川口ゆりアナ「男性の体臭が苦手」投稿は問題意識の欠如か、契約解消は過剰か…SNSで「べき」論法の是非
SNSでの投稿内容が不適切だとして、所属事務所から契約解消されたフリーアナの川口ゆり(29)をめぐる騒動が続いている。川口アナはSNSで《夏場の男性の匂いや不摂生してる方特有の体臭が苦手すぎる》とし、《常に清潔な状態でいたいので1日数回シャワー、汗拭きシート、制汗剤においては一年中使うのだけど、多くの男性がそれくらいであってほしい》と求めた。発言はネット上で炎上し、賛否両論かまびすしいが、ホリエモンこと実業家堀江貴文氏(51)はこのほどユーチューブで「契約解除は僕はちょっとかわいそうだと思うんで、契約戻してあげて欲しいなと思います」と訴えた。
「男性も女性もみんなもうちょっと寛容になりましょう。こういったことでいちいちいがみ合っていてもしょうがないんで。いがみ合わなくてもいいことに関していがみ合わなくてもいいかなと」というのだ。
川口アナは問題になった投稿後、《一日に何度もシャワーに入れない人もいると非難の言葉を沢山貰いますが、そういう話をしてるのではなく。気付かぬうちに不快にさせることが誰しもあるから、できる範囲で清潔感を保つことが大事》と続け、持論を展開していた。しかし批判の声が続き、所属していた事務所から契約解除となると一転、《この度は私の不用意な発言で不快にさせ、傷つけてしまった方が多くいたこと、大変反省しております。言葉を扱う仕事をしている者として未熟でした。 以後、言葉で誰かを傷つけてしまうことがないように精進してまいります。 本当に申し訳ございませんでした》と謝罪文を掲載した。
その後、川口アナのパートナーが《本人は気が滅入っているので私が代わりに投稿します》《世間の皆様の想像を遥かに超える深刻な事態が起きている》《無関係な方が命を落とすようなことがいつ起きてもおかしくありません》などと投稿したと伝えられた。
批判はありながらも、擁護論も出ているという状況が続いている。某芸能プロ社長はこう言う。
「解雇という言葉も散見されますけど、そもそも業務委託契約でしょうから、法的に解除は自由にできます。また、たとえタレント本人に悪気やさほど非はなくても、炎上したという時点で契約解除するしかないとの意見が業界内では少なくない。他の所属タレントの仕事にも悪影響が生じるし、炎上コメントを出させた挙げ句、放置したのでは統制力がないと見られかねないからです」
川口アナは同じSNSで2018年11月のものとして、こんな投稿があるという。
《『顔がいい(生まれつきの姿形の均等性)』ということと『いい顔(自信や知性などの内面が自然と表情に表れるさま)』だということは別物だと思う。企業の採用活動における『顔採用』とは前者よりも後者の意味合いが大半だろうし、この違いを認識している学生さんは強いと思う》
これに対し、芸能プロ社長は続けて「6年前の投稿は持論でしかなくても、美容整形クリニックやエステサロンがクライアントなら反感は買います。事務所も、小さく注意していたのではないでしょうか」と推察した。川口アナが問題意識を欠いていたのか、契約解除した所属事務所の判断が行き過ぎなのか。元宮崎放送アナウンサーで、芸能リポーターの平野早苗さんはこう言う。
「契約解除との報道には驚くとともに、過剰反応とも取られかねない措置をしなければならない世の中になってしまったのかと、考えさせられました。発言の背景や真意はわかりませんけれど、言い方という面はあったかもしれません。私はこう思うから、あなたもこうして、というのはどうだったのでしょう?」
そしてこう続けた。
「たとえば昔ニンニクの匂いが苦手でした。今は大好きですけど、当時はニンニクを食べた人が近くにいると一瞬息を止めたりしたものです。でも、だから食べないでとは言えませんよね。香水だってTPOがあって、食事の時にきつい香りの人がいると、ちょっと困りますけど、何かの理由があってそうしている可能性もゼロではないし、一概につけないでとも言えません。自分の感じ方は伝えても、だからこうあるべきと言う論法はすこし強引なのですね。たかが言葉、されど言葉。誹謗(ひぼう)中傷の意図はなくても、誰かを傷つけてしまう表現もある事を意識しないといけない時代になってるのかもしれません。何事も萎縮してしまう気もします」
川口アナは18日までに、ビジネス動画メディアReHacQ(リハック)にゲスト出演し、反省と謝罪の言葉を口にしたが、物言えば唇寒し──。
◇ ◇ ◇
近頃は本当に些細なことでも炎上してしまう。●関連記事【もっと読む】川口ゆりアナはなぜ大炎上? SNS投稿の“可燃性”をゼロに近づける「たった1つ」の注意点…では、リスクを大幅に下げられる秘訣について伝えている。
エンタメ 新着一覧