「子供はいない。自分ファースト妻との仮面夫婦、価値あります?」気持ちがプッツンした40代男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-08-17 08:46
投稿日:2024-08-17 06:00

夫婦をしていく価値がない

「郁美は、自分さえ良ければいいタイプなんです。

 だから僕としては、夫婦をしていく価値がない。生活費にしても、僕のお金をあてにしているのがミエミエで、僕のほうが収入は高いので多く負担させられています。

 それでいて家事は『共働きだから』を理由に折半で、僕のほうが何かと負担が多い生活が続いているんですよ。

 もうね、僕としてはそういう生活に対して未練もないし、夫婦を続けなくちゃって無理をしていた気持ちが、プツンと切れちゃったあとなんですよね。

 なので、誰に何を言われても、離婚をする意思は揺らがないですね」

弁護士を探し中

 今の段階で、ナオユキさんは浮気をしているわけでも、他に気になる女性がいるわけでもないと言い、「とにかく郁美との夫婦関係を終了させたいだけ」とのこと。

「あとは本当にタイミングだけっていうか、どうやって離婚をするかを具体的に進めるだけです。

 周囲の離婚経験者にも話を聞かせてもらっていますが、やっぱり弁護士を入れたほうが揉めずに進めやすいのかなって思って、今は法律事務所のサイトを見ながらどの弁護士に依頼しようか選んでいるところです。

 え? 郁美は絶対に離婚をしないんじゃないかって?

 うーん、だとしても僕の心はもう決まっているし、5年も考えた末の結論ですからね。郁美が何をどう言ってきても、もう郁美に気持ちが戻ることもないです。

 だからこっちとしては、どんなに長期戦になったとしても、粛々と離婚を進めていくだけですね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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