「東出昌大の再婚を叩いたら負け」なのか? SNS社会は彼に試されている…

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2024-09-11 06:00
投稿日:2024-09-11 06:00

我々は東出昌大に試されている…

 しかし、です。

 実は東出様はSNS社会に一石を投じ、我々を試しているのではないでしょうか?

 前述したように、東出様をついついディスりたくなる報道が山ほど出ていましたし、彼自身も“再婚しない宣言”といったわざわざ燃料を投下するような発言をしていますが、そもそも不倫は犯罪行為ではないし、当事者間の問題でしかありません。

 家庭を壊された杏さんやお子さんらが東出様に激おこするならばわかるのですが、世の中のほとんどの人が実被害を受けたわけではない部外者です。

 百歩譲って不倫スキャンダルのときに彼を叩くだけならまだしも、本来はその門出を祝うべき結婚・妊娠という幸せな報告を聞きつけて、叩いてしまうのは…。

 もうお気づきかもしれませんが、いまは「東出を叩いたら負け」という状況。

 ですからもしかすると東出様は、破天荒な言動の数々を“エサ”にして、メタ視点で「僕の結婚を祝えますか? それとも叩きますか?」と大衆に問いかけているのかもしれません。

 要するに、我々は東出様から人間性が試されているのです。

東出は“極限の人間性を試すプロフェッショナル”

 彼はいまのSNS社会を、結婚という吉報さえも炎上するような末期状態になってしまっていることを、とても憂いているのではないでしょうか。

 きっと、誹謗中傷が止まないこの殺伐とした世界を変えたい一心で、自らがゲスやクズだと不名誉なレッテルを貼られるのも覚悟のうえで、SNS社会に警鐘を鳴らしてくれているのです。

 そう、東出様は“極限の人間性を試すプロフェッショナル”に違いありません。

堺屋大地
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コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。
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