前代未聞の妻子&不倫相手とのW同時旅行。56歳眼科医が講じた計画は#2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-09-27 18:03
投稿日:2024-09-20 06:00

2部屋リザーブした理由

 ホテルのディナーを済ませ、島唄ライブを楽しんだ夜9時ごろ、信一さんが行動を起こした。家族と一緒にいる彼が、どのように愛人のいる部屋に行くのだろうか。

 そのカラクリに筆者は驚いた。

「実はあらかじめ家族用の部屋を2つ押さえておいたんです。妻と娘が不審に思わなかったのは、僕のイビキのひどさを知っているから。家族旅行のたびに『パパのイビキのせいで眠れなかった』と文句を言われるから、今年は2部屋リザーブしたんです。そのことに対し、妻と娘は『実は3日間眠れなかったらどうしようと心配していたの。気を利かせてくれてありがとう』と、逆にお礼を言ってきましたね。

 イビキ防止の口閉じテープや鼻孔拡張テープを貼っても、寝ているうちに取れてしまって効果はなかったし、ここ数年は妻とも寝室は別にしていたんです。旅行のたびに咎められるのは僕自身もストレスだったから、渡りに船。『じゃあ、おやすみ。明日は朝7時から朝食だから、5分前に迎えに行くよ』と妻に言い、隣の自室に入りました。

 美香さんには『今部屋に戻った。急いでシャワーを浴びてそっちに向かう』とLINEをして、バスルームで汗を流したんです」

いざ、愛人の部屋へ

 シャワー後、信一さんはトレーニングウエアを着てスニーカーを履き、いざ、美香さんのいる旧館へと走り出す。

「美香さんに早く逢いたいと、年甲斐もなく甘酸っぱい気持ちに包まれましたね。窓の外には満天の星がきらめき、ライトアップされたナイトプールのブルーが鮮やかに映りました。旧館に着き、美香さんの部屋番号のチャイムを押すと『待ってたわ』と、ナイトドレス姿の美香さんが笑顔で迎え入れたんです。美香さんを抱きしめた瞬間、僕の脳裏から家族の姿は完全に消えていました

 2人は抱き合ったままベッドに倒れ込んだ。

 続きは次回

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「私が悪かった…」自分が原因で離婚したことを後悔する妻たちのケース
 離婚をしてスッキリしている女性たちだけではありません。中には「自分が悪かった」と、反省し後悔している人もいるようです。...
恋バナ調査隊 2024-01-11 06:00 ラブ
マンネリ化はイヤ!パートナーとラブラブでいるための会話術
 ラブラブ具合が落ち着いてしまい、パートナーとの会話で、少し距離を感じる時はありませんか? 「あれ? 何となく会話...
若林杏樹 2024-01-10 06:00 ラブ
地味にストレス、気まずさMAX!家庭内別居中の在宅勤務どう対応する
 新型コロナウィルスの流行後から、働き方の主流になってきた在宅勤務。「出社せずに家で働けるなんてラッキー!」と喜ぶ人が多...
恋バナ調査隊 2024-01-10 06:00 ラブ
他に好きな人がいるまま付き合うってど?経験者が語る“後悔なしメンタル”
 あなたは、好きな人がいる中で他の男性から想いを告げられたら付き合いますか? きっと少なからず「他の人に気持ちがあるのに...
恋バナ調査隊 2024-01-10 06:00 ラブ
安易な同居は地獄! 姑との付き合いで大事なたった1つのこと
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私は新婚当初、姑と二...
豆木メイ 2024-01-09 06:00 ラブ
ビジュよければ浮気もしゃーなし!彼の顔が好きすぎる女性が許せる5項目
「男は顔じゃなくて中身」なんて言葉がありますが、あなたはどう思いますか? 内面ももちろん大切ですが、「顔が好きだから許せ...
恋バナ調査隊 2024-01-09 06:00 ラブ
「好きだけどしたくない…」セックスを拒む心理&お預けくらった男の意見
 大好きな男性に対しては、自然と「セックスしたい」と思う女性が大半なはず。しかし、中には「好きだけどしたくない!」と拒ん...
恋バナ調査隊 2024-01-08 06:00 ラブ
「夫の顔は好みじゃない…」見た目以外で結婚した女性たち、何優先させた
「一生見るんだから、結婚相手のルックスはどストライクがいい!」と、“顔”で選ぼうとしている女性は少なくないはず。ですが「...
恋バナ調査隊 2024-01-08 06:00 ラブ
話しかけづらい女性オーラ出してる? 男性が寄りつかない人に3つの特徴
 合コンや婚活をした時など、男性にたくさん声をかけられる女性と、周りに男性が寄ってこない女性がいますよね。「もしかして私...
恋バナ調査隊 2024-01-08 06:00 ラブ
わかんない→なんで→てかさは危険フラグ 振られそうな時のLINEが沁みる
「私、そろそろ振られるかも…」と察した時、あなたは相手にしがみつこうとしますか? それとも別れを覚悟するでしょうか。 ...
恋バナ調査隊 2024-01-07 06:00 ラブ
「強い女」は敬遠される? 男ウケを気にするなら実践すべき3つのこと
 女性からすると「強い女」って憧れますよね。でも男性の中には「強い女が苦手」という人もいるそう…。とはいえ、強く生きてい...
恋バナ調査隊 2024-01-07 06:00 ラブ
3度目でも終わらせ方が迷宮入り コロナ禍で不倫の掟を破った50男の困惑
「冷酷と激情のあいだvol.176〜女性編〜」では、不倫相手とのセックスレスに悩み、それを理由に生活費が受け取れなくなる...
並木まき 2024-01-06 06:00 ラブ
不倫相手とレス…でも47歳女が本当に恐れているのは「固定手当の消滅」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-01-06 06:00 ラブ
コナン君張りの小さな名探偵参上!子供がきっかけで不倫がバレた衝撃エピ
 子供は素直で純粋。それが「不倫がバレるきっかけ」になる場合もあるようです。いったいどのようにしてバレるのか、経験談をご...
恋バナ調査隊 2024-01-06 06:00 ラブ
「浮気されて別れた」「私も…」出たー!悲劇のヒロインは話をかっさらう
 まるで自分が物語の主人公であるかのように振る舞う「悲劇のヒロイン症候群」を知っていますか?  周りの人に「かわ...
恋バナ調査隊 2024-01-06 06:00 ラブ
夫婦の会話にツッコミ要求までする? 大阪人の夫にストレスを感じた瞬間
 夫婦の出身地がどこかによって、家庭の雰囲気は変わるかもしれません。特にノリがいい大阪人の夫がいる家庭は、なんとなく明る...
恋バナ調査隊 2024-01-06 06:00 ラブ