40代“子育て女”キャリア再形成に苦戦中。専業主婦→パートを経たその先のハードルが高すぎる

豆木メイ フリーライター
更新日:2024-09-03 06:00
投稿日:2024-09-03 06:00

子育て中の女性の正社員率は?

 総合人材サービスを展開する株式会社ライズ・スクエアが行った調査によると、子育て中の女性375人のうち、最も多い雇用形態は「パート・アルバイト」で45.1%を占めており、「正社員(フルタイム)」はわずか18.9%に留まっています。

 多くの女性が非正規雇用を選んでいるのが現状です。

 中には自ら望んで非正規を選んだ方もいるでしょうが、本当はやりたい仕事があったのに、子育てを優先せざるを得ず諦めている女性も多いのではないでしょうか。

 この数字の背後には、女性が抱える複雑な気持ちが隠れているのだろうと感じます。

女性が抱えるキャリアの選択

 女性はやりたい職種や目標があっても、勤務地や勤務時間を考慮しなければならず、キャリアを犠牲にしてしまいがちです。

 一方、男性は年収ややりがいを基準に仕事を選ぶ傾向があります。私も夫の転勤で転居し、働きたくてもそれが叶わなかった経験があります。

 専業主婦やパートを経てフリーランスになりましたが、「女性は家事育児を優先すべき」という社会的なバイアスに無意識に影響されていたのかもしれません。

娘に伝えたいこと

 自分の人生の選択を後悔したくはありませんが、悔やんでしまう日もあります。この経験から、娘には結婚や出産後も仕事を続けるよう強く伝えたい。

 そもそも「夫が家事育児に協力的」という言葉に違和感がありませんか? 家事や子どもの世話は当然の責務であり、「手伝う」や「協力する」という言葉が使われるのはおかしいですよね。

 また経済的に自立している女性は、離婚しやすい「事実婚」を選ぶのが賢明かもしれません。

 結婚や出産というライフイベントは男女の違いを浮き彫りにし、ジレンマを感じさせますよね。いつかこの不均衡が解消されることを願っています。

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


タイパ? なにそれ。映画館で初対面の作品と出会う胸のときめき
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
まるでリヴァー・フェニックス!美少年“たまたま”にうっとり
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
街が茜色に染まり始めた頃…ほんの1カ月前がすでに懐かしい
 夕暮れ前、ぼんやりしていたら辺りは真っ暗。少し前はそんなことなかったのに。  湿度を含んだ空気や強すぎる日差しが...
今どきの「良妻+賢母」ってどんな人?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
会社の飲み会「欠席LINE」の正解は? 感謝と断る理由では詰めが甘い
 何かをお願いされたり、誘われたりした時、断るのってとても気を使いますよね。  人によっては、本意ではないのにOK...
村上春樹氏、今年もノーベル文学賞ならず…「村上レシピ」で一人残念会
 スウェーデン・アカデミーは5日、2023年のノーベル文学賞をノルウェーを代表する劇作家ヨン・フォッセ氏(64)に授与す...
“女LINE”は秋の空!嫌味、派閥、狂乱…げに恐ろしき女だらけの職場
 女だらけの職場に勤めた経験はありますか? 学生時代から多くの人が感じるように、さっぱりしている男性に比べて、女性の人間...
2023-10-07 06:00 ライフスタイル
部屋が汚いときはどうすれば? 手始めにやる3つのこと&綺麗を保つコツ
 ちょっと気を抜くとすぐに散らかってしまう部屋。部屋が汚くなったとき、「とりあえず何から片付ければいいんだ?」と途方に暮...
MEGUMIの夫・降谷建志は不倫相手に息子を会わせた…ってどんな心理?
 タレントのMEGUMI(42)の夫で、「Dragon Ash」のボーカル・降谷建志(44)の不倫騒動が9月27日に「文...
無理して笑うの、やめない?「ポジティブシンキング推し」に物申したい
 ここ数年でメンタルに関する情報は、SNSにも本にもたくさん出ています。それは良い傾向なのですが、やたらとポジティブに考...
田舎の秋の景色 この気持ちいい季節がずっと続いてほしい
 気づけば10月に突入。1年の後半のこのスピーディーな感じ、なんだか焦るなあ。  ずっとこの気持ちいい季節が続けば...
40代“ぼっち”になった…友達が減った理由3つ&新しく無理なく作る方法
 40代を過ぎてから「友達が減った」と感じていませんか? 学生時代に親友と呼べるほど仲の良かった友達でも、気がつけば年賀...
40女も大満足な雑誌付録2選「高級ファンデ×激レアポーチ」は大正解!
 使い勝手が良さそうなスヌーピーの3段ポケットポーチや、試さずに購入するには勇気のいる値段のファンデーションが手軽な値段...
まず財布が痩せる! ランニング沼にハマった40女あるある4選
 10月に入りすっかり秋めいてきましたね。「スポーツの秋」とはよく言ったもので、身体を動かすのにピッタリなシーズンになり...
秋の“たまたま”は超たわわ♡ こっつんこのワケを教えてにゃ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
どうする? いらないお土産「いやげ物」はありがた迷惑ってやつです…
 旅行に行った友人やご近所さんからもらうお土産。もらって嬉しいものもある一方、「一体なんでこれを選んだの?」と思ってしま...