諦めないで!猫と共に送る安全な植物生活。花屋が実践する「3つの心得と6つの対策」

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-09-25 06:00
投稿日:2024-09-25 06:00
 植物は我々の心豊かな生活を送る癒しですが、残念ながら猫にとって有害なものはたくさんあります。
 種類によっては中毒症状に収まらず、死に至る危険な植物と同じ空間に共存する我が花屋の猫店長「さぶ」は、今年16年目を迎えましたが、年齢の割に元気に暮らしております。

猫と共に送る植物生活のススメ

 彼の下僕(?)であるワタクシたち人間の努力の賜物か、はたまた、さぶちゃんが幸運の神様で守ってくれているのか…今まで植物トラブルに遭ったことはございません。しかも彼は接客に加え、花の魅力を発信する営業担当として、日々頑張ってくれています。

 今回は花屋であるワタクシが実践する方法と、猫と共に送る植物生活のススメをご紹介いたします。

心得1. 何が危険かをきちんと把握する

 まず大切なのは、猫にとって何が危険なのかを知ること。モンステラやドラセナといったポピュラーな観葉植物、チューリップやユリ、ヒヤシンスなど、一般的に売られ、人気の高いお花の中でも危険とされるものはたくさんあります。

 誤って口にすると嘔吐や下痢、腎不全や呼吸困難などの中毒症状を引き起こす可能性のある種類は正直多いですが、スマホがあればすぐに検索できます。もしものために、何が危険で何が安全かを把握するのはとても重要です。

【読まれています】あの人気観葉植物が地震を予知!? 植物の異変から事前兆候を察知する話

心得2. 対策をとる

 長年たくさんの猫たちと過ごしてきて感じるのは、危険な行為を冒した時に叱るなどの教育的指導が効果のある子と、そうではない子がいるということ。

 我が店の店長「さぶ」のように「それはいけませんね」と言えば、「わかりました」ですぐに手を引っ込める子もいれば、他の民(共存している保護した子猫たち)の中には、叱ることが呼び水になってイタズラに拍車がかかってしまう子もいます。

 叱ることで学びを得るのを期待するより、「そうしないように仕向ける」ことが必要だと感じております。その対策として、植物との共存をする場合、以下の6つの方法がオススメです。

2-1. 近づけさせないようにする

 立ち入り禁止の部屋に飾るのは確実ですが、手の届かない高い場所へ飾る方法もあります。花瓶や鉢を置くエリアにトゲトゲやプチプチなど猫が嫌がる触感の敷物を敷いて近づかないようにするのもいいですね。肉球に触れると嫌な感触のところを猫は避ける傾向があるように感じます。

2-2. 観葉植物などの鉢物にはカバーをかける

 猫の習性でどうしても鉢の土部分が気になるところ。バークを敷き詰めたり、網などをかけて、土が猫の視界に入らないように工夫すると効果的です。

2-3. フェイクを飾る

 最近は造花の花や観葉植物の出来が素晴らしい。人気商品なので種類もますます増えて選びたい放題です。

2-4. 安全な植物を置く

 猫が誤って口にしても無害と言われているバラやガーベラなど、人気商品の中でも調べると割に多くございます。猫草はお花屋さんの人気アイテムですが、さぶ店長ほか我が家のニャンズたちもみんな、野に咲く「ネコジャラシ」と呼ばれる「エノコログサ」が大好きです。

 特に今の季節は麦の穂が可愛らしく、単体でも楚々とした花と一緒に飾っても素敵。さぶ店長も大興奮で、エノコログサにロックオン! ひとしきり遊んだあとは飽きてポイ! 勝手なもんですw。猫草やエノコログサのような猫にも安全かつ好きな葉が室内にあると、他の植物をジッと見ますが、手を出すほどの興味を示さないように感じます。

2-5. こまめに体を拭く

 花屋という空間で共存する場合、こまめに掃除をするなどどんなに気を付けていても、裸足で床を歩く猫にとっては全く危険がないとは言い切れません。

 もしものために、ワタクシのお店ではこまめに体を拭いてあげるようにしています。空き時間には肉球や足、お尻もチェック。猫が舐めやすい場所はスキンシップを楽しみながら体を拭いたついでに、入念に身体検査もしています。

2-6. 何も置かない

 究極はこれ。でも寂しいー!

心得3. 危険回避策はきっと見つかる

 猫にとって危険な植物が多いのは事実ですが、安全な植物もまた多い。アナタの大切な家族の猫ちゃんが危険を回避できる方法は探せばきっと見つかります。

 注意深く見守り、こんなこともするんだ~なんて猫ちゃんの知られざる癖や性格を新たに発見できるかもしれませんよ。お試しあれ!

 心豊かな植物生活をアナタの大切な家族である猫ちゃんと共に楽しめますことを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


触りたくなるモフモフ! “にゃんたま”写真家の秘蔵の一枚
 世界で一番多くのにゃんたまωを撮影する、猫フェチカメラマン・芳澤です。  「いいえ、我こそがにゃんたま撮影数世界...
やっと妊娠も再び出血…病院から受け入れ拒否をされた妊婦
 みなさんこんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。婚活や恋愛のコンサルをしている私自身が結婚後に女性が...
揉め事か!?威厳たっぷりボス猫候補の“にゃんたま”兄貴
 きょうは、小さな港地区のにゃんたま兄貴。  強くて賢くてカッコイイからみんなに一目置かれていて、次期のボス猫候補...
下降気味の運気を爆上げ!南国の愛され花「ハイビスカス」
「アナタ、なんで全身真っ黒なのよ! 喪服なのか! すぐやめなさい!」  先日とある著名な祈祷師の方に会うなり、いき...
2年間のバセドウ闘病生活を振り返る ~兆候から悪化まで~
 この連載もいよいよ終盤です。私は発覚から術後まで、およそ2年間にわたりバセドウ病と闘いました。甲状腺を全摘する手術を終...
おにぎり島をバックに…照れ屋な“にゃんたま”君の記念撮影
 ニャンタマニアのみなさんこんにちは。  きょうは、三角おにぎりみたいな形の島を背景に、にゃんたまω記念撮影にトラ...
指輪をつける位置には意味がある♡今の自分に合う指はどれ?
 指輪を購入する時、「なんとなくこの指にはめたいから」「この指にしか入らないから」など、気軽な気持ちで選んでいる方も多い...
原因は梅雨の湿気…プチ不調を撃退する食生活を栄養士が伝授
 気持ちのいい新緑の季節が過ぎ去ると、やってくるのが梅雨……。誰もが少し憂鬱になりがちなジメジメ時期を、少しでも元気に過...
屋根の上から危険を察知!逃走中の“にゃんたま”君をパチリ
 猫はタンスや冷蔵庫の上、キャットウォークなどの高い所が大好き。  高い所を好むのは、周りを見渡せて安全であること...
父の日に何贈る?「幸運の花」は家族円満のラッキーアイテム
「父の日」が近づいてまいりました。  今年の父の日は6月21日となっておりますが、「母の日」に比べて、この盛り上が...
「手術してよかった」術後半年で楽しく毎日を過ごせるように
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
猫に見下ろされる快感…裏側から見る“にゃんたま”の愛らしさ
 きょうは裏側から、にゃんたまωにロックオン。  ピンクの肉球、圧のかかったお腹もたまりませんね。  猫飼い...
妊活中の女性が悩む「パートナーの協力」…私が夫にしたこと
 みなさんこんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。婚活や恋愛のコンサルをしている私は今、結婚後に多くの...
心と胃袋の友「コンビニ総菜」の夕飯が“皿1枚”で劇的に変化
 こんにちは。スタイリストのterumiと申します。  緊急事態宣言が解除されて(な、長かった自粛生活……)気持ち...
お手入れ中の“にゃんたま”侍…武士道の美は自己規律の精神?
 うどん県にある猫島へ、にゃんたまωの旅にやってきました。  船が着くと漁協の入口に猫達が集合しています。 ...
なぜ男性は女性に花をプレゼントする?男性心理を花屋が考察
「なんでプレゼントがお花なのかしら。ほかに欲しい物があったのに」  お誕生日などの記念日に、例えばアナタが彼氏やご...