岡田将生「ラストマイル」沼にハマる人続出!「虎に翼」との共通項も考察

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2024-09-08 06:00
投稿日:2024-09-08 06:00

映画「ラストマイル」パンフもグッズも売り切れ続出!


 映画「ラストマイル」(東宝配給)、もうご覧になりましたか? 8月23日に公開されて以来、私たちドラマ愛好者の間で話題沸騰、中にはもうすでに3回も“おかわり”したという逸物も。アニメの場合は週替わりの特典がつくなどがあり、それを目当てに何度もおかわりすることはありますが、なんの特典もつかないのに3回もリピートするのだから、よっぽどです。

 観客動員数152万人、興行収入21億5000万円を突破、8月30日~9月1日の映画観客動員ランキングは2週連続1位を獲得しています。実際、パンフレットもグッズも売れ切れ続出で、この人気はホンモノです。

 塚原あゆ子監督×野木亜紀子脚本×新井順子プロデューサー、このチームはTBS金曜ドラマ枠で放送された「アンナチュラル」(2018年1月期・石原さとみ主演)と「MIU404」(2020年6月期・綾野剛/星野源W主演)と同じで、映画にはそのキャストも登場し、2つのドラマと世界線と交差する“シェアードユニバース”作品というのも話題です。


【写真特集】【写真特集】若っ!金髪姿の岡田将生。浴衣、くるんくるんパーマヘアも…


惜しむらくは…

 それぞれのドラマファンにとっても、懐かしいキャラクターと再会できる喜びもあり、そちらも楽しめます。「MIU404」の伊吹藍(綾野剛)と志摩一未(星野源)がコンビで捜査する姿をこういうかたちでまた見られるとは、思ってもみませんでした。

 ひとつだけ残念なのは、陣馬(橋本じゅん)や桔梗(麻生久美子)の顔もありましたが、陣馬の相棒、九重(岡田健史)がいなかったことです。いろいろあって本名の水上恒司としてリスタートし、成功している今、過去は振り返りたくないということかもしれませんが、陣馬&九重の年の差コンビも好きだったので、もう一度見たかったなあ、と。

「虎に翼」の航一とどこか被る?

 流通業界を舞台にした本作品。私たちがポチっとすれば、なんでもすぐに届く便利な生活を維持させるために、その裏ではこんなにも多くの人たちが関わり、その人たちにも生活や人生がある…という当たり前のことを突きつけられ、呆然としました。

 その内情を知り、弱い者にしわ寄せがくる社会の歪みについて深く考えさせられた一方で、上質なミステリーとしても味わえ、エンタメ作品としても昇華して存分に楽しめます。

 主演の満島ひかりの輝きは言うに及ばずですが、ここはやはりイケメンですよ、イケメン。世界規模のショッピングサイト「デイリーファスト」にセンター長として着任したばかりの舟渡エレナ(満島)を出迎えるのが、部下のチームマネージャー梨本孔です。

 演じているのは、NHK朝ドラ「虎に翼」で私たちをキュンキュンさせてくれている岡田将生。人間関係に疲れ、転職して2年。人と関わらないよう生きてきたところは、「虎に翼」の航一とどこか被るような…。

岡田将生は「孤高の人」がよく似合う

 岡田将生は孤高の人という役柄がよく似合います。苦悩が絵になるといいますか、黙っていても絵になる男といいますか。

 そんな男ががさつ(パワフルともいいます)な女子に影響を受けて変えられていくというところも似ていて、「虎に翼」では寅子に、「ラストマイル」ではエレナに振り回されているのが実に良きです。“動”かつ“明”なエレナに対して、“静”かつ“暗”の孔。2人のコンビネーションが絶妙過ぎて、寅子が嫉妬するのでは、と思いながら見ました。

大スクリーンで拝みたいビジュ

 それにしても、大きなスクリーンで見ると岡田将生のビジュの良さが際立ちます。萩尾望都が描く美少年がそのまま成長したような美しさ、そして、横からカメラに映された時のキュっと上がった口角が実にセクシー。少し、うつむきがちで見せる寂しげな表情もたまりません。いつまででも見ていられます。

岡田将生が堪能できる作品は…

 そんな俳優・岡田将生の色気をドラマで楽しみたい方には、「昭和元禄落語心中」や「大豆田とわ子と三人の元夫」をオススメします。「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」では若かりし頃のイケメン姿を堪能できます。

 映画なら「重力ピエロ」「僕の初恋をキミに捧ぐ」「雷桜」「さんかく窓の外側は夜」あたりをオススメします。「ドライブ・マイ・カー」の俳優役も見ていただきたいですね。

 今年はまさに<まさき>の年で、ほかにも、現在、ドラマ24「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」(テレビ東京系)にも出演し、賀来賢人、柄本時生ら同世代の人たちと楽しくやっています。

 8月15日で35歳。年齢を重ねることで、役の幅も広がるでしょうから、ますます楽しみ。一生、ついていきたいイケメンです。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

エンタメ 新着一覧


あのちゃん、もうコミュ障じゃないでしょ。特番で見せた「普通の芸能人」への進化にガッカリ
 ブッ飛んだ不思議ちゃんキャラで人気を博しているアーティスト・タレントの「あの」ちゃん。  2021年、『水曜日の...
堺屋大地 2025-01-21 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】管理栄養士勉強中のテイで撮影抜け→既報の下関デートに繋がった放送回
 結(橋本環奈)の家に福岡でギャル仲間だったルーリー(みりちゃむ)が、突然訪ねてくる。  話を聞くと、勤めていた福...
桧山珠美 2025-01-20 17:30 エンタメ
イケメンな「NEXT中居正広」は誰? 即戦力、対抗馬、野球枠…余人をもって代え難しは幻なり
 あの中居正広(52)がこんなことになるなんて、誰が予想できたでしょうか。  昨年12月にソニー生命保険が発表した...
【おむすびにモヤっと】すべては結のおかげ、動かずして感謝されるヒロインの今後は?
 2012年1月17日。結(橋本環奈)は神戸で両親や商店街の人たちと17年前の阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼して黙とうす...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
【おむすびにモヤっと】結の出産も大震災直後の描き方もショートカットが凄まじい…米田家の呪いはどうした?
 テレビを見て、東日本大震災が発生したことを知る結(橋本環奈)たち。歩(仲里依紗)は被災の映像を見て呼吸が荒くなり、そば...
桧山珠美 2025-01-15 18:30 エンタメ
冬ドラマを調査!炎上騒動『べらぼう』への評価は? 『ホットスポット』や『御上先生』への期待も聞いた
 2025年冬ドラマが続々とスタートしました。まだ初回放送前の作品もあるなか、それでも今期のドラマに期待している人は多い...
【おむすびにモヤっと】“不揃い”な春キャベでロールキャベツ? 平成のバカップルにこうのとりが…
 2010年春、結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は大阪のアパートで新婚生活を始める。家事を分担しながら共働きをして公私と...
桧山珠美 2025-01-13 18:30 エンタメ
横浜流星は“まだ誰のモノでもない”感も含めて尊い! NHK大河が「べらぼう」に面白い
 NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」がスタートしました。主人公の蔦屋重三郎を...
【おむすびにモヤっと】メンチ切り合った2人がなぜ? 見たいシーンを出し惜しむのが「おむすび」クオリティ
 結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は、保留とされていた結婚を進めるため2人が考えた生活プランを親たちに説明する。会社で初...
桧山珠美 2025-01-11 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】サザエさん風に「歩、スマホを買う」「結、節約に目覚める」「翔也、仕事する」の3本
 歩(仲里依紗)に、聖人(北村有起哉)がまた携帯電話を買ったのか問うと、歩はスマートホンだと答える。新しい出始めの商品に...
桧山珠美 2025-01-08 17:30 エンタメ
「べらぼう」初回、セクシー女優3人が裸死体姿に…AV業界人どう見た?「裸に意味を語らせる照明が必要」
 5日にスタートした横浜流星(28)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」(NH...
【募集】冬ドラマ何見る?『べらぼう』『家政夫のミタゾノ』『日本一の最低男』など期待&ガッカリ教えて!
 コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。あなたが現時点で「楽しみにしている」ドラマ、そして「...
【おむすびにモヤっと】「プロフェッショナル」で壮大なネタバレ感!14週は元スケ番vs元レディースの様相
 結(橋本環奈)が糸島から神戸に帰ってきて愛子(麻生久美子)や歩(仲里依紗)が迎える。だが、一緒に永吉(松平健)と佳代(...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
【2024年人気記事】伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
【2024年人気記事】悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
堺屋大地 2025-01-04 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】松本人志はいまや「憧れの芸人」ではない。若手芸人が話す3つの理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
帽子田 2025-01-02 06:00 エンタメ