「妻の入れ知恵で娘の態度がおかしい…」コロナ罹患→家庭内で孤立する48歳男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-09-07 06:00
投稿日:2024-09-07 06:00

娘にも冷たくされて

 自分のコロナ感染をきっかけに、夫婦仲が目に見えて冷めていっただけでなく、娘との関係も変わってしまったと嘆くエイタさん。

「娘が僕によそよそしくなったのは、妻が僕の悪口を吹き込んでいるんだと思う」と不信感を口にします。

「娘にも距離を置かれちゃって、正直なところ、家に帰っても虚しいだけ。

 せっかくコロナ禍が終わったのに、妻はいまだに『家にコロナを持ち込むな』とか『風邪だってひいてほしくないんだから、用心してほしい』とか無理難題を僕に押し付けてきます。

 ウチの妻はネットとかテレビの情報をすぐに信じちゃうんです。

 ネットやテレビは、悲観的な部分を強調しているから、必ずしも万人に当てはまるとは言えませんよね。

 それなのに、真に受けて、用心しすぎるところがあるんですよ」

離婚でもいいのかな

 エイタさんは、途中からウンザリした表情に変わりながら、家庭への不満を口にし続けます。

「結婚8年って、こんな感じがフツーですかね?

 それとも我が家が異常ですかね?

 毎日家に帰るのが憂鬱だし、妻とまた仲良くなれる気もしない。このままでいいのかなぁって考えちゃいますよね。

 喧嘩すると疲れるから、僕から妻に何かを言うことはありません。とはいえ、このまま家族を続けていくのも虚しいし。

 娘がこのまま僕と距離を置くんだったら、もう離婚でもいいのかなと思います。

 実は僕…、妻に対しては、もう気持ちはとっくに冷めているので、あとは娘次第かなって。娘から僕と暮らすのが嫌だって言ってくれたら、離婚したほうがみんなにとっても、幸せなのかなって思うんですよね…」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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