40代になってラブホデートを繰り返すなんて
「ありえないですよ。学生じゃあるまいし!!
ハヤトはそれなりの仕事をしているので、年収だって1,000万円前後はあるはず。
私だってこのトシまでフルタイムで仕事を続けてきているので、仮に割り勘だったとしても、シティホテルやラグジュアリーホテルに泊まれるだけのお金はあります。
それなのに、なんで毎度、毎度、飽きずにラブホ? って感じじゃないですか!
まぁ、ラブホ代はハヤトが全額払ってくれていますが、それにしても不満です」
自分は、恋人から軽んじられているのではないか…とすら、頭をよぎっていると話す奈々さん。
恋人とラブホテルに行くのは20代の頃以来。40代になってラブホデートを繰り返す自分が、安っぽい女になった気もして、落ち込んでしまうこともあると続けます。
贅沢な悩みなの?
「40代でラブラブな恋人がいるだけでも、幸せって思わないとダメなんですかね?
友人にチラッと話したら、『贅沢な悩み』って言われちゃいました。
だけど私は、ハヤトとラブホに行くたびに自己肯定感が下がるというか、なんだかすごく安い女になってしまったなぁ…って惨めになるんですよ。
せっかくこれまで仕事を頑張ってきたのに、なんでラブホ? 不倫じゃあるまいし…って。
若い頃は、お金がないからラグジュアリーホテルには滅多に行けなかったけれど、もう40代なんだから、私はそれなりのデートを楽しみたいんです。
それなのに…なんで、ハヤトはいつもデートの終盤にラブホに誘うのか。よくわかりません。
どんなに素敵なデートをした日でも、終わりにラブホに寄ると、窓もないし内装もギラギラしているし、まるで夢から覚めたかのように、みすぼらしい気分になるんですよね。
このままではハヤトのことを嫌いになるかもしれないし、なんとかならないかなって思うんですけど、解決策がまったく浮かびません…」
◇ ◇ ◇
奈々さんからハヤトさんに対して、それとなく本心を伝えたこともあるそうですが、そのときにはきちんとした答えが返ってこなかったとのこと。
ではハヤトさんは、恋人である奈々さんがラブホ問題について思い詰めていることを、どう感じているのでしょうか。次回に続きます。
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