幹事は多めに払うべき? 同窓会で見たちょっと切ない「友情とお金」の話

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2024-08-16 06:00
投稿日:2024-08-16 06:00

同窓会で頑張っちゃう幹事

 ずっと続く友情っていいものですよね。大人になっても昔の友だちと飲みにいけるなんて幸せなことだなと思います。だけどスナックではその楽しそうな姿が、かえって切なく感じる瞬間があったり…。今回は、スナックで開催されたとある同窓会のお話です。

  ◇  ◇  ◇

 前回のお話し「夫の死、女優引退…ママがスナックを開いたわけ どん底を抜けるコツは?」はコチラから

同級生に気づかいは不要かも

【神回の四コマ漫画】小汚いサンダルをやめた女性の成功実話! メイクや髪形より「キレイな靴」を履く

 スナックではたまに貸切でパーティーをされるお客さんがいます。会社の親睦会など仕事関係のものも多いのですが、同じくらい多いのが同窓会。大人になっても学生時代の仲間と飲めるなんて、いいですよね~!

 自分たちが大好きだった曲をカラオケで入れて合唱してたり、みなさんの若い頃のエピソードを聞いてほっこりしたり…。友だちはまさに一生ものですね。でもそんな楽しい時間の中に、ちょっと哀愁ただよう瞬間があるんです。それは、清算のとき。

 みなさんも大人数で集まるときって、予算感も大事にしますよね。それが友だち関係ならなおさら、「自分は会費〇〇円くらい出せるけど、みんなはどうだろう」って気になるじゃないですか。ストレートに聞ければ楽なのですが、お金の話ってわりとセンシティブだったりするので難しいことも。

 だからある同窓会の幹事さんは、「ここは少し余裕のある自分が払うか!」で当日は多めに支払い、みんなの会費が安くなるよう調整したそうです。

「ありがとう」の一言だけ伝えよう

 だけど後日ひとりでいらした時、「気を使わなくていいよ」と自分が気づかった相手に言われてしまったんだとか。「一番余裕のなさそうなやつに言われると、どうしたもんかなあ…」とこぼしていたのを今でも覚えています。

 大人同士の関係って、気づかいにあえて言及しないことが大事になってくるのかもしれません。ただ一言「ありがとう」とだけ言っておけばいいのかも。そういう時にいただくお金は、少しだけ重く感じるのでした。

【登場人物紹介】

マキさん:どろんぱのナンバーワンホステス。おっとりして見えるがけっこう毒舌。3人の子持ち。

ママ:どろんぱのママ。プライベートではわがまま目に生きているので、友だちがいない。繊細な気づかいがちょっと苦手。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ホトケノザのカーペット
 一冬越した畑は紫色の染まっていた。  春の七草のひとつ「ホトケノザ」が一面に咲き誇り、ピリッと冷えた空気に春を告...
【女偏漢字探し】「暖」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
心が折れた無神経LINE3選 遅刻常習犯がデフォ主張「そろそろ慣れて」ってひどすぎん?
 一生懸命努力していたのに、小さなきっかけで心が折れた経験は誰しもあるはず。とくにLINEで軽やかに送られてくる空気を読...
“察してちゃん”LINEは今日もめんどい…「言わないと分からない?」不機嫌女王にどこまで付き合う?
 あなたの周りに“察してちゃん”はいませんか? 自分の思っていること、してほしいことを遠まわしに伝えて、相手にくみ取って...
千原せいじの溜飲下がる「ぶつかりおじさん」批判動画がバズり。体当たりする人の狙いと舐められない態度は?
 お笑いタレントの千原せいじ(55)が12日、自身のYouTubeチャンネルのショート動画を更新し、駅に出没する“ぶつか...
グルメ激戦区「名古屋めし」を堪能する7つのポイント。アラフォー女ライターが心に誓ったことは…
 YouTubeやガイドブック、名古屋に住んでいる方などから情報を集め、グルメ計画を立てて名古屋へ行きました!  ...
休み明けに別人に…春休みに大変身した4つの経験談&心構え
「春休み中に大変身したい!」「この休みの期間に垢抜けたい!」と、春休みに美容へのモチベーションを上げている女性は多いので...
子供の恋愛事情にどこまで口を出す? 5つの家族から学ぶビミョーなさじ加減
 イマドキのオマセな子供の恋愛事情は、親として気になるもの。つい「なんであの人がいいの?」「そんな人はやめなさい」なんて...
黒模様の絶妙な配置よ♡ デザインかのようなパターン美を誇る“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
東京都も国もおばさんたちをガン無視か? 更年期割引、お願いいたします
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「ごPDF化」「させていただきました」馬鹿丁寧なLINEで赤っ恥!うっかりやりがちな間違い敬語にご用心
 日本語は、本当に難しい言語ですよね。ひらがなやカタカナ、漢字が混ざっているだけでなく、丁寧語、謙譲語、尊敬語など状況に...
40代だけど友達がいないのはやばい? 気の合う仲間の作り方3つ・楽な関係をキープする方法3つ
 40代でふと気がつくと、友達が誰もいないことに気がつき、不安になる人は多いようです。とはいえ、友達を作れば自分がしんど...
【3COINS】5軒目のスリコでギリ獲得!悩める花粉症の民を救う神品3選
 3月も早いものでもう半ば。ポカポカ陽気な日も増えてきました。  そうなると、とたんに威力を増すのが、にっくきスギ花粉...
最近「卒業」したこと7選。SNS、婚活、親の言いなり…手放したら幸せが増したかも
 数十年人生を生きていれば、「これ、やめてよかったな」「あれを卒業してから人生が変わった」と感じるものが一つや二つありま...
乱発されすぎじゃない?『LDK高評価』うるおいアイテム3品をポチった40代女の不満・疑問・納得
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
天国のおばあちゃんがAV好きに? 米国で起こった笑えないタトゥー失敗の裁判トラブル
 アメリカといえば、タトゥー文化が根付いている国のひとつ。街を歩けば、腕や足、首、果ては顔にまでタトゥーを施している人を...
2025-03-11 06:00 ライフスタイル