸囲ない」セクハラかと思いきや…!職場&家族へのおもしろ誤変換LINE7連発
 日常の連絡ツールとして欠かせないLINE。気軽に送れるぶん、おもしろ誤変換が生まれます。特に職場LINEや家族への誤変...
「オレ忙しいアピール」って何様よ? 昭和オヤジの怠慢さに怒りの沸点越え
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
更年期、私はこれで対処しています②賛否両論のプラセンタ、筋肉注射で痛みもこの上ないが…
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
40歳、セルフプレジャーより睡眠が優先!?フルタイム正社員に転職で痛感
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  つい先日ま...
仕事ができないけど愛される人の特徴5つ。ポンコツなのになんで?
 あなたの職場にも仕事ができないポンコツなのになぜか周りに愛されている人、いませんか? 今回は、仕事ができないけど愛され...
気は優しくて力持ちってこんな感じかな
 そして、  思わずほっこりしてしまうのはなぜ?  
ダークヒーロー参上! 木の上から睨みを利かせるアウトロー“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
息抜きは絶対必要!忙しいワーママが自分時間を確保する4つのアイディア
 世の中のワーママは、仕事や家事、育児と朝から夜まで大忙し! 自分の時間なんてほとんどありませんよね。しかし、人には息抜...
「糟糠の妻」の意味は? 出世しても〇〇してはいけないんだゾ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
ほっこり癒し漫画/第85回「食べる! 食べるでござるーッ!」
【連載第85回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
酔っ払い同士の胸熱&ちょっと恥ずいLINE3選。きのこたけのこ戦争の和解にもおすすめ?
 人はお酒を飲むと日頃心に秘めている本音が出てきますよね。酔っ払い同士のLINEをのぞいてみると、本音同士の面白い会話が...
お互いの「子どもの共通点」に愕然。平凡になったのは元彼と私、どっち?
 新川崎の大規模マンションに暮らす真央。「量産型主婦」を自覚しているが、かつての真央はバリバリの個性派女子だった。そこで...