酷暑で園芸瀕死でも夏のお助け花「ペンタス」、どんだけ咲いてくれるのw

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-07-24 06:00
投稿日:2024-07-24 06:00

日本の情緒はどこへ?

 暑いです。ただでさえ更年期のお年頃のワタクシ、この厳しい暑さは格別でございます。

 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は神奈川の片田舎にあり、山々をバックに美しい田園風景が広がり、配達の途中に見かける青い田んぼや川のほとりの青草がそよぐ姿は何となく涼しく思えます…でもそれは涼しい車中で眺めているからー!

 ドアを開ければ途端に熱風灼熱地獄。かと思えば前触れなしのゲリラ豪雨。情緒ある日本の夏は何処へ。。。

 近年、お客様の悩みの中で多いのが「ガーデニング瀕死問題」です。せっかく施したガーデニングの花々も気がつけば咲いているはずの花が消え、ただのグリーンに変身。最悪枯れてしまう悲しい事態も…。

 ですが、この酷暑の中でもすくすく成長し可愛い花を咲かせて頑張る植物もモチロンございます。最近ジワジワ人気が上がってきているアイツが今回のテーマ、「酷暑でも負けません! 冬まで頑張るペンタス」です。

【読まれています】命がけで庭の雑草駆除、今年もやるの?ローメンテを叶える夏の雑草対策

ペンタスってなんですか

 熱帯植物のペンタスは、初夏から冬の始まりまで長い開花時期に休むことなくずっと咲き続けます。花の形状が星型なので、流れ星に見立てた花言葉は「願いがかなう」「願い事」など。あまりにも手間がかからず、酷暑でもへこたれずに咲き続けてくれるだけでもすでに願いが叶っております。

 基本的に日本では一年草として扱われていますが、本来は多年草。多くの品種があり、低木になるまで育つものもございます。

 今ほどペンタスが知られていない時代、神奈川でも比較的暖かい気候に位置するワタクシの実家で育てたところ、ドン引きするほど大きく、しかも冬でも可愛らしい花がずっと咲き続けていたのは本当に怖くなるほどでした。苗物の割にはチョイとお高めでしたが、「なんて価値ある300円!」と感心したのを覚えております。

真っ昼間の水やりは根っこを傷めるのでNG

 ペンタスは日当たりが良く、風通しや水はけのよい場所を好みますが、あまり神経質にならなくて大丈夫。庭植えの水やりは根付いてしまえば、自然にまかせてオッケーです。

 基本的には乾き気味がお好きなようで、水のあげ過ぎ・手間のかけ過ぎは逆に腐ります。適当に放置してあげてくださいませ。

 ただし夏の猛暑や乾燥しすぎる環境ではたっぷりと水やりをしてください。真夏の水やりは基本、暑くなる前の早朝や涼しくなる(?)夕方以降がベスト。真っ昼間は根っこを傷めるのでお控えなすって。

 ドン引きするほど長期間次々と花が咲き続けるので、怖いのは肥料切れです。緩効性肥料が良いですが、メッチャ暑すぎると根を傷めますのでこちらもお控えなすって。

 ワタクシは基本めんどくさがりで難しいことはあまり考えたくないので、自分が暑い! と判断したら、水やりのタイミングに水で希釈する液肥をたま~にあげて、涼しくなってから置き肥ですな。

 脇芽もバンバン出てまいります。増やすタイミングはお花が終わったら脇芽が見える位置で切り戻すこと。あとは勝手に増えていきます。

定植期間ラストスパート! お手頃価格に

 咲き終わった花の切り戻しは、どんな種類でも地味に重要です。種を取る目的ならまだしも、そうではないのならすぐに取った方が無難。その後の花株の寿命に関わりますので、早めの除去をお願いいたします。

 先述の通り、冬さえ越せれば多年草です。冬の管理がめんどくせぇとお思いでしたら、お花屋さん・農家さんのためにも翌年の春にまたお買い求めいただけると助かりますがw、冬越ししてさらに大きく育てたり、挿し芽で簡単に株を増やしたりと大変にお得感満載なお花です。

 植える時期は5月から8月まで。

 あまりに暑い時期に定植すると根付きが悪いので、鉢物で管理の場合は落ち着くまで半日影へ移動させることをオススメいたします。

 今は定植期間ラストスパートなので、多少のお手頃価格での入手が期待できます。お花屋さんで見かけたらぜひお試しあれ!

植物に元気をもらいましょ

 日本の夏はどうやらずーっと酷暑が予想されますが、それでも頑張ってくれる植物はまだまだございます。

 窓の外でも風に揺れる姿を眺めたり、月夜に照らされたさまに触れるだけで、イライラした気分も少し和らぎます。

 アナタのサマーライフを有意義に過ごすお手伝いを植物たちが頑張ってくれますことを…遠いお空の向こうで応援しておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


お触りしたい!陽だまりで手入れ中の“たまたま”にロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
コロナ禍で対応分かれた子どもの「付き添い入院」、骨身に沁みたのは…
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
見上げたら、ガラスの谷間の底にいて… 2023.5.15(月)
 深くて暗い地下からやっと地上に上がった頃には、じんわり汗をかいていた。 「ずいぶん来たな」と思って空を見上げたら...
テレビの音量は8、トイレ掃除は素手…理解不能な夫の実家の謎ルール!
 どんな家庭にも「我が家独自のルール」があるものですよね! 中には、他人には理解できない謎ルールもあるでしょう。でも、嫁...
すいかばかのレシピ~'23年<1>生産量ワーストの地で昆虫性のすいか作り
 4月の山梨県北杜市白州町。この地でひとり、こだわりのすいかを作る男がいる。通称「すいかばか」こと寿風土(ことぶきふうど...
心の中に「気が強い美女」を飼う効果 2023.5.14(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
自分を「幸せじゃない」と思う人に62歳の童貞が伝えたいこと
 キミは「プロ童貞」を知っているか──。コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん...
62歳の童貞・山口明が語る二刀流時代「大谷君より早かった」
 キミは「プロ童貞」を知っているか──。コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん...
ひとり旅のメリットとデメリット 正しく天秤にかけて楽しい時を!
 家族や友人、恋人など誰かと一緒に旅行をするというのは、経験したことがありますよね。でも、ひとり旅って経験したことありま...
子アリ夫婦のつかの間デートに“夜パフェ” 2023.5.13(土)
 GWはみなさん、どこかにお出かけしましたか? 我が家は遠方から義母が飛行機に乗って遊びに来てくれたんですが、連休前日に...
親切の押し売り問題どう乗り切る? しても・されても凹む人への処方箋
 相手の親切心を受け取らないって、すごく苦しいですよね。たとえそれが自分にとってありがたくないものだとしても、受け取らな...
誰も歩かない小道、誰もいない海 2023.5.12(金)
 誰も歩かない小道を進んで、誰もいない海を眺める。  プライベートビーチっていうとちょっと違う気もするけど、このひ...
千葉で震度5強 3.11から12年「まだ終わっていない地震」と専門家指摘
 東京近郊の人は11日早朝の「緊急地震速報」にヒヤリとしただろう。同日午前4時16分、千葉県南部を震源とした最大震度5強...
花咲く庭で発見! モテランキング1位“たまたま”をパチリ☆
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「友達の夫が正直嫌い」女の友情を壊さない付き合い方のコツ
 大好きな女友達の結婚を喜んでお祝いしたのも束の間、「どうしても友達の夫が好きになれない」と悩んでいる女性は意外と多いよ...
ヤバ、膀胱が緊急事態…知らぬは“地獄”行き!トイレを我慢する方法5つ
 誰しも一度は、トイレに行けない状態で今にも漏れてしまいそうになった経験はあるはず……。バスや電車、会議中やトイレのない...