小間使いされる日々
暗い顔でため息まじりに家庭環境を話すフミアキさんは、妻に「小間使い」扱いされていることにも不満をこぼします。
「欲しいものがあると『仕事の帰りに、どこそこでアレを買ってきて』とか『次の週末は、どこそこに連れて行って』とか、妻は自分の要求ばかり。年齢差があるとはいえ、ワガママすぎてウンザリです。
しかも妻の要求を断ると、ものすごい勢いで癇癪を起こしますからね。とにかく厄介な性格です。
周りからは『若い妻をもらうと、毎日が楽しそうだね!』なんて茶化されますけど、とんでもない。
夜の生活もすっかりご無沙汰だし、妻はずっと不機嫌な顔をしているし、家はいつも汚れているし、最悪です」
離婚するっていうのも…
フミアキさんは、若い妻が欲しかったわけではなく、たまたま好きになった相手が20代だっただけだったそう。今までは同世代の女性との交際が多かったので、大きな戸惑いを感じているのだとか。
「働いていない妻に、家事を少しでもやってもらいたいと願うのがこんなにも難しいとは…。
失敗だったかもしれないですね、この結婚。
ジェネレーションギャップは覚悟していましたが、実際に一緒に住んでみたら、日常生活すらままならないなんて。
これまでの彼女は、フツーに家事をしている子ばかりだったのに。まさかこんな子と自分が結婚をするなんて、思ってもいなかったんですよ。
でもね、離婚をするっていうのも僕の性分には合わないんですよね。まぁせっかく結婚をしたんだから、できれば添い遂げるべきっていうか…。
でも、このまま妻と一緒にいても、僕の幸せなんて絶対に得られないでしょうね。話し合いで解決もできないし、妻が人間として成長してくれるのを待つしかないのかな。
それまで僕が耐えられるのか…、自分でも自信がないですけどね」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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